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犬の寝る時間はどのくらい?睡眠時間や寝相、睡眠環境について解説

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犬を飼い始めると、愛犬がよく寝るので病気なのではないかと心配になる方も多いのではないでしょうか。

犬の睡眠時間は人間より長いため心配する必要はありません。

しかし、体の不調で睡眠時間が十分にとれない場合や、睡眠環境が整っていないためにしっかり眠れず慢性的な睡眠障害に悩まされている場合もあります。

この記事では、犬の睡眠の特徴や睡眠環境の整え方などを詳しく解説していきます。

本記事を参考に、愛犬が良質な睡眠をとれているか確認してあげましょう。

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目次

  1. 犬の平均睡眠時間
  2. 犬の睡眠障害とは
  3. 愛犬と一緒に寝るのはよいこと?
  4. 犬の睡眠の質をあげるベスト環境
  5. 犬が寝ているときにやってはいけない行為
  6. 愛犬の熟睡度がわかる寝相
  7. いびきをかく原因
  8. まとめ

犬の平均睡眠時間

犬の平均睡眠時間
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一般的な犬にとって必要な睡眠時間は1日の半分以上といわれています。

犬種や年齢、生活環境によって異なりますが、12〜18時間ほどが平均睡眠時間です。

今回は犬の年齢を成犬、子犬、老犬の3段階に分けて、睡眠時間について詳しく紹介します。

成犬

1〜7歳の成犬の睡眠時間はおよそ12時間ほどです。

犬種によっても異なり、例えば大型犬は体を動かすのに体力を多く使うため、平均時間より長く眠る場合があります。

子犬

0〜1歳までの子犬の時期は月齢によっても睡眠時間が異なり、1日のうちのほとんどを睡眠時間に使います。

特に生後すぐから3ヶ月ぐらいまでは眠りが深い傾向があり、睡眠時間は18〜19時間ほどです。

生後4ヶ月くらいからは睡眠時間に差が出てきて、14〜16時間ほどになる犬もいます。

人間と同様、子犬の脳や体の発達には睡眠が必要不可欠です。

たくさん体を動かしたのに寝ないといった場合は、眠りやすい環境を整えて睡眠時間をしっかり確保してあげましょう。

老犬

8歳以上の老犬になると、子犬の頃のように必要な睡眠時間が増えます。

老犬の場合は疲労回復に時間がかかることが原因です。

平均的には18〜19時間といわれています。

なぜ犬の睡眠時間は長いのか

犬の睡眠時間が長い理由は、深い睡眠をとらない代わりに浅い睡眠を多くとることで補っているためです。

夜に眠る時間以外にも食後や遊び疲れた後に愛犬がウトウトしている状態を見ることも多いのではないでしょうか。

人間の睡眠は、浅い眠りと深い眠りの繰り返しによって成り立っています。

一方、犬の睡眠の特徴は、深い睡眠の割合が少ないことです。

これは、睡眠中に襲われても行動できるようにという野生の本能が犬に残っているためです。

人間から見ると長く眠っているように見えますが、睡眠の質を考えると浅い睡眠をたくさんとっているだけで、必要以上に寝ているわけではありません。

犬の睡眠障害とは

犬の睡眠障害とは
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人間と同様睡眠に問題がある状態は犬にもみられます。

睡眠が十分にとれないと、免疫が弱まり感染症のリスクが高まったり、ホルモンが乱れたりして行動の問題を引き起こす可能性があります。

以下のような睡眠障害の症状が見られた場合は、早めに獣医の診断を受けるようにしましょう。

ナルコレプシーとカタプレキシー

ナルコレプシーとは、突然強い眠気に襲われる慢性的な睡眠障害のことです。

症状としては、全身の姿勢を保つ筋肉が緩み、突然脱力する発作(カタプレキシー)が起きます。

食事や遊びなどで起こる興奮によって誘発されることが原因です。

動作が止まって急速な眼球運動が見られることもあります。

発作は数秒から30分続くことがあり、声をかけたり体を触ったりなどの外部刺激によって状態が戻るといわれています。

遺伝性の疾患で、症状を引き起こしやすい犬種は、ドーベルマン、プードル、ラブラドール・レトリバー、ダックスフンド、ビーグルなどです。

命には関わらない病気ですが、生涯にわたって症状は続きます。

生活習慣の見直しや中枢神経に作用する投薬治療で生活向上が測れます。

睡眠時無呼吸症候群

寝てる間に呼吸が止まる病気です。

特に、肥満の犬やブルドック、ボストンテリア、パグなどの鼻が潰れている形状の犬種に多い傾向があります。

病気の兆候は、大きないびきや睡眠から目覚めたときの息切れです。

また、睡眠時に10秒間以上の呼吸停止が見られた場合は、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。

