犬も夢を見るの?眠っているときの愛犬の寝言や寝相の秘密

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愛犬がスヤスヤと気持ちよさそうに眠っている愛おしい姿に癒されている飼い主さんは多いのではないでしょうか。 でも、寝ているのに突然鳴き始めたり、動き始めたらちょっとびっくりしますよね。 今回は、犬も夢を見ることがあるのか、犬の寝相から推測できる心理状態などを解説していきます。

犬も夢を見るの?眠っているときの愛犬の寝言や寝相の秘密

目次

  1. 犬も夢を見ることがあるの?
  2. 犬も寝言を言ったりいびきをかいたりする?
  3. 犬の寝相で推測できる心理状態
  4. 愛犬が夢を見ていそうなときはそっと守ろう

犬も夢を見ることがあるの?

寝ている犬
rzierik

 アメリカの科学雑誌「サイエンス」によると、人の場合、MRI検査によって夢の内容を読み取ることに成功したという研究結果があります。犬の場合、MRI検査をするには動きを制御するために全身麻酔が必要なため、検査が難しいようです。

科学的な立証はされていないものの、犬も寝ているときに身体を動かしたり、寝言のような鳴き声を出すことなどから、犬も人と同じように夢を見ることがあるのでは、と考えられています。

夢を見ていると思われる犬の様子

 寝ているときにまぶたや耳がピクピクと痙攣する、尾をパタパタと振る、犬かきするように足を動かす、鳴き声を出すといった様子が見られるときには夢を見ている可能性が考えられます。特にまぶたの下で眼球が動いているような時は、夢を見ている可能性が高いと考えられています。

どんな時に夢を見る?

 犬は人のように夜間まとまった時間に眠るのではなく、昼間もたびたび寝ており、その時間は一日で合計すると12〜18時間にもなります。人は寝ている時に、身体は寝た状態で脳は起きている「レム睡眠」と、身体も脳も寝ており深い眠りについている「ノンレム睡眠」を繰り返しています。

まだ科学的に証明されていませんが、犬にもレム睡眠とノンレム睡眠があり、浅い眠りであるレム睡眠の時に夢を見ていると考えられています。

犬も夢を見ながら記憶を整理する?

 まだ仮説の段階ではありますが、人は寝ている間に記憶や感情などを脳の中で整理するといわれています。そして犬もまた、睡眠中にその日にあった出来事などを寝ながら頭の中で整理をしているという説があります。犬がどのような夢を見るのかは、その日にあった出来事や犬が印象に残っていることで変わってくるのかもしれませんね。 

犬も寝言を言ったりいびきをかいたりする?

寝ている犬
Mylene2401

 寝ているはずなのに「クーン」「ワン、ワン」と鳴き声を発することがあります。 無意識に寝言を言っているときは、犬が夢を見ている可能性が高いようです。<p> 寝言をいいながら、足をバタバタさせたりまぶたや耳がピクピク動くこともあります。 また、寝言でうなっていると思ったらいびきだった、ということがあります。 

いびきには病気が隠れている可能性も

 犬の寝言やいびきは、あまり珍しいものではありません。 ただし、いつもは「クークー」といった寝息を立てていたのに急に「ガーガー」といういびきが出始めたり、徐々に酷くなるようなな場合には何らかの病気を患っている可能性があり、対処する必要があるかもしれません。

いびきをかく原因には次のようなものが考えられます。

鼻腔や咽頭の異常

 鼻腔に異物が入り込んだり、「気管虚脱」という気管が潰れて呼吸ができなくなる病気になったり、鼻腔内や咽頭に腫瘍が発生した場合にもいびきをかきます。 

肥満

 肥満により首周りに脂肪がつくと、喉が狭くなるためにいびきをかき始めることがあり、酷いと無呼吸症候群になり呼吸が止まってしまいます。 肥満によるいびきは体重を減らすことで改善されるので、適正体重を目指しダイエットしましょう。 

短頭種

 フレンチブルドッグやパグなどの鼻が短い犬種は、身体の構造上いびきをかきやすくなっています。 通常は治療を受けるほどではありませんが、酷くなるようであれば手術が必要になるケースもあります。 

心臓病

 犬は心臓病を患うことが少なくありません。 特に「僧帽弁閉鎖不全症」は高齢の小型犬に多く見られます。心臓病により心臓が肥大すると気管を圧迫し、咳をしたりいびきをかくことがあります。

寝ているときにこんな様子が見られたら要注意

 今までは静かに寝ていた犬が急にひどいいびきをかくようになったり、寝ながら激しすぎる動きをしたり、四肢を突っ張るようにして身体を硬直させたり、起こそうとしても呼びかけに反応しないときなどは注意が必要です。呼吸器や脳の病気を患っている可能性があるので、犬の様子をメモしたり動画に記録して、動物病院に相談しましょう。 

犬の寝相で推測できる心理状態

寝ている犬
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 犬は人より睡眠時間が長く、昼間も寝ていることが多いので、飼い主さんは日常的に犬の寝姿をみるのではないでしょうか?丸くなる、仰向けになるなど色々な姿勢がありますが、寝相からある程度犬の心理状態を推測することができます。 

仰向け

 お腹を上に向けた「へそ天」と呼ばれる姿勢です。急所であるお腹を丸見えにしている様子から、最も無防備でリラックスしている姿勢ということが分かります。 

横向き

 犬が安心しているときの寝相です。四肢を伸ばして楽に眠ることのできる姿勢です。 

うつぶせ

 うつぶせの寝相は浅い眠りのときが多いようです。警戒心があり、すぐに起き上がって行動できるようにこの姿勢で寝ていることもあります。 

丸くなる

 一般的によく見られる寝相で、丸まることで急所であるお腹を守っています。また、その子によっては寒さから保温するためにこの姿勢を取ったり、緊張から身を丸めていることもあります。

愛犬が夢を見ていそうなときはそっと守ろう

寝ている犬
JACLOU-DL

 寝ているときに穏やかな表情で足を動かしていたら、飼い主さんと楽しくお散歩している夢を見ているのかもしれませんね。 犬の睡眠は、体力を回復したり、細胞の修復に役立っています。気持ちよく寝ているときにはそっとしておいてあげましょう。

もし寝言が苦しそうであったり、四肢を突っ張るようにしていたり、呼吸が早い場合には何らかの病気が原因で発作が起きている可能性があります。寝ているときの動き方や発作時間をメモしたり、寝姿を動画に撮った上で、動物病院を受診するようにしましょう。

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komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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