まずは冒頭でも少しお話しした、「柴ミックス」について簡単に見ていきましょう。

柴ミックスとはその名の通り、柴犬と他の純血種を掛け合わせて生まれたミックス犬のことを言い、本記事のテーマである柴犬とコーギーのミックス犬も、柴ミックスの一つです。

柴ミックスのワンちゃんは、掛け合わせた犬種によって性格や見た目がそれぞれ異なり、同じ見た目の子が存在しません。

また、柴ミックスは今回のようなコーギーだけでなく、パグやトイプードル、ポメラニアンなど、さまざまな洋犬との掛け合わせが多く、日本犬らしさも残しつつ個性豊かなワンちゃんが多いのが特徴です。

以下の記事では、柴ミックスについて詳しく書かれてある上にさまざまな柴ミックスのご紹介もしているので、気になる方は是非ご覧ください。

柴ミックスに関する記事はこちら

柴ミックスについて理解した上で、ここでは柴犬とコーギーのミックス犬について解説していきます。

一般的に、柴犬とコーギーのミックス犬を「シバーギー」と呼びます。

コーギーはイギリス発祥の牧畜犬なので、シバーギーは日本とイギリスのハーフ犬ということになります。

本記事冒頭でも少しお話した通り、ミックス犬は特徴に個体差があるため、もしかしたら柴犬の要素が薄い、またはコーギーの面影があまりない、なんてこともなくはないですが、その個体にしか無い特徴や可愛らしさを持っているのがミックス犬ならではの魅力と言えます。

そのため、シバーギーは柴犬とコーギーの両方が好きな人や、個性的なワンちゃんを求めている人に人気です。

では、シバーギーは一体どのような特徴を持っているのでしょうか。柴犬とコーギーにはそれぞれ個性的な特徴がありますが、この2匹が合わさるとそれぞれのいい所を更に引き立てるように、魅力的で個性的なワンちゃんが生まれます。

また、シバーギーの特徴として純血種に起こりがちな遺伝的な病気にかかりづらい傾向があると言われており、健康な子が多いのもシバーギーの特徴の一つです。

柴犬とコーギーは毛色やサイズが似ていることもあり、見た目はさほど差がないため、一見柴犬に見えたワンちゃんが実はシバーギーだったり、逆にコーギーのように見える子が柴犬とのミックス犬だったりすることもあるかもしれません。

シバーギーの特徴として、まずは見た目から解説していきます。

ミックス犬について、気になる点と言ったらまずは生まれてくる子の見た目なのではないでしょうか。

掛け合わせる犬種によって見た目は大きく異なりますが、一般的に、シバーギーの見た目として以下のような特徴が表れることが多いです。

シバーギーは、柴犬のようなはっきりとした凛々しい顔立ちの中にも、コーギーらしいつぶらな瞳や可愛らしい胴長短足の体型であることが分かります。 

次にシバーギーの大きさを見ていきましょう。

個体差はありますが、シバーギーの体高は約25〜30cmで、体重は10kg程度と言われており、大きさに関しては若干コーギーに近い体格をしています。

小型犬と中型犬の中間的な体重で、大きすぎず、小さすぎないサイズ感です。

しかし、極端にコーギー特有の短足である特徴を受け継ぐと、体高が低くなるため、小さく見えることがあります。

シバーギーの平均寿命について解説していきます。

柴犬やコーギーの平均寿命は、約12〜15歳程度と言われているため、ミックス犬のシバーギーもそれと同じくらいと考えていいでしょう。

また、ミックス犬はそうでない子に比べて身体が丈夫な傾向があり、遺伝疾患にかかる可能性も低く、健康に長生きすることがあると言われています。

しかし、一般的な犬種と比較すると健康的で丈夫な身体をしていると言われている一方で、食生活が乱れたり運動不足になってしまうと怪我や病気にかかってしまうため、長生きしてもらうにはそれなりのサポートが必要です。

せっかく迎えた大事な愛犬には、できるだけ長生きしてもらいたいですよね。

寿命は育った環境や生活習慣、生まれ持った体質や持病によってそれぞれ異なりますが、我々飼い主にできることは数多くあるので、愛犬の長生きを少しでもサポートしたい方は、是非以下の記事をご覧ください。

柴犬の平均寿命に関する記事はこちら

一般的に、シバーギーの性格は、柴犬やコーギーの性格を持ち合わせていると言われており、愛嬌があって飼い主に対して忠実な性格をしています。

柴犬ならではの高い忠誠心や賢い性格に加え、コーギー特有の好奇心旺盛な一面や人懐っこい性格など、それぞれ魅力的な部分をシバーギーは持ち合わせています。

また、柴犬やコーギーには遊び好きという性格が共通しているため、シバーギーとして生まれてくる子は、体を動かして遊ぶのが好きな子がほとんどです。

では、シバーギーを飼うにあたって注意すべきポイントは何があるのでしょうか。ここでは、シバーギーを飼う際の注意点を3つご紹介します。

注意点の一つ目は、食事量と運動量についてです。

柴犬とコーギーは元来狩猟犬や牧畜犬として活躍していた歴史があるため、比較的運動神経がよく、運動量が多いとされています。そのため、シバーギーも活発で遊び好きな性格になることが多く、一日に一定の運動量を確保してあげる必要があります。

また、運動量の多いシバーギーは、それに合わせた食事量も必要となってきます。しっかりと運動させ、栄養のある食事を用意してあげましょう。エサの与えすぎはカロリーオーバーとなり、肥満体型になってしまう可能性があるので、十分に気を付けてくださいね。

シバーギーを飼う時には吠え癖に注意しましょう。

ご存じの通りコーギーは元来牧畜犬であったため、羊や牛を追いかけ回す役割を果たしており、その際には吠えることで作業をこなしていました。

そのため、コーギーはよく吠えるワンちゃんだと言われており、このような特徴がシバーギーに強く出てしまうと、吠え癖のしつけが必要となります。

また、柴犬も狩猟犬だった歴史があるため、小動物などを見つけた際には、飼い主に吠えることでそれを伝えていました。

どちらの犬種にも「吠える」ことが本能的にあるため、しっかりとしつけを行い吠え癖がつかないようにする必要があります。

最後に噛み癖についてです。

シバーギーは、このように元来噛むことで狩猟犬や牧畜犬としての役割を担っていたワンちゃんから生まれているため、噛み癖は他の犬種よりもつきやすいと考えられます。

警戒心が強く、身の危険を察知した瞬間に噛みつく柴犬と、羊や牛を噛むことで統率していたコーギーのミックス犬は、しつけとして噛み癖がつかないようにしなければなりません。

噛み癖が一度ついてしまうと、他のワンちゃんや人だけでなく、飼い主に対しても噛みついてくる可能性があるため、子犬の時期からしつける必要があります。噛み癖は子犬の頃からしっかりとしつけをしてあげれば治るので、根気強くしつけてあげましょう。

いかがでしたでしょうか。本記事では柴犬とコーギーのミックス犬であるシバーギーについて、特徴や性格、飼育する際の注意点などをまとめました。

柴犬とコーギーはそれぞれ単体でももちろん可愛らしいですが、ミックス犬になることによってそれぞれの魅力が引き立って更に可愛らしく感じますよね。

最近ではミックス犬が流行っていますが、中でも柴ミックスの注目度は高く、シバーギーを選ばれている方も増えてきています。

これからワンちゃんを飼う予定の方は、是非シバーギーを検討してみてください。

こちらの記事もチェック！