発病すると慢性的な睡眠不足に悩まされたり、血中酸素濃度が低下して死に至ったりする病気でもあるため、早めに動物病院に行くようにしましょう。

レム睡眠行動障害

寝てる間に異常な行動が見られる病気です。

具体的な行動としては、走る、吠える、軽い痙攣、犬かき、遠吠え、うなるなどが挙げられます。

ひどい場合だと激しい震えや暴走、攻撃をするなど暴力的なものに発展することもあります。

たまに発生する場合は、寝ぼけによるものとして捉えられますが、毎晩のように症状が見られる場合は注意が必要です。

レム睡眠行動障害は発作ではないため、外部からの刺激で行動を中断させることができ、薬物によって減少できます。

現在のところはっきりとした原因は不明で、発症の性別や犬種による差異はないといわれています。

先天性の神経的なものの場合と後天性の場合があり、上記の行動障害はほかの病気によって引き起こされていることもあるので、早めに獣医に相談しましょう。

不眠症

不眠症は人間と同様に何日も眠れない病気のことです。

ただし、犬にはあまり見られない症状のため、別の病気が原因となっている可能性が高くあります。

不眠の原因となる代表的なものは、ノミやダニが引き起こすかゆみ、腎族疾患や糖尿病による頻尿、心臓や呼吸器系の疾患による呼吸の苦しさなどです。

また、老犬の場合は脳の認知機能障害により引き起こされる場合もあります。

根本的な原因によって投薬治療や生活環境の改善などとるべき対応が変わるので、獣医師に相談してみましょう。

愛犬と一緒に寝るのはよいこと?

