チワワに必要な睡眠時間ってどれくらい?ライフステージごとの違いも解説!
みなさんはワンちゃんが1日に何時間眠る必要があるのかご存知ですか?犬は私たちの生活に合わせて暮らしているため、朝・昼・夜はご飯やお散歩のために起きているイメージがありますが、それ以外はずっと寝ているという子も多いのではないでしょうか。そこで今回は人気犬種であるチワワに焦点をあてて、1日に必要な睡眠時間や、子犬・成犬・シニアごとの睡眠時間の違いを解説していきます。
犬の睡眠について
犬は人間よりも睡眠時間が長く、1日の半分以上は睡眠に費やしていると言われています。犬種や年齢、個体差などもありますが、平均的な睡眠時間はだいたい12~18時間です。
なぜ人よりも眠る必要があるの?
犬が人間よりも多くの睡眠時間を必要とする理由は、睡眠の質が関わっています。犬も人間と同じように「レム睡眠(※1)」と「ノンレム睡眠(※2)」を繰り返していますが、その昔、犬がまだ野生で暮らしていた頃は、眠っているときに外敵に襲われそうになってもすぐに動けるよう、浅い睡眠をたくさんとっていました。継続した眠りは必要なく、合計で12~18時間とることができれば良かったため、その名残で、現在も睡眠の大部分が眠りが浅い状態なのです。
愛犬がずっと寝ていたら、「どこか具合が悪いのかな?」と心配になってしまいますが、たくさん寝ているのは眠りの浅い状態が8割を占めており、ぐっすり眠ることができる時間が短いからなんですね。
※1…レム睡眠:眠りが浅く、身体は眠っていて脳は起きている状態
※2…ノンレム睡眠:眠りが深く、身体も脳も眠っている状態
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ライフステージによる睡眠時間の違い
犬の睡眠時間は年齢によって異なります。子犬・成犬・シニアそれぞれの平均的な睡眠時間についてご紹介します。
子犬|0~1歳まで
子犬の平均的な睡眠時間は18~19時間です。生後間もないほど睡眠時間は長くなり、1日のほとんどを寝て過ごします。好奇心旺盛な子犬はたくさん動き回るので体力を消耗しやすく、回復に時間がかかるため睡眠時間が長くなるのです。
個体差があるので、たっぷり眠る子もいれば、子犬にしてはあまり寝ないという子もいます。しかし、この頃の睡眠は身体の成長や脳の発達に大きく関わるので、安心して眠れる環境を整え、十分休めるようにしてあげてください。
成犬|1~7歳くらい
成犬の睡眠時間は12~15時間と言われています。子犬やシニア犬よりも睡眠時間は短くなりますが、それでも1日の半分以上は寝ているということになります。
ただし、運動量の多い子や活発な性格の子の場合、エネルギーを消耗しやすいため、15時間以上眠ることも珍しくありません。
シニア犬|7歳~
シニア期に入ると子犬と同じくらいの時間を睡眠に充てるようになります。体力が衰えることや、疲労回復に時間がかかるので、成犬の頃よりも長く休む必要があるのです。
しかし、寝ているだけだと筋力が落ちてしまったり、肥満になってしまうこともあるので、健康維持のためにはお散歩をはじめとする適度な運動習慣をつけることをおすすめします。
※小型犬のチワワの場合、成犬期やシニア期の括りが少し異なり、「~生後10ヶ月くらいまでが子犬期」、「1歳~10歳が成犬期」、「10歳以降~シニア期」と言われています。
チワワに必要な睡眠時間は
子犬期やシニア期は犬全体の平均睡眠時間と変わりませんが、超小型犬であるチワワの成犬に必要な睡眠時間は平均10時間ほどだと言われています。身体が小さいことに加え、必要な運動量が少ないため体力を消耗しにくいことから、犬全体の平均よりも必要な睡眠時間が短いようです。しかし、運動が大好きな子や、定期的にドッグランに行く子は12時間以上寝る場合もあります。
続いて、その他の犬種の平均睡眠時間も見ていきましょう。
ミニチュアダックスフンド:11~15時間
狩猟犬として活躍していた歴史を持つダックスフンドは活発な性格をしている子が多く、体力を消耗するので睡眠時間は長めのようです。
トイプードル:12~15時間
