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柴犬は寒さもへっちゃらって本当?寒さに強い犬の特徴と防寒対策の必要性について

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犬は人間よりも寒さに強いと言われていますよね。中でも柴犬は特に寒さに耐性があるとされ、「外飼いもOK」と紹介されることも多いですが、なぜ柴犬が寒さに強いのかをご存じですか?本記事では寒さに強い犬の特徴と柴犬が寒さに強い理由についてご紹介します。冬場の寒さ対策の必要性についても解説するので、柴犬が寒さに強い理由が気になっている方や、寒さ対策をしたほうがいいのか悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。

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目次

  1. 寒さに強い犬の特徴とは?
  2. 柴犬が寒さに強いのはなぜ?
  3. 柴犬に寒さ対策は必要なの?
  4. 寒さに強くても寒さ対策は必要!

寒さに強い犬の特徴とは?

ハスキーの子犬
Julissa Helmuth Pexels
ハスキーの子犬

なんとなく「犬は寒さに強い」というイメージを持っている方は多いと思います。童謡「ゆき」でも「犬は喜び庭 駈けまわり」とあるため、「猫とは違って犬は寒くてもへっちゃらなんだな」という印象を受けますよね。しかし、実際に寒さに強い犬にはいくつかの特徴があります。それぞれ見ていきましょう。

①被毛がダブルコート

寒さに強い犬は多くの場合、被毛がアンダーコート(下毛)とオーバーコート(上毛)の2重構造になっています。アンダーコートは柔らかく、密度が高いため保温性に優れており、オーバーコートは紫外線や衝撃、雨や雪などから皮膚を保護する役割を持っています。そのため、シングルコートの犬と比べると寒さに強いのです。

アンダーコートを持つ犬は夏や冬の気温の変化に対応するため、1年に2回(だいたい春と秋)換毛期がやってきます。ダブルコートの犬の中でも柴犬はかなりの量の毛が抜けると言われているので、ブラッシングやシャンプー、洋服を着せるなどの対策が必要です。

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②身体が大きい

身体が大きい犬は体温が逃げにくい体温が変化しにくい)ため、比較的寒さに強い傾向があります。そのため、寒さが厳しい地域が原産の犬は大型犬が多いです。

寒さに弱い犬もいる

小型犬
Alexas_Fotos

犬は人間よりも体温が2~3度ほど高いため、一般的には寒さには強いと言われています。上記のような特徴を持つ犬は特にその傾向が顕著です。しかし、すべての犬が寒さに強いわけではありません。

例えばチワワやトイプードル、ヨークシャーテリアなどの小型犬やマルチーズ、シーズーなどのシングルコートの犬、パグやミニチュアピンシャーなどの短毛種暖かい地域が原産の犬ヘアレスドッグなどは寒さに弱いです。(「トイプードルは小型犬かつシングルコート」、「チワワは暖かい国原産かつ小型犬」など、理由が複数ある子もいます。)

また、子犬は体温調整機能が未熟であり、一方で老犬は体温調整機能が衰えるため、寒さに弱い傾向にあります。

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柴犬が寒さに強いのはなぜ?

柴犬

柴犬は寒さに強い犬の特徴である「ダブルコート」ではありますが、小型~中型犬に分類される犬種で、そこまで身体は大きくありません。それなのになぜ寒さに強いのか気になりますよね。

それは、昔、柴犬が暮らしていた環境が関係しています。柴犬はかつて日本の山岳地帯や寒冷な地域で狩猟犬や番犬として人々とともに暮らしていました。当時は外飼いが主流だったので、柴犬は日本の季節や気温の変化に適応しなければいけなかったのです。そのため、環境への適応力が高くなり、寒さはもちろん比較的暑さにも強いと犬種と言われています。

しかし、近年は室内飼いが主流となり、外で飼われることはずいぶん減りました。飼い主さんのそばで1年中快適な温度が保たれた室内で過ごせるようになったことは、病気や怪我を早期に発見しやすくなったり清潔な衛生状態が保たれていることなどから犬の長寿化にも繋がっています。その一方で、気温が大きく変化しない環境下にいることで寒さが苦手になる子も増えています

また、これまでは季節の変化に合わせてアンダーコートが生え変り体温を調整して適応していましたが、常に室温が一定に保たれているため気温の変化が分からなくなり、換毛期がずれたりはっきりとした換毛期がないケースも多いです。

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柴犬だけじゃない!寒さに強い犬種

柴犬以外にも寒さに強いと言われている犬種の一例をご紹介します。

■秋田犬(大型犬/ダブルコート) 

秋田犬

柴犬と同じく日本が原産の秋田犬は雪深い東北地方にルーツを持つため、寒さにとても強い犬種です。

飼い主さんへの忠誠心は強いですが、見知らぬ人への警戒心は強いため、子犬期にきちんと社会化を行い、他の人や動物、周囲の環境に慣れさせることが大切になります。大型犬なので力が強く、興奮してしまったときのコントロールが難しい側面もあり、犬をはじめて飼う人には少々難易度の高い犬だと言えるでしょう。