愛犬と一緒に寝るのはよいこと?
FOTOKALDE

犬を飼っていると、寝るときも愛犬が離れなかったり、可愛くて一緒に寝たいと感じたりすることがあるのではないでしょうか。

ここでは、愛犬と一緒に寝ることのメリットやデメリットを紹介します。

犬と同じ部屋で寝てもよいのか

犬と同じ部屋で寝ることに問題はありません。

しかし、部屋の準備やしつけなどをしっかりしないと、犬にとっても飼い主さんにとってもストレスとなることがあります。

具体的には一緒に寝る寝室にトイレを設置したり、ベッドの衛生面の管理をすることが必要です。

メリットとデメリットの両方を正しく把握したうえで、リスクを回避し快適に寝られるようにしましょう。

メリット

飼い主さんと一緒に寝ることで、犬にとっては精神的によい影響があります。

犬はもともと群れで生活する習性があるため、飼い主と一緒に寝ることでより安心感を得られます。

嗅覚の優れた犬は飼い主の汗やにおいがついた空間やベッドで寝ることでくつろげるのです。

また、人間のベッドは犬にとっても心地よいため、身体的にも十分リラックスできる点もメリットの一つです。

デメリット

犬にとっても人間にとってもそれぞれデメリットがあります。

犬にとってのデメリットとしては、怪我のリスクが挙げられます。

特に小型犬は、人間が寝返りをうつことで押しつぶされてしまう可能性があります。

もう一点挙げられるデメリットは、飼い主と一緒に寝ることに慣れると、犬が一人で寝られなくなってしまうということです。

留守番や旅行中など飼い主さんが一緒に過ごせないときに寝られず、ストレスを感じる原因となる可能性もあります。

一方で人間にとってのデメリットの一つは衛生面です。

散歩時に犬の毛についた寄生虫は目に見えないほど小さく、いくら気をつけていたとしても対策ができないことがあります。

最低限、散歩後にしっかりとコーミングしたり、寝具をこまめに洗濯するなどのケアが必要です。

また、人によっては、愛犬を気にして熟睡できない場合もあります。

一緒のベッドで寝る以外にも、同じ寝室にクレートや愛犬のベッドを用意して寝る工夫をしてみましょう。

しつけ方法

愛犬と飼い主さんが快適に一緒に寝るためにはしつけが重要です。

まずは、寝具の上でトイレをしてしまうことを防ぐために、寝室でのトイレのしつけをしましょう。

また、飼い主さんがいないときに眠れなくなるのを防ぐために、同じ部屋の中でもクレートを置いて離れた場所で寝られるようにしつけるのがおすすめです。

睡眠は人間にとっても犬にとっても重要なので、お互いのストレスとならないように事前に対策しましょう。

犬の睡眠の質をあげるベスト環境

犬の睡眠の質をあげるベスト環境
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犬が心身を健やかに過ごせるよう飼い主さんが環境を整えることが重要です。

ここでは、睡眠の質をあげる睡眠環境の整え方を3つ紹介します。

暗くて狭い部屋

犬は昔から巣穴で暮らす習性があったため、巣穴のような暗く狭い場所で眠るのを好みます。

そのため、巣穴のような環境を作り出せるクレートを用意するのがおすすめです。

狭すぎる場合は快適に眠れなくなるため、クレートは成長にあわせて大きさを変えてあげましょう。

なお、大きい空間を確保できるケージタイプもありますが、光が入りやすくなってしまいます。

睡眠の質をあげるためには、ケージの中にクレートを入れたり、天井を作ったりなどして、薄暗い環境を整える工夫が必要です。

トイレと寝床が別々

犬は綺麗好きです。

巣穴で寝ていた頃から、排泄物の菌が繁殖すると衛生環境が保てないということを本能的に理解しています。

犬にもよりますが、寝床を綺麗に保つために排泄を我慢してしまう犬もいるため、なるべくトイレと寝床は分けるのがおすすめです。

また、子犬の場合は、うまく排泄のコントロールができないため、無理にトイレと寝床を分ける必要はありません。

トイレで排泄をすることが身についてきたら、トイレを別の場所に移動して訓練してみましょう。

騒音・光・温度が適切な場所

人間同様、犬も落ち着いた静かな環境の方が快適に眠れます。

リビングにあるエアコンや扇風機、テレビなどは犬にとって大きな騒音となり得るので注意してあげましょう。

特に音に敏感な犬は人の気配だけでも気になるため、玄関や窓の近くも避けるのがよいです。

また、快適な睡眠のために温度管理も重要です。

犬が寝るのに快適な温度は、季節によって毛が生え変わらないシングルコートか毛が生え変わるダブルコートかによって変わります。

一般的に、シングルコートの場合は、夏は22〜25度、冬は20〜25度。

ダブルコートの場合は夏は23〜26度、冬は19〜23度が適温といわれています。

特に子犬や老犬は温度調節ができないので、室温のほかにもベッドの素材を季節に合わせて変えるといった工夫をしてコントロールしてあげましょう。

犬が寝ているときにやってはいけない行為

犬が寝ているときにやってはいけない行為
PicsbyFran

眠りが浅い犬の睡眠の質をあげるために、飼い主が気をつけるべきポイントがあります。

しっかり把握してできるだけ快適な睡眠がとれるように気をつけてあげましょう。

頭や体をなでる・触る

犬にとっては頭や体をなでたり触ったりすることも安眠の妨げとなってしまいます。

犬は浅い睡眠の割合が多いため、少しのスキンシップでも起きてしまう可能性があるのです。

特に触られることが苦手な犬の場合は、ストレスを感じてしまうので注意してあげましょう。

大きい声を出す・走り回る

犬の聴覚は人間よりも4〜6倍発達しているといわれています。

人間にとってたいしたことのない音でも犬にとっては大きく感じ、睡眠を妨げることにつながってしまうのです。

犬が寝ている周囲では、話声や子供の走り回る音などに気をつけ、静かな環境を作ってあげるようにしましょう。

愛犬の寝床近くで夜更かしをする

犬の快眠には、騒音や光に気遣うことが重要です。

飼い主が夜更かしをして普段なら寝ているはずの時間に電気をつけていたり、テレビや話声などの音をたててしまったりすると犬は安心して眠れなくなります。

夜更かしをする場合は、犬の寝床とは別の場所でするか、どうしても同じ部屋で過ごす場合は、寝床にブランケットをかけるといった工夫をして暗く静かな環境を作ってあげましょう。

