散歩後の犬の足拭きは必要?嫌がる際の対処法や便利グッズをご紹介
散歩から帰宅したときやドッグランから帰ってきた後など、犬の足の拭き方で悩むことはありませんか?
「シャワーで洗うと乾かすのが面倒…」と思うこともありますよね。
なかには、足を拭かせてくれないというワンちゃんも多いでしょう。
そこで今回は、正しい足の拭き方や拭かせてくれないときの対処法、あると便利な足拭きグッズなどをご紹介します。
拭き方のコツや対処法を理解して、愛犬の足の健康を守りましょう。
犬の足拭きは必要?
「そもそも、散歩の後に足を毎回拭かないとダメなの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
結論からお伝えすると、散歩から帰宅した際やドッグランに行った後はしっかり足の汚れを拭き取ることが大切です。
草むらや道路には、見えない汚れやゴミがたくさんあります。
肉球に砂利がついたり、汚れがついたりしたまま家の中を歩き回ると汚いですよね。
お出かけ後は、しっかりと足の汚れを拭き取ることで愛犬の手足や家の中を清潔に保てます。
また、散歩から帰宅した際に手足に触れることで、傷を見つけたりトゲが刺さっているのを発見したりと愛犬の異変にも気づきやすいでしょう。
肉球が割れていないか、乾燥していないかなど、手足を手入れするときにチェックしてあげてくださいね。
犬の正しい足拭き方法
間違った足の拭き方をすると、愛犬にケガを負わせてしまうかもしれません。
正しい足の拭き方を学んでおきましょう。
肉球は優しく押し当てて拭く
肉球部分を拭くときは、湿らせたタオルやウェットティッシュで優しく押し当てて拭いてください。
乾いたタオルでゴシゴシ拭いてしまうと、肉球が傷ついたり乾燥したりしてしまいます。
肉球が乾燥すると、滑りやすくなりケガをする可能性が高くなるため注意しましょう。
足を拭くときは、抱きかかえて拭くと体が安定しやすいです。
立たせた状態で拭く場合は、おなかの下に腕を通したり、胸の部分を片手で抑えたりとバランスが崩れないように支えてあげると良いでしょう。
足先は毛並みに沿って拭く
足先を拭く場合は、毛の流れに沿って汚れを払うように拭いていきましょう。
散歩から帰ってきた後は汚れが足の表面につきやすいため、しっかり汚れを落としてください。
手の平に犬の手を乗せて拭いてあげると、拭き取りやすいです。
愛犬が不安にならないように、声がけをしながら拭いてあげましょう。
声がけをするだけで、ワンちゃんとのコミュニケーションがとりやすくなります。
上手く拭けたら、おやつをあげて褒めると良いですよ。
犬の足を拭くときの注意点
足を拭く際は、注意してほしいことがいくつかあります。
- 強く拭きすぎない
- むやみに足を引っ張らない
- 水の温度に注意
- 濡れたまま放置しない
この4つの注意点について、詳しく確認してみましょう。
強く拭きすぎには注意
汚れを落とすために、強く力を入れてゴシゴシ拭いてはいけません。
皮膚が傷ついたり、肉球にダメージを与えたりする可能性があります。
濡れたタオルや犬用ウェットティッシュを使い、優しくポンポンと押し当てて拭くようにしましょう。
肉球は犬にとって急所のため、足先を触られるのが苦手な子も多いです。
嫌がっているところを無理に拭いてしまうと、威嚇したり噛むようになったりすることもあるため注意しましょう。
むやみに足を引っ張らないよう注意
足を拭く際は左右に引っ張ったり、後ろ側に無理に引っ張ったりしないようにしてください。
関節を痛めたり、バランスを崩しケガをしたりと危険が伴います。
また、バランスが崩れるのを嫌がって、足拭き自体をさせてくれなくなることもあるでしょう。
過去に爪切りでケガをしたり、足をケガしたりと痛い思いをした場合は、恐怖から足を拭こうとすると攻撃的になることもあります。
その場合は無理に足を拭こうとせず、足に触れることから慣れさせていきましょう。
水の温度に注意
シャワーや桶にお湯を入れて足を洗う際は、水の温度に注意が必要です。
手で触ってみて少しぬるいかな?と思うくらいの温度がベストといわれています。
肉球や爪の間など、砂利や汚れがないかをチェックしながら洗い流しましょう。
よっぽどの汚れではない限り、シャンプーは必要ありません。
洗いすぎることで皮膚のバリア機能を低下させてしまうため、洗う際はお湯だけでOKです。
汚れがひどいときのみ、少量のシャンプーを使用して洗ってあげましょう。
シャワーを嫌がる場合は、スポンジに水やお湯を含ませて洗ってみてくださいね。
濡れたまま放置しないよう注意
足を洗ったときや、乾かす必要がある足拭きグッズを使用したときは、濡れたまま放置しないようにしましょう。
濡れた状態で放置すると、足の裏や指の間が蒸れて雑菌が繁殖しやすくなります。
足を洗った後はタオルで拭き取り、ドライヤーでしっかり乾かすようにしてください。
また、乾かした後は肉球専用ジェルやクリームなどを使用して、保湿することも大切です。
肉球を保湿することで歩きやすくなるというメリットがあるため、「乾燥しているな…」と思ったら保湿をしてあげましょう。
愛犬が足拭きを嫌がるときの対処法
「足を拭こうとすると歯をむき出して怒る…」という子も多いのではないでしょうか?
