チワワが噛むのはなぜ?理由を知って噛み癖を予防しよう
生まれたての子犬の時は手のひらに乗ってしまうほど小さいチワワは、守ってあげたくなる見た目から甘やかされて育つ子が多く、臆病な性格も相まって噛み癖がつきやすい犬種です。子犬のうちであれば噛まれても痛くないかもしれませんが、噛み癖を直すことなく成犬になってしまうと力が強くなっているので、飼い主さんだけでなく他の人や犬を怪我させてしまうかもしれません。そんなことにならないよう、チワワが噛む理由を知って、事前に対策しましょう。
チワワが噛む理由ってなに?
犬は「噛む」習性のある生き物であり、犬にとって噛むということは自然な行為です。しかし、いくら小型犬であっても本気で噛まれたら怪我をしてしまうこともあるため、噛んではいけないものをしつけを通して教えてあげなくてはいけません。まずはじめにチワワが噛む理由を1つずつ見ていきましょう。
①歯がむず痒い
生後3週間頃の歯が生え始める時期や、生後3ヶ月以降の乳歯の生え変わりの時期は歯がムズムズするため、噛むことで痒さを解消しようとして手や家具などを噛んでしまう子犬はとても多いです。急にいろいろなものを噛むようになったという場合、歯が生えたり、歯が生え変わる時期かもしれません。これを放っておくと、噛み癖が残ってしまうことがあります。また、この時期は誤飲事故も起こりやすいので注意が必要です。
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②要求がある
お腹が空いているときやお散歩に行きたいときなど、何らかの要求があるときに飼い主さんの手を噛んで自分がしてほしいことを伝えようとします。子犬の歯で噛まれても痛くないことや、噛んでいる姿が可愛いという理由からおやつをあげてしまったり、叱らずそのままにしてしまう飼い主さんが多いですが、「噛んだら言うことを聞いてもらえる」、「噛んでも怒られない」と学習してしまうと噛み癖となってしまうので注意が必要です。
③縄張り意識・所有欲から
犬は縄張り意識が強いと言われていますが、オスは特に顕著です。インターホンが鳴ったり来客があったりすると「自分の縄張りに誰か入ってきた!」と思い、威嚇することも珍しくなく、その状態で近づいてしまうと噛みつくこともあります。
また、お気に入りのおもちゃやぬいぐるみなどを取り上げようとしたときに、取られまいと噛みつくことがあります。
④遊んでいるつもり
子犬と遊ぶ時に手を使ってちょっかいを出す飼い主さんは多いのではないでしょうか。そうすると、「手=おもちゃ、噛んでもいいもの」と認識してしまうので、遊びの一環として手を噛むようになってしまいます。
⑤恐怖を感じている
警戒心が強く臆病な性格をしているチワワは、何らかの不安や恐怖を感じると吠えたり唸ったりして威嚇することがありますが、恐怖が限界をこえると噛むという攻撃に転じることがあります。
また、寝ているときに触ろうしたり、急に抱っこしたりすると、驚いて噛みついてしまうこともあります。
⑥触られたくない
身体に触られることが苦手で噛んでしまう子もいます。普段から抱っこや撫でられるのが嫌いな子は、特に歯磨きやシャンプーなどのお手入れの際に抵抗して噛んでしまうのです。
⑦病気や怪我の痛みから
身体のどこかに痛みを感じていたり、具合が悪いときに触ってしまうと噛むことがあります。いつも触らせてくれていたのに、急に噛みつくようになったという場合、病気や怪我の可能性があります。なるべく早く動物病院へ連れていきましょう。
また、歯周病や口内に違和感があるときにも噛むことがあります。認知症を患っている場合、身体に痛みを感じていて攻撃性が増し、噛みついてしまうこともあります。
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チワワに噛まれないようにするには
人間社会で愛犬が快適に生きていくためには噛んではいけないものをしっかり教えてあげることが大切です。子犬の頃はよくても、そのままにしておくと成犬になってからもすぐ噛みつく子になってしまいます。他の人や犬を噛んでトラブルになる前に、できるだけ早い段階で対策を講じるようにしましょう。
①噛んでもいいものを与えよう
歯が生え変わる時期の噛みたい欲求は、噛んでもいいおもちゃを与えて満たしてあげましょう。「手や物を噛んではいけないけど、おもちゃは噛んでもいい」ということをこの時期から教えてあげることが大切です。
先述した通り、犬は噛む習性を持っているので、噛むこと自体をダメと教えるのではなく、噛んでもいいものと噛んではいけないものを教えてあげてください。
この時期に与えるおもちゃは、丈夫で壊れにくいものはもちろん、歯磨き効果のあるデンタルガムもおすすめです。
②要求には一貫して無視しよう
噛まれるたびに子犬の言うことを聞いてしまうと、事あるごとに噛んで自分の要求を通そうとするようになるので、基本的には無視することが大切です。
甘えたい気持ちから噛んで構ってもらおうとしていることもあるので、噛むのをやめて落ち着いてから遊んであげるようにしてください。ただしチワワは興奮して噛むこともあります。飼い主さんに遊んでもらえて嬉しいという気持ちから噛みつくこともあるので、噛んだら遊びをやめる、興奮する前にクールダウンタイムを設ける、「待て」、「おすわり」のコマンドで落ち着かせるなどの対策をしながら遊んであげましょう。
③交換のコマンドを駆使する
おもちゃが壊れかけていて誤飲しそう、フードボウルを片づけたいというときに、チワワから取り上げようとすると怒って噛みつくことがあります。そんなときは「ちょうだい」のコマンドで咥えているものを離してもらうようにしましょう。このコマンドはお散歩中に拾い食いしそうになったときや、家の中で何かを誤飲しそうになった時にも役立ちます。
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④子犬期に社会化を
チワワは恐怖心から噛もうとすることも多いので、子犬のうちからいろいろな刺激に触れさせ怖いと感じるものを減らすことが大切です。なるべくたくさんの犬と関わったり、いろいろな世代の人と関わることで不安や恐怖を感じる場面を少なくしてあげると、恐怖心から噛むということは少なくなります。
また、チワワをびっくりさせないよう、後ろから急に触ったり、大きな声を出したりするのは止めましょう。
⑤触られることに慣れさせよう
犬を飼うにあたってはブラッシングや歯磨き、爪切りなどさまざまなお手入れが必要になります。触らせてくれないからと言って、ずっとお手入れをしないというわけにはいきませんし、毎日のお手入れが大切なブラッシングや歯磨きは飼い主さんができるようになるのが望ましいです。そのため、子犬のうちから身体に触られることに慣れさせることで、身体に触れても唸ったり噛んだりしない子に育ちます。
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⑥定期的な健康診断を
身体の不調や痛みなどを飼い主さんに伝えるために噛むこともあります。普段は噛まないのに急に噛んでくるようになったという場合は、どこか具合が悪いのかもしれません。日頃から愛犬の様子をよく観察しておくことはもちろん、定期的に健康診断を受診しておくと安心です。特にシニア期に入ったら、年に2回は健康診断を受診することをおすすめします。
⑦運動させよう
チワワは身体が小さく必要な運動量は少ない犬種です。チワワは散歩に行かなくても大丈夫な犬種と紹介されることも多いですが、そんなことはありません。1回あたりの時間は短くてもお散歩は毎日2回してあげるのが望ましいです。お散歩には運動としてだけでなく、筋力の維持やストレス解消、気分転換、脳の活性化などの効果があり、どんな犬種でも必要なものです。
身体を動かす機会が自宅内のみだと、ストレスが溜まって吠えたり噛んだりする問題行動が見られることもあるため、日々のお散歩にはしっかり行き、ストレスが溜まらないようにしてあげることが大切です。
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チワワが萎縮してしまうしつけは避けて
吠えたり噛んだりするいわゆる問題行動は、愛犬のためにもトラブルを防止するためにも、なるべく早い段階でやめさせる必要があります。
犬のしつけ方にはさまざまなものがあり、中にはマズルコントロールや身体を押さえつけて仰向けにする服従のしつけがありますが、この方法は賛否両論で、臆病な性格をしているチワワには逆効果となる可能性も高いのでおすすめできません。
飼い主さんに対して恐怖心を感じるようになってしまうと、しつけどころか言うことを聞かなくなってしまったり、自分を守るために噛みつきが酷くなることもあります。また、チワワは骨が細いので力加減をしたつもりでも怪我をしてしまう恐れも。押さえつけるようなしつけは避け、褒めて伸ばすことを意識しましょう。
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理由が分かればチワワの噛み癖は予防できる
甘噛みは一度癖がついてしまうと放っておいて直るものではありません。成犬になるにつれて悪化していくこともあるので、噛み癖をつけないようにすることはもちろん、愛犬に噛み癖が見られたらなるべく早い段階で対策する必要があります。
成犬になってからでもしつけ直すことは可能ですが、子犬のころと比べて時間はかかるので、根気よくトレーニングすることが大切です。
チワワが噛むのは恐怖心や、甘やかされすぎてわがままになっていることが多いようです。子犬のころからしっかり社会化することと、ダメなことはダメと教えてしつければすぐに噛みつくことはしないでしょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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