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レトリバーは全部で何種類?それぞれの出身地や特徴を写真付きでご紹介!

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レトリバーといえば、人気の大型犬ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。人が大好きで優しく賢い、そんなイメージがあるレトリバーですが、本来は鳥猟犬として作出された犬種です。そんなレトリバーには、ラブやゴールデン、フラッティが家庭犬として有名ですが、このほかに3犬種あり全部で6犬種が正式に登録されています。今回は、レトリバー6犬種全ての出身地や体格、特徴を写真付きでご紹介します。

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目次

  1. レトリバーって何種類?その共通点とは
  2. 家庭犬として不動の人気No.1!ゴールデンレトリバー
  3. コンパニオンドッグの代表格!ラブラドールレトリバー
  4. 優雅な容姿が人気!フラットコーテッドレトリバー
  5. レトリバーの元祖!カーリーコーテッドレトリバー
  6. 最小のレトリバー!ノヴァスコシアダックトーリングレトリバー
  7. アメリカ産で巻き毛が可愛い!チェサピークベイレトリバー
  8. 個性豊かな6種類のレトリバーたち

レトリバーって何種類?その共通点とは

レトリバー
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 レトリバーとは、回収するという意味を持つ英語「レトリーブ」を語源とする名称です。

レトリバーと名がつく犬種は6種類ありますが、どの犬も祖先犬が同じだと言われています。6犬種中4犬種はカナダのニューファンドランド島からイギリスに渡りイギリスで育種された鳥猟犬です。残りの2犬種は、同じようにニューファンドランド島の犬をアメリカ東海岸で育種したレトリバー、そしてもう1犬種はカナダ原産のレトリバーです。

祖先犬は同じですが、どのレトリバーも詳しいルーツがわかっていないことも事実です。

国によって異なるグループ分け

 6犬種ともレトリバーと名が付き、鳥を回収することを目的として作出されたことは事実ですが国によって分類されるグループが少しずつ異なります。

イギリスでは、バードドッグまたはガンドッグとも呼ばれ、狩猟犬のグループであるガンドッグ・グループに分類されています。日本では、国際畜犬連盟(FCI)と同じ8グループ:7グループ以外の鳥猟犬(RETRIEVERS、FLUSHING DOGS、WATER DOGS)として分類され、スパニエルと同じグループに属しています。また、狩猟を主としないアメリカでは、レトリバーをはじめ、ポインター、セター、スパニエルが全てスポーツグループに分類されているのです。

レトリバーに共通する点とは

 どのレトリバーも、特に水鳥を回収することを目的として作出された犬種です。

レトリバーと他の狩猟犬との大きな違いは、獲物を優しくくわえて運ぶことができるソフトマウスを持っているところでしょう。また、水陸両用の移動能力を持っていることもレトリバーの特徴です。人間と共同作業をするために生まれてきた犬種であるレトリバーは、人間が大好きで訓練性が高く賢さと運動能力を持ち合わせていることから、世界中で家庭犬としての人気を不動のものにしているのです。

家庭犬として不動の人気No.1!ゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバー
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原産国

 イギリス

1800年代後半、スコットランドの気候に合う鳥猟犬として作出された犬種がゴールデンレトリバーです。

起源

 狩猟犬のブリーダーでもあったツイードマス卿は、冷たい水の中からでも水鳥を回収してくる猟犬としてだけではなく、高い訓練性と性格の良さ、外観の優雅さを求めてゴールデンレトリバーの作出を行ったと言われています。ゴールデンレトリバーの基礎犬は、イエローのフラットコーテッドレトリバーとツイードマス卿が飼育していたツイードウォータースパニエルから作出されました。

さらに、ウォータースパニエル、アイリッシュセター、黒のフラットコーテッドレトリバー、ブラッドハウンド、マスティフなどが育種に採用され、現代のゴールデンレトリバーが誕生したのです。

体格

 欧米では中型犬に分類されているゴールデンレトリバーの体格は、オスは体高約56~61cm、体重が約29~約34kg、メスは体高約51~56cm、体重は約24~29kgが標準の体型として推奨されています。見た目は優雅ですが、筋肉質の体つきと羽根飾りのようなフサフサの尻尾、短めの足が理想の体型とされています。 

特徴

 レトリバーを代表する人気犬種のゴールデンレトリバーは、温和で優しく賢いことから大型犬の人気ランキングでは常に上位をキープし、家庭犬として世界中で人気のある犬種です。撃ち落とした鳥を回収する鳥猟犬としての能力はもちろん、金色に輝く被毛と賢く優しい性格が特徴です。レトリバー6犬種の中で特に人間と共に行動することが大好きな面を持っており、これが家庭犬としての人気を得ている理由といえます。 

