チワワの垂れ耳は健康上よくない?治し方や気を付けたいこととは
チワワの耳、よくよく思い返せば耳が元気にピーン!と立っている子もいれば、可愛く垂れている子もいますよね。チワワの耳は本来立っているものなのか?垂れててもおかしくないのか?健康上の影響など気になりますよね。今回はチワワの垂れ耳について解説していきたいと思います!
チワワの耳は通常は立っている
チワワの耳はどうやらピーンと立っているのが通常なようです・・!
しかしチワワの子犬をご覧になったことがある方はご存知だと思いますが、チワワは子犬の頃は殆どの子が垂れ耳です。子犬の頃から立ち耳のチワワもいますが、チワワの耳は成長の過程で立ち耳になっていきます。急に立ち耳になるのではなく、立ったり寝たりを繰り返して、立ち耳が定着していきます。ただこれには個体差があるようです。
そしてチワワ全体の約5パーセントくらいが耳が垂れていると言われています。
また、チワワは毛のタイプで短毛のスムースコート、長毛のロングコートの2つに分かれますが、どちらが立ち耳になりやすい・なりにくいに差はなく、いずれも個体によって変わってきます。
いつ頃になったら立ち耳になるの?
チワワの立ち耳になる時期は上記でご説明の通り個体差が大きいです。平均的には体が成犬に近づいてくる生後6ヶ月あたりに立ち耳になることが多いようです。生後6ヶ月を過ぎると、耳が自然と立ったりはしないと言われています。そのためチワワがこの時期を過ぎて立ち耳にならない場合は、ずっと垂れ耳のままである可能性が高いです。また、片耳だけ垂れたままの子もいるそうですよ。
チワワの垂れ耳は健康上よくないの?
立ち耳が通常ならば、大きくなった時に垂れ耳の場合は健康上、なにか影響があるのか、無いのかが気になりますね。
結論からお伝えすると、成犬を過ぎてチワワの耳が垂れていても健康上はまったく問題がありません。遺伝子疾患や先天性疾患などでもないのでご安心ください。
ただ、1点注意したいのが「耳が蒸れる」ことです。耳が蒸れていることで細菌が繁殖しやすくなってしまうため外耳炎を引き起こしやすくなります。耳炎を起こさないように気をつける必要があります。
犬の外耳炎とは
犬の耳は外耳(がいじ)、中耳(ちゅうじ)、内耳(ないじ)と分かれています。
耳の穴から鼓膜までの間の部分にあたる外耳に炎症が起こる病気のことを外耳炎といいます。犬の外耳道は垂直部と水平部からなるL字型になっていて、元々通気しにくい構造です。「垂れ耳」「耳毛が多い」「耳道が狭い」といった犬種は、さらに通気性を悪くする要因があるため、特に外耳炎になりやすいです。
外耳炎の症状として
- 耳垢の量が増える
- 耳をかゆがる
- 頭を振る
- 耳を床にこすりつける
- 悪臭がする耳だれ(耳漏)
- 音や声への反応が鈍くなる
など身体に様々な影響を及ぼします。
外耳炎は軽度の症状であれば、点耳薬で治る場合が多く、耳ダニであれば駆虫剤を使います。痒みや感染がひどい場合は、痒み止めや抗生剤などの内服薬や注射を使い、耳の洗浄のため通院が必要な場合もあります。症状が大きいほど、薬の量や通院回数も増え治療代なども大きくなってしまいますので、日頃から愛犬の耳の匂いやしぐさなど健康時の様子を把握しておくだけで、ちょっとした変化がすぐにわかると思います。できるだけ気にかけておきましょう。
立ち耳にする方法・対策はある?
先ほどもご説明した通り、チワワは垂れ耳であっても問題はありません。強制的に垂れ耳から立ち耳にするのは犬に負荷がかかる場合があります。飼い主さん本位では良いことであっても、わんちゃんからするとストレスとなる可能性がありますので承知のうえで試してみてください。
テーピングを巻いて固定する
軟骨がまだ柔らかいパピーのうちから矯正することで、立ち耳に癖付けする方法です。
①耳の毛は犬用のバリカンなどである程度剃っておきましょう。(剃り過ぎ注意です!)
②温めたタオルで、耳の内側の油分をふき取ります。
③耳が根元から折れている場合は、耳をつまんで、外側をくるりと1周、テーピングテープに重ねて留めます。 このとき頭蓋骨と垂直になる状態をキープします。
耳の先だけ寝てしまっている場合は、内側から耳が立つように厚紙で固定し立たせてテーピングを貼ってあげてください。
約3日~1週間くらいそのままで、一旦外して様子見をして、まだ垂れるようなら、また同じ事をします。
他にも耳の付け根や折れている箇所を優しくマッサージすると血流がよくなり耳に刺激が与えられ耳が立つことがあるんだそうです。
基本的に耳周りに何かを貼られたりすると、ほとんどのチワワは嫌がる子が多いと思います。矯正していくうちに慣れてくれる子もいますが、耳に違和感があり嫌がってストレスで取りたがるチワワもいます。
特に、子犬期の頃は人との信頼関係構築にも大変重要な時期でもあります。万が一、慣れず嫌がり続けるのであれば、継続は難しいかもしれません。その場合は中断してあげましょう。
チワワの耳の健康状態チェック
チワワの耳に異常が生じた時にはいち早く気づいてあげれたらベストですよね!愛犬の耳のチェック方法をご紹介します。
①耳の臭い
耳に異常があるとき発酵したような臭いがある時は、炎症を起こしている可能性があります。普段の臭いを把握しておいて、日常的に臭いをチェックしてあげましょう。
②耳の内側の皮膚の色
耳の内側の皮膚が赤くなっている場合、チワワが耳の炎症で痒くて掻いてしまい、炎症を起こしている可能性があります。
③耳垢の質感や色
通常、犬の耳垢は健康な場合それほど多くなく、粘り気もありません。耳垢が赤茶色や黒っぽく、粘りがある耳垢の場合、細菌や感染を疑われます。
【まとめ】チワワの垂れ耳は無理に立たせる必要はない
今回はチワワの垂れ耳について解説させていただきました。チワワは生後6ヶ月頃から立ち耳になる子が多いのですが、中にはずっと垂れ耳の子もいます。耳が垂れていること自体に何か健康に害を及ぼすことはありませんので、無理に立たせる必要はありません。犬も人と同じように色んな顔立ちや生まれつきがありますので、無理に矯正しようとしてストレスを与えてしまうよりは、そのままで過ごすのもいいのではないでしょうか。
ただ、垂れ耳だと蒸れやすくなるので、耳のお手入れだけは気をつけて行うようにしたいですね。チワワの垂れ耳は個性と捉えて可愛がってあげてほしいです。
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この記事のライター
ずーこ
動物全般が大好きで現在は猫を飼ってます!犬もだいすきなのでpetanでは犬に関する様々な情報を発信していきたいと思います!!
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