トイプードルは小型犬ではありますが、睡眠時間は長めです。もともと狩猟犬として活躍していたトイプードルは活発な性格をしており、体力を回復するために長時間眠る必要があると考えられています。
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ポメラニアン:12~13時間
可愛らしい見た目とは裏腹に、そり犬としてのルーツを持つポメラニアン。活発な子が多いことから、チワワよりも長めの睡眠時間が必要になります。
柴犬:11~15時間
狩猟犬として活躍していた柴犬は物音に敏感で、昼間は特にちょっとした物音でも起きてしまうほど眠りが浅いと言われています。そのため、合計で必要な睡眠時間は長めの子もいます。
ゴールデンレトリバー:18~20時間
大型犬であるゴールデンレトリバーは、犬の平均睡眠時間よりも眠っている時間が長いようです。身体が大きいことから消費するエネルギー量が多く、回復するために多くの睡眠時間が必要だと考えられています。
犬の身体の大きさによる睡眠時間の違い
上述した通り、犬の睡眠時間はライフステージだけでなく犬種によっても異なります。小型犬と大型犬で比べると、小型犬は比較的睡眠時間が短く、大型犬は睡眠時間が長い傾向にあるようです。大型犬は身体が大きいことで体力を消耗しやすいことから、睡眠時間が長くなると考えられています。
睡眠時間が平均よりも短い・長い場合に考えられる要因は?
睡眠時間には個体差があるので必ず上記の通りになるわけではありませんが、平均よりも睡眠時間が短い場合、長い場合に考えられる要因をご紹介します。
睡眠時間が短い場合に考えられる要因
愛犬の眠っている時間が平均よりも短いという場合にまず考えられるのが、現在の寝床が安心して眠れる空間じゃないということです。寝床の周りがガヤガヤしている、寒さ・暑さを感じている、まぶしいなど、落ち着いて眠ることができる環境が整っていないかもしれません。
犬はもともと洞穴で暮らしていたので、狭くて暗い場所を好みます。クレートや犬用のベッドを活用してチワワが安心して眠れる環境を作ってあげましょう。
ただし、シニアの場合、認知症を患っていて睡眠時間が短くなることもあります。夜鳴きをしたり、粗相をするようになったら認知症かもしれません。愛犬の様子に異変を感じたら獣医師へ相談するようにしましょう。
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睡眠時間が長い場合に考えられる要因
先述したように、犬は浅い睡眠を繰り返しているので、寝ている時間が長くても基本的には問題ありません。しかし、あまりにも長時間寝ているという場合、ストレスや病気の可能性もあります。
シニアになると体力が衰えるので睡眠時間は長くなりますが、どこか具合が悪い、関節に痛みを感じていて起き上がれないというケースもあるので、愛犬の様子をきちんと観察しておくことが大切です。
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愛犬に必要な睡眠時間を知っておこう
犬の睡眠のメカニズムについてはまだまだ解明されていないことも多く、現在進行形で研究が進められている状態ですが、犬は16分眠り、5分覚醒するという睡眠サイクルを繰り返してると言われています。眠りが浅い犬たちのために、できるだけ安心して熟睡できる環境を整えてあげたいですね。
犬の睡眠時間は犬種や年齢、個体差によってさまざまですが、愛犬の平均的な睡眠時間を把握しておくことは体調不良や病気の早期発見に繋がるため、どのくらい寝ているのが普通なのかを観察して健康管理に役立てましょう。
急に睡眠時間が短くなった、長くなったという場合、何らかの病気が隠れているかもしれません。なんだか様子がおかしいと感じたら迷わず動物病院へ連れて行ってくださいね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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