はじめて犬を飼う人必見!知っておきたい事前準備と子犬の育て方をまとめました
犬と暮らしている人は多いですよね。近所やショッピングモールのみならず、最近では観光地などでも家族として一緒に旅行に来ているわんちゃんを見かけることも珍しくありません。日々の暮らしや、愛犬と旅行を楽しんでいる人たちを見ると、いつかは自分も犬を迎えたいなと思っている人も少なくないと思います。しかし、はじめて犬を飼う人であれば分からないことだらけで不安ですよね。本記事では、子犬の育て方に関する疑問をまとめてご紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
子犬を迎え入れる環境を整えよう
犬と一緒に暮らすにあたっては、まず犬を迎え入れても良い生活環境を整える必要があります。何気なく置いている雑貨や植物などが、誤飲・中毒などの事故に繋がってしまうこともあるので、犬が安全に過ごすことができるよう注意すべきことを知っておきましょう。
①観葉植物に注意
犬がお散歩中に道端の草を食べることは珍しいことではありません。そのため、家の中に置いている植物を口に入れてしまうことがあります。植物を置くと癒されますが、犬と暮らすにあたっては配置や植物の種類に注意しましょう。
たとえば、モンステラやポトスなどのおしゃれな観葉植物は犬にとって有害です。シクラメンやチューリップなどの球根植物も毒性が強く、最悪の場合、死に至る恐れもあります。これらの植物を自宅や庭に植えているのであれば、犬が立ち入れないように工夫するか、犬の行動範囲外に移動しておくと安心です。
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②段差には柵やステップを
階段や高さのある場所には柵を設置して犬が入れないようにするのが望ましいケースもあります。犬は猫とは骨格が異なるため、階段の上り下りや、高いところからのジャンプは身体に大きな負担がかかります。特にチワワやトイプードル、ポメラニアンなどの小型犬は骨が細く、ちょっとした段差でも骨折や脱臼してしまうことも珍しくありません。ソファには犬用ステップ、車に乗ってもらうときはスロープを活用するなどして、できるだけ愛犬への負担を減らせるようにしましょう。
キッチンや犬に入られると困る隙間などにはあらかじめ柵を設置しておくと安心です。
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③ドアにも工夫しよう
飼い主さんの行動をよく観察している子や、好奇心旺盛な子はドアを開けてしまうことがあります。犬に入ってほしくない部屋のドアを開けられてしまったら、誤飲や大切なものを噛まれてしまう懸念もありますし、何より愛犬が怪我をしてしまう恐れもありますよね。そのため、スライドロックやノブロックができるアイテムを活用するのがおすすめです。
また、犬の尻尾はドアに挟まれて骨折してしまうこともあるので、重めの扉や犬も行き来できる部屋のドアにはドアストッパーを設置して挟まりを予防しましょう。
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④電気コード類に注意
電化製品のコードは犬が興味を持って噛みやすいものの1つです。特に好奇心旺盛な子犬の時期はいろいろなものを噛みたがりますし、歯の生えはじめや歯の生え変わりの時期は歯がムズムズしてさまざまなものを噛みたくなります。配線類は感電の恐れもあるため、子犬の目につかないようにしておいたり、ケーブルカバーで隠しておきましょう。
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⑤ルームフレグランスは避けよう
アロマディフューザーやルームフレグランスは香りを楽しみながらリラックスすることができるので、取り入れている方も少なくないですよね。しかし、犬は嗅覚が人間の何倍も優れているので、強すぎるニオイによって体調を崩してしまうことがあります。また、柔軟剤もストレスになってしまうことがあるので注意が必要です。
子犬を迎え入れるにあたって必要なもの
一例ではありますが、犬を飼い始めるにあたって用意しておくべきものは以下の通りです。
- ケージ・サークル
- クレート・犬用ベッド
- トイレトレー・トイレシート
- ドッグフード
- 給水器
- フードボウル
- リード、首輪・ハーネス
- おもちゃ
- コーム・ブラシ
- 犬用シャンプー・リンス
- 歯ブラシ など
自宅で爪切りをするのであれば、犬用の爪切りも必要になります。歯ブラシが苦手な子の場合、歯磨きシートや歯磨き効果のあるおもちゃも用