牧羊犬は「羊の集め方」を生まれつき知ってるの?羊の集め方の種類や違いを解説
牧羊犬が羊を集める姿は非常に独特で魅力的ですが、実はそんな牧羊犬の羊の集め方には、様々な種類があることを知っていましたか?この記事では、羊の集め方の種類や、牧羊犬が生まれつき羊の集め方を知っているのかどうかについて解説していきます。
牧羊犬が羊を集める方法は3種類ある
牧羊犬の羊の集め方はどれも同じように見えるかもしれません。しかし、羊の集め方は犬種や犬の血統によって大きく3つに分類されます。ここでは、羊の集め方の種類について詳しく解説していきます。
- 羊を睨んで集める方法
- 羊のかかとを噛んで集める方法
- 距離を保ちながら緩く集める方法
1.羊を睨んで集める方法
牧羊犬と言えば、一番にボーダーコリーが羊を集める姿を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?ボーダーコリーのほとんどは羊を睨んで羊を集めます。この集め方をするのはボーダーコリーだけではなく、オーストラリアンシェパードにも共通します。羊を睨んでプレッシャーを与えることで羊を自由自在に動かすことができるのです。
2.羊のかかとを噛んで集める方法
日本でも人気があるコーギーも元々は牧羊犬として活用されていました。コーギーやキャトルドッグは羊や牛のかかとを噛む集め方が得意です。かかとを噛むことでなかなか動かない羊や牛を動かすことができます。しかし、牧羊犬がかかとを噛む際に羊に蹴られてしまうことがあるので、牧羊犬は十分に注意しなければいけません。
3.距離を保ちながら緩く集める方法
ジャーマンシェパードやベルジアンシェパードは多くの羊がまとまって移動できるように集めておくことが得意です。睨んだり噛んだりすることはほとんどなく、羊の側をゆったりと走ります。万が一はぐれてしまう羊がいれば、同じ方法で群れまで連れ戻すことができます。このような羊の集め方をする犬種は「生きた柵」と呼ばれることがあり、羊をまとめておくのが得意です。
なぜ「羊の集め方」に違いがあるの?
同じ牧羊犬でも羊の集め方にこれほどの違いがあるのは、羊を集める目的が地域や状況によって異なるからです。羊を柵に誘導する集め方と、まとめて移動させる集め方は全く異なり、異なる技術が必要となります。睨んで羊を動かす集め方は、少ない数の羊を狭い場所へ誘導する際に便利です。また、距離を保ちながら緩く集める方法は、効率的に多くの羊を移動させるのに便利な方法です。
また、同じ羊でも気質が異なり、強いプレッシャーを与えないと動かない個体や種類もあります。このような動かない羊も効率的に動かすためには、かかとを噛むなどのハイプレッシャーな集め方が必要なのです。
牧羊犬は生まれつき羊を集める方法を知ってる?
現在では様々な牧羊犬種がいます。近年では牧羊犬種も羊を集めることも少なくなり、ほとんど犬はコンパニオンドッグとして家庭で生活をしています。しかし、家庭でのんびりとした生活をしているとしても、牧羊犬としての本能を失っているわけではありません。牧羊犬種の多くは現在でも牧羊犬としての本能がしっかりと携わっています。
しかし、牧羊犬としての本能が携わっていても、羊飼いの指示に従えなければ羊を上手に集めることはできません。牧羊犬は生まれつきの本能を訓練によってコントロールすることで、羊を集められるようになるということです。
牧羊犬の羊の集め方を観察してみよう
ここでは牧羊犬の様々な羊の集め方について解説していきました。羊の集め方は全て同じように見えますが、実は目的や犬種によって大きく変わるのです。牧羊犬が羊を集める様子を見ることはあまりないかもしれませんが、もしも機会があれば、しっかりと観察してみてくださいね。牧羊犬の本能と訓練の成果を見るのはとても興味深いですよ。新しいことが発見できるに違いありません。
こちらの記事もチェック
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!