寝ている最中に起こす

体力の回復のために浅い眠りを繰り返す犬にとって、睡眠中に起こすことはストレスにつながります。

できるだけ睡眠時間を邪魔しないよう、犬が寝ているときは故意で起こさないことはもちろん、騒音や明るさにも配慮してあげましょう。

名前を呼んだり反応する言葉を言う

犬は聴覚が優れているため音に反応しやすく、特に馴染み深い自分の名前をよばれると簡単に目が覚めてしまいます。

名前以外にもエサや遊具の名称にも反応してしまうので、寝ているときには、なるべく愛犬に関連する単語は発さないように注意してあげましょう。

愛犬の熟睡度がわかる寝相

愛犬の熟睡度がわかる寝相
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愛犬がしっかりと眠れているかどうかは、寝相である程度判断できます。

今回は、4つの寝相に関する熟睡度をそれぞれ解説します。

丸くなっている

丸くなっているのは、一般的な寝相です。

内臓を守ったり、保温をしたりといった目的でこの姿勢をとります。

寒さや緊張を表している場合もあるので、心配な場合は、室温や愛犬にとってストレスとなるものが周囲にないかどうかも確認してあげるようにしましょう。

横向き

横向きはリラックス状態を表します。

犬にとって楽な体勢で、さらに四肢を伸ばしていると熟睡している状態です。

横向きでも四肢を開いて寝ているときは暑いと感じている可能性があるので、温度調節を気にかけてみてください。

うつ伏せ

犬にとってうつ伏せは熟睡しづらい体勢ですが、すぐに起き上がれる体勢で、周囲を警戒しながら寝ている状態です。

また、暑くてお腹を冷やすためにうつ伏せになっていることもあります。

仰向け

仰向けはおへそを天井に向けて寝ているため、「ヘソ天」ともよばれます。

急所となるお腹を無防備な状態にしているため、飼い主の近くや自分の馴染み深い場所など完全にリラックスできるところでしかしない姿勢です。

いびきをかく原因

いびきをかく原因
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犬が寝ている間にいびきをかくことがありますが、原因はさまざまです。

いくつかの代表的な原因を紹介します。

犬種の特徴によるもの

鼻の形状によりいびきをかきやすい犬種がいます。

鼻が潰れているような形状をしている犬種は鼻の穴や喉の入り口、気道など空気の通り道が狭く、いびきをかきやすくなるといえます。

そのような特徴をもつ犬は短頭種として分類され、代表的な犬種はパグやシー・ズー、フレンチ・ブルドックなどです。

体の構造上の特徴であるため、いびきをかいていても心配はありません。

鼻詰まり

アレルギーや風邪の症状により鼻の通りが悪くなると、一時的にいびきをよくかくようになります。

普段いびきをかかない愛犬が突然頻繁にいびきをかくようになった場合、鼻詰まりを疑ってみてください。

肥満

喉の周辺に脂肪がたまり空気の通り道が狭くなることで、いびきをかきやすくなることがあります。

肥満は食事や運動などの生活習慣で改善できるので、愛犬が太ってきていびきが気になる方は生活習慣の見直しを測ってみてください。

まとめ

まとめ
StockSnap

今回は犬の睡眠について、睡眠時間や睡眠環境、寝相、病気などさまざまな角度から解説しました。

犬は人間と違って浅い睡眠を小分けにしてとり、1日平均で12〜18時間ほど寝ます。

今回の記事を参考に睡眠の特徴や病気、寝相などを理解したうえで、愛犬を観察し、睡眠環境を整えてあげましょう。

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nana

この記事のライター

nana

泳ぎも走りも得意な運動神経抜群のゴールデンレトリバーと暮らしています!今は愛犬とタンデムサーフィンの練習中。いつまでもアクティブに楽しく過ごせるような情報を発信していきます。

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