■シベリアンハスキー(大型犬(※1)/ダブルコート) 

シベリアンハスキー

名前の通りロシアのシベリア地方が原産(※2)のシベリアンハスキーも寒さに強いです。かつては猟犬やそり犬として活躍しており、持久力・体力があります。

クールな見た目とは裏腹に攻撃性は低く、知らない人間や犬に対しても友好的であるため番犬には向いていません。多頭飼いもおすすめされる一方で、力が強く家庭犬向きの犬種ではないため、初心者にはしつけが難しいと言われています。

※1...中型犬に分類されることもある。

※2...ハスキーの祖先はロシアのシベリア地方をルーツに持つが、原産国はアメリカだとする説もある。

■サモエド(大型犬(※)/ダブルコート) 

サモエド

シベリアンハスキーと同じく、ロシアのシベリア地方原産のサモエドも寒さにとても強い犬種です。極寒の地で猟犬や護衛犬、そり犬などの使役犬として活躍していました。

性格はとても温厚で人懐っこく、他の犬にもフレンドリーです。笑っているように見える表情はサモエドスマイルとも呼ばれ、人気の理由の1つにもなっています。

※やや小さめの大型犬で、中型犬に分類されることもある。

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柴犬に寒さ対策は必要なの?

柴犬

柴犬は寒さに強い犬種ではありますが、寒さ対策をまったくしなくてもいいというわけではありません。

一昔前までは犬は外で飼われていたことも多く、季節に順応して暮らしていましたが、室内飼いが主流となった現在では、1年中室温が管理された環境で暮らしているため、寒さや暑さへの耐性が低くなっている犬も増えていると言われています。また、先述した通り、子犬や老犬は体温調整が苦手なので、しっかりと温度管理をしてあげるのが望ましいです。ここでは、手軽にできる寒さ対策をいくつかご紹介します。

エアコンで室温を調整する

手軽にできるのがエアコンでの寒さ対策です。コードをかじって感電する、火事になるといった心配がないため、飼い主さんが留守の間も安心して使うことができます。

ただし、直風になっていると体温が上昇して熱中症になってしまうこともあるので、愛犬の寝床に風が直接当たらないように気をつけなければいけません。位置的にどうしても難しいという場合には、犬が暑さを感じた時に自分で避難できる場所を作っておいてあげましょう。

また、湿度にも気を配るようにしてください。空気の乾燥は呼吸器のトラブルや皮膚の乾燥を招きます。犬が快適に過ごせる湿度は40~60%が目安だと言われているので、加湿器も併用しましょう。

脱水状態にならないように、いつでも水分を摂れる環境もあわせて整えておいてください。

ペット用暖房器具を活用する

ペット用の暖房器具は、ヒーターやホットカーペット、こたつ、湯たんぽなどのさまざまな種類があります。低温やけどには注意が必要ですが、飼い主さんがそばにいる環境であれば活用してみるのもおすすめです。

ストーブを使用しているという場合には、犬が近づきすぎてひげやしっぽが焦げてしまうケースもあるので、ストーブガードを活用すると良いでしょう。

ストーブガードについて詳しくはこちら

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寝床に工夫する

暖かい空気は上にいきやすいので、暖房をつけていても愛犬のいる位置(床に近い位置)は寒くなってしまいがちです。そんなときは寝床にタオルや毛布を入れてあげたり、冬用のあたたかな素材のベッドに替えてあげましょう。すのこを寝床の下に置いたりダンボールでケージの周りを囲うだけでも、ある程度冷気を遮断することができます。日当たりの良い場所に寝床を移動するのも効果的ですが、熱中症になってしまうこともあるので、定期的に様子を見るようにしてください。

洋服を着せる

柴犬は洋服が苦手な子が多いとも言われているので、洋服を着せるのはなかなか難しいかもしれませんが、洋服も寒さ対策になります。

ずっと着せていると蒸れて皮膚病の原因となったり、擦れた部分が毛玉になってしまうので、着せっぱなしにはしないようにしてくださいね。

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寒さに強くても寒さ対策は必要!

柴犬

柴犬は寒さに強い犬種ではありますが、SNSではこたつで眠るのが好きな子やヒーターの前で温まっている姿もよく見かけますよね。飼育環境によっては寒さが苦手な子もいるので、愛犬の様子をよく観察して快適に過ごせる環境を作ってあげましょう。

人間と同じで犬も寒さによって体調を崩してしまったり、ストレスを感じることがあります。寒冷地にお住いの方や外飼いをしているという方は特にしっかりと寒さ対策をしてあげてくださいね。

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choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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