コンパニオンドッグの代表格!ラブラドールレトリバー

ラブラドールレトリバー
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原産国

 イギリス

レトリバー6犬種の中で最も有能なワーキングドッグがラブラドールレトリバーです。

起源

 1800年代、カナダにあるニューファンドランド島で漁師のパートナードッグとして活躍していたセントジョンズドッグをイギリスに連れ帰った貴族によって育種が行われ、作出されたとされているのがラブラドールレトリバーです。イギリスでは狩猟犬として人気が高く、当時は多くの貴族に飼育されていました。その後、アメリカに渡ったラブラドールレトリバーは、その高い能力、人が好きな性格から使役犬はもちろん、家庭犬として最も人気のある犬種となったのです。 

体格

 バランスのとれた頑丈な体を持つラブラドールレトリバーの体格は、オスが体高約67~62cm、体重約29~36kg、メスは体高約54.6~59.7cm、体重約25~約36kgが標準の体型として推奨されています。カワウソの尾と呼ばれている太く先細りの尻尾は、水の中で舵として機能することが特徴です。 

特徴

 使役犬として多方面で活躍しているラブラドールレトリバーは、その高い集中力と人の指示を理解する能力に優れていることで知られています。そんなラブラドールレトリバーの最も大きな特徴は、自分でオン・オフスイッチの切り替えができるところでしょう。また、訓練性が高く、人のために何かをしたいという意識が強いところも特徴の一つと言えます。 

優雅な容姿が人気!フラットコーテッドレトリバー

フラットコーテッドレトリーバー
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原産国

 イギリス

レトリバーの中で最も長いマズルを持つフラットコーテッドレトリバーは、成長がゆっくりなことからピーターパンの愛称で親しまれています。

起源

 ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーが誕生する30年以上前から鳥猟犬として活躍していたフラットコーテッドレトリバーは、レトリバー種の中で最も優秀な能力を備えていると言われています。ハンターの要望を全て叶える犬として作出されたフラットコーテッドレトリバーは、セントジョンズドッグ、ニューファンドランドを基礎犬として、アイリッシュレッドセッター、イギリスのネイティブコリー種が育種に加わっています。 

体格

 美しくしなやかな体型が特徴のフラットコーテッドレトリバーの体格は、オスは体高58〜62cm、メスは体高55.8〜59cm、体重はどちらも約27〜31kgが標準の体型として推奨されています。光沢のある被毛と羽根飾りが付いている尻尾と脚、そして長いマズルがフラットコーテッドレトリバーの特徴です。 

特徴

 美しい容姿と明るい性格が人気のフラットコーテッドレトリバーは、鳥が撃ち落とされるまでハンターのそばでじっと待つこと、鳥を傷つけることなく咥えて回収してこれるソフトマウス、水に濡れても困らない被毛そして頭の良さと鳥猟犬に必要とされる要素全てを兼ね備えていることが特徴です。また、尻尾をブンブン振って喜びを表現する天真爛漫な性格もフラットコーテッドレトリバーの愛すべき特徴の一つです。 

レトリバーの元祖!カーリーコーテッドレトリバー

カーリーコーテッドレトリーバー
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原産国

 イギリス

6種類のレトリバーの中で最も古い犬種だと考えられているのがカーリーコーテッドレトリバーです。

起源

 1800年代のイギリスで、ポインタやセターに代わる鳥猟犬として誕生したとされているカーリーコーテッドレトリバー。誕生の起源ははっきりとはわかってはいませんが、カナダのニューファンドランド島からやってきた黒い犬を基礎犬として、イングリッシュウォータースパニエル、レトリービングセッターやアイリッシュウォータースパニエルなどが育種の過程で加わったのではないかと推測されています。 

体格

 イギリスのみならずオーストラリア、ニュージーランドでも鳥猟犬として人気の高いカーリーコーテッドレトリバーの体格は、オスは体高63.5~68.5cm、メスは体高58~63.5cm、体重はどちらも約27~43kgが標準の体型として推奨されています。均整のとれたスマートな体つきが特徴です。 

特徴

 レトリバーらしからぬ、まるで羊のようなくるくるの巻き毛が特徴のカーリーコーテッドレトリバー。ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーが、人との仕事をこよなく好むのに対して、カーリーコーテッドレトリバーは独立心が強い性質であることが特徴で、家族の誰とでも仲良くするというよりは、一人の飼い主を大切にするタイプです。誰とでもフレンドリーにできるラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーに比べて、見知らぬ人に対して警戒心が強く、番犬として活躍できることも大きな特徴と言えます。 