そんなときは、これから紹介する対処法を試してみてください。
足を触ることに慣れさせる
拭くことから始めるのではなく、足に触ることに慣れさせるところからスタートしましょう。
嫌がっているのに無理に拭いてしまうと、ストレスになったり愛犬との信頼関係が崩れたりと、デメリットの方が多いです。
まずは、足に触る練習から始めてみてください。
「足に少しでも触らせてくれたら、おやつをあげて褒める」こちらを繰り返してみましょう。
触ることに慣れてきたら、軽く手で犬の足を握ってみてください。
握ることがクリアできれば、足拭きができるようになるでしょう。
タオル素材の手袋を使う
愛犬が足を拭かれるのを嫌がる場合、片手で体を支えながら片手にタオルを持って犬の足を拭くのはとっても大変です。
そんなときは、タオルではなくタオル生地の手袋で挑戦してみましょう。
タオル生地の手袋を使えば、もう片方の手で体を支えながらでも足を拭きやすいです。
手袋タイプを使用して、愛犬の足を優しく撫でるように拭いてみましょう。
濡れたタオルの上を歩かせる
愛犬がどうしても嫌がる場合は、無理に拭かなくてもOKです。
大きめのタオルを濡らして床に敷き、その上を何度か歩かせてみましょう。
濡れたタオルの上を歩くだけでも、意外と汚れは取れるものです。
何度か濡らしたタオルの上を歩かせたら、最後に乾いたタオルの上を歩かせて足の裏の水分を取りましょう。
ウェットティッシュを使用したり、洗い流したりする方が汚れは取れやすいですが、何もしないよりはずっと良いですよ。
靴や靴下を履かせる
どうしても足を拭くのを嫌がるときは、犬用の靴や靴下を履かせるのも一つの手です。
靴下や靴を履かせることで足が汚れなくなるので、拭いたり洗ったりする必要がなくなります。
しかし、靴下や靴を履かせるのは以下のようにデメリットも多いです。
- 肉球からの情報収集ができなくなり、ケガや事故に繋がる恐れがある
- サイズ選びが難しい
- 靴下や靴を履くことがストレスになる
どうしても足が拭けないときや、ケガをする恐れがあるときなどに使用するのは良いでしょう。
しかし、靴や靴下はストレスの原因になることを理解しておくことが大切です。
便利な犬の足拭きグッズ
ここからは、あると便利な足拭きグッズについて紹介します。
ウェットティッシュ
足だけを拭きたいときは、20cm×30mほどの大きさがある専用のウェットティッシュを使用して汚れを落としましょう。
すべての足をしっかり拭き取れるので、とてもおすすめです。
保湿成分が配合されたものなら、足を拭きながら肉球の保湿もしてあげられます。
また、持ち運び用タイプも販売されており、散歩の途中やドッグランに行ったときなどにすぐに使えて便利です。
ウェットティッシュは、愛犬が舐めてしまっても問題ないノンアルコールタイプを選択しましょう。
ボディータオル
足と一緒に体全体も拭きたいという方は、厚みがある大判タイプのボディータオルがおすすめです。
足回りだけではなく、体全体についたホコリや汚れなどを取り除きケアができます。
口元やお尻、耳などさまざまな部分に使用できるのが魅力です。
また、ボディータオルのなかには、被毛に潤いやツヤがでる成分が配合されているものも販売されています。
爽やかな匂い付きの商品なら、愛犬の体臭もカバーできて便利です。
無香料タイプもあるので、お好みで選択しましょう。
泡シャンプー
しっかり足の汚れを取りたいという方は、泡シャンプーや泡スプレーがおすすめです。
洗い流し不要のタイプなら、タオルでサッと拭き取るだけなのでドライヤーで乾かす必要もありません。
また、除菌・抗菌効果がある商品が多く、菌の繁殖を防げて安心です。
洗い流し不要の泡シャンプーは、全身に使用できて水が苦手な子やシニア犬のケアにも活躍してくれますよ。
愛犬の皮膚を守るためにも使用する泡シャンプーや泡スプレーは、無添加のものや天然成分配合のものを選んでください。
足洗いカップ
足洗いカップに足を入れるだけで、簡単に汚れが落とせる便利グッズも販売されています。
カップに付いている柔らかいシリコンブラシが、肉球の間もしっかり洗い流してくれるのです。
カップの中に少量の水を入れるだけで足をキレイにできるため、節水効果も期待できます。
また、肉球のマッサージにもなり、足を洗うのが好きになることもあるようです。
カップに付いているシリコンブラシは取り外して洗えるため、カップ内も清潔に保てます。
足を洗った後は、しっかりタオルで拭いてドライヤーで乾かしてあげましょう。
クッションマット
足を洗う際は、滑りにくいクッションマットの使用がおすすめです。
洗面台やお風呂場で足を洗うときに、犬が滑ってケガをしてしまう可能性があります。
そのときに、滑りにくいクッションマットを使用すれば不要なケガが防げるでしょう。
防滑マットは、足拭きだけではなくシャンプーのときにも活躍してくれますよ。
好きな大きさにカットできるマットもあるため、用途に合わせて選びましょう。
まとめ
散歩から帰宅したときは、足の汚れやホコリを取り除き清潔に保つことが大切です。
しかし、間違えた拭き方は犬にケガをさせてしまう可能性があるため、正しい拭き方を覚えておきましょう。
足を洗う際は菌の繁殖を防ぐためにも、しっかり乾かしてくださいね。
ウェットシートやボディータオルなどの便利な足拭きグッズを使用して、足の汚れをしっかりと取り除きましょう。
この記事のライター
42ba
動物が大好きで、小さいころから犬や猫などいろいろな子たちと暮らしてきました。犬好きの皆さんのタメになるような情報をお届けできたらと思います。
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