ボーダーコリーの成犬について調べてみた!体重や大きさ、適切な食事・運動量は?
ドッグスポーツの世界では、長い間第一線で活躍する姿を見せている犬種、ボーダーコリー。もともと、牧羊犬として牧場などに住む人々を助けてくれていましたが、その高い運動能力と知能が注目され、現在はアジリティーやフリスビーといったドッグスポーツ界で、実績を挙げています。今回は、そんなボーダーコリーの成犬の大きさ・体重について、またあわせて確認しておきたい食事量や運動量の目安についてもご紹介していきます。
目次
まずはじめにボーダーコリーの基本情報について
ボーダーコリーのルーツは、8世紀後半頃にバイキングによってスカンジナビアからスコットランドに持ち込まれたトナカイ用の牧畜犬が先祖だと言われています。
19世紀末頃には現在のボーダーコリーに近いタイプになっていましたが、長年作業能力だけが重視されていたため、犬種として認知されたのは遅く、原産国イギリスでは1976年に犬種として公認され、FCI(国際畜犬連盟)には1987年に公認されました。
ボーダーコリーの名前の由来は、原産地が国境(ボーダー)のあたりであるからとされています。
どんな性格?
飼い主にとても従順な性格で、信頼関係が築けていれば最良のパートナーとなってくれます。作業意欲が高いので、人間と一緒に作業をすることが好きです。
ただし、知らない人に対しては警戒心を持つ一面も。また、プライドが高く、賢すぎるがゆえにしっかりとしたしつけをして主従関係が構築できないと、言うことを聞かなくなってしまうこともあるため、初心者向きとは言えないでしょう。
動くものに反応して追いかけてしまう性質があるため、小さな子どもや車、自転車などを追いかけて事故にならないように、基本的な「マテ」「フセ」などのしつけは早々に覚えさせる必要があります。
かかりやすい病気
ボーダーコリーが発症しやすい病気を紹介します。
股関節形成不全
大型犬によくみられる病気です。股関節が正常に発達せず、歩行障害をきたします。生後4〜12か月後に発現することが多いとされています。腰を振りながら歩いていたり、横座りをしている様子が見られたら、股関節形成不全の可能性があるので、動物病院へ連れて行きましょう。
コリーアイ
遺伝性の眼疾患です。コリー系の犬種での発症が多いです。軽症であれば無症状という場合もありますが、重症の場合は物にぶつかるようになったり、躓くようになったりし、失明に至ることもあります。愛犬の様子がおかしいと思ったら獣医師へ相談しましょう。
セロイドリポフスチン症
遺伝性疾患で、運動・視力の障害、知能の低下などが起こり、死に至る病気です。1歳~2歳で発症することが多く、視覚障害や忘失、攻撃的になるなどの症状が見られます。残念ながら治療法はありません。
ボーダーコリーの成犬の大きさや体重の目安
ボーダーコリーは「中型犬」に分類される犬種です。一体どれくらいの大きさ・体重が平均的なのでしょうか?
成犬の体高は48~55cm程度
また、成犬の平均的な体高は、48~55cm程度です。バランスの良い体型をしていますが、体長は80cmを超える大きさになることもありますので、室内で育てる場合には、ある程度のスペースを確保してあげる必要があります。
- メス:48~53cm程度
- オス:50~55cm程度
成犬の体重は16~23kgが平均的
もちろんオスやメス、そして個体差はありますが、ボーダーコリーの成犬の平均体重は16~23kg程度となります。 個体によっては体重30kg近い体格のいいボーダーコリーもいますが、肥満かどうかを判断するには、ボーダーコリーのあばら付近を触り、うっすらとあばら骨が感じられるようであれば適正な体重であると言えます。
- メス:16~20kg程度
- オス:18~23kg程度
体重の推移や子犬期の育て方についてはこちら
ボーダーコリーの被毛の特徴は?
ボーダーコリーの一般的な見た目としては、サラサラとしたウェーブがかった被毛で、ブラック&ホワイトの毛色がよく目にされます。しかし、被毛の長さや毛色の組み合わせは実にバリエーション豊かで、個性的であるという一面もボーダーコリーが支持される理由の1つと言えます。
毛色
ボーダーコリーはブラック&ホワイトの毛色のイメージが強いかもしれませんが、ブラック&ホワイト以外にもブルー&ホワイト、ブラウン&ホワイト、トライカラーなど実は35種類もの毛色のボーダーコリーが存在します。成犬になって白い模様が出てきた等、子犬の時期と成犬になってからの変化があるのも個性豊かである象徴かもしれません。
毛色について詳しく知りたい方はこちら!
被毛の長さ
一般的なのは、被毛が長いロングコートのボーダーコリーです。しかし、短毛でスムースコートのボーダーコリーもいます。被毛の長さによって性格が若干異なるとも言われていますが、定かではありません。
抜け毛が多いので、日々のお手入れは必須です。また、ダブルコートの犬種のため寒さには比較的強いですが、暑さにはとても弱いので夏場は対策が必要になります。
被毛のお手入れについてはこちらの記事をチェック
ボーダーコリーは運動量がとても多い犬種
ボーダーコリーは、数ある犬種の中でもかなり運動量が多い犬種です。そのため、毎日の散歩時間も多めに確保してあげる必要があります。逆に言うと、ボーダーコリーの成犬を満足に毎日運動させてあげることが出来ない場合は、お迎えすることを考え直したほうがよいでしょう。
散歩は1日2時間を目安に
ボーダーコリーの散歩は、朝晩2回の1時間ずつ、合計2時間を目安にすると良いでしょう。ただし、ひたすら走らせたりするのではなく、話かけながらコミュニケーションをとって散歩をしましょう。そうすることで、しつけをする際にも信頼関係が出来ているのでスムーズに行いやすいと言えます。
運動不足は問題行動にもつながるため、たくさん遊んであげる必要があります。休日にはドッグランなどに連れて行き、思い切り走らせるとストレス解消にもなるのでおすすめです。
また、ドッグスポーツで活躍している犬種でもあるため、ボール遊びや引っ張りっこだけでなくフリスビーやディスクドッグなどにも挑戦してみると、運動能力の高さが発揮されることでしょう。
ボーダーコリーが得意なドッグスポーツについてはこちらの記事をチェック!
ボーダーコリーの成犬の食事量の目安
それでは、ボーダーコリーの成犬の食事の適正量についてご説明します。もちろんここでご説明するのはひとつの目安であるため、個体の大きさによって若干の調整は必要となるでしょう。
1日2、3回に分けて、40~60gのドッグフードを
ボーダーコリーのドッグフードの目安量としては、1日に2~3回に分けて、40~60g程度となります。ドッグフードが十分に足りているかどうかは、排泄物をチェックして判断するのも1つの手です。排泄物が柔らかかった場合はドッグフードの量が多く、逆に固かった場合には量が少ない、ということになります。
ボーダーコリーと一緒にドッグスポーツを楽しもう
ボーダーコリーと暮らしている方、これから暮らしてみたいと考えている方は、ぜひともボーダーコリーとドッグスポーツにチャレンジしてみてください。愛犬とのコミュニケーションになることはもちろん、飼い主さん自身も思いっきり楽しむことが出来ると思います。また、飼い主さん自身が食事量や運動量をきちんとコントロールしてあげることで、ボーダーコリーが健康的な生活を送れるようにしてあげてくださいね。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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