最小のレトリバー!ノヴァスコシアダックトーリングレトリバー

ノヴァスコシアダックトーリングレトリバー
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原産国

 カナダ

レトリーバ6犬種の中で最も小さい犬種で、「トーラー」「デコイドッグ」とも呼ばれているのがノヴァスコシアダックトーリングレトリバーです。

起源

 ノヴァスコシアダックトーリングレトリバーは、カナダ東海岸にある三方を海に囲まれたノヴァスコシア州のリトルリバー地区で19世紀に誕生しました。その誕生の正確な起源は不明ですが、ノヴァスコシアの原住民であるインディアンが飼っていたキツネに似た犬をモデルにして作出されたと言われています。基礎犬は、他のレトリバーと同じセントジョンズドッグですが、コイケルホンディエ、スパニエル系、セター系そしてコリー種が育種の過程で加えられたとされています。 

体格

 胸や足に入っている白いマーキングが特徴のノヴァスコシアダックトーリングレトリバーは、オスは体高45.7~53cm、、メスは体高43~50.8cm、体重はどちらも約15.8~22.6kgが標準体型として推奨されており比較的小型な体格が特徴です。 

特徴

 小型のゴールデンレトリバーと間違われることも多いノヴァスコシアダックトーリングレトリバーですが、その運動能力、高いエネルギーはゴールデンレトリバーの性質とは全く異なります。ノヴァスコシアダックトーリングレトリバーの大きな特徴は、撃ち落とした鳥を回収するだけではなく、水辺をバシャバシャ音を立てて走り回り、遠くにいる鳥をおびき寄せる役割を果たすところ。抜群の運動能力は、レトリバー界のボーダーコリーと言われるほどです。キツネによく似た動きができる唯一のレトリバーで、この動きがアヒルやカモの興味をそそると言われています。現在では、カナダより北欧で人気がある犬種ですが、実猟だけではなくドッグスポーツの世界でも高い運動能力を発揮しています。 

アメリカ産で巻き毛が可愛い!チェサピークベイレトリバー

チェサピークベイレトリーバー
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原産国

 アメリカ

チェシーの愛称で親しまれているアメリカ東海岸生まれのチェサピークベイレトリバーは、個性豊かでタフなレトリバーです。

起源

 1807年、チェサピーク湾を航行中に難破したイギリスの船から助け出されたニューファンドランド、セントジョンズの2頭の犬がチェサピークベイレトリバーの祖先犬であると言われています。有能な回収犬を必要としていたチェサピーク湾の鳥猟ハンター達によって、この2頭の犬を基礎犬としてカーリーコーテッドレトリバーやフラットコーテッドレトリバーがなどとの育種が行われ、チェサピークベイレトリバーが誕生したとされていますが詳しいことはわかっていません。 

体格

 厚めでオイリーな被毛で覆われた筋肉質の引き締まった体のチェサピークベイレトリバーは、オスは体高58.4~66cm、体重約29.4~36kg、メスは体高53.3~60.9cm、体重約24.9~31.7kgが標準の体型として推奨されています。実猟犬としての能力を求められたチェサピークベイレトリバーは、頑丈でバランスのとれた体格が特徴です。 

特徴

 チェサピークベイレトリバーの最大の特徴は、チェサピーク湾の寒い気候、冷たい水の中でも回収作業ができる触ると油っぽさを感じるオイリーでくるくるとした巻き毛の被毛を持っているところ。また、イギリスのレトリバーがフレンドリーであることに対し、頑固さや独立心を強く持っていることも特徴の一つです。厳寒の気候に強く、撃ち落とされたカモめがけて水草の中を突き進んでいく勇気と運動能力、そして自信にあふれた気質がチェサピークベイレトリバーの特徴です。 

個性豊かな6種類のレトリバーたち

レトリバー
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 人間の良きパートナーとして生み出されたレトリバーですが、実はどのレトリバーも明確なルーツがわからない犬種なのです。共通しているのは、カナダのニューファンドランド島にいたセントジョンズドッグと呼ばれる黒い犬が祖先犬であることです。現在は残念ながら絶滅してしまっていますが、このセントジョンズドッグがどんな性質の犬であったのか、とても興味が湧きますね。

レトリバーと一括りにしても、6犬種それぞれ性質や運動能力が異なる点も興味深い点です。レトリバーファンならずとも、6犬種全てに出会ってみたいと思いませんか。どこかでゴールデンやラブ、フラッティ以外のレトリバーを見かけたら、ぜひこの記事を思い出してみてください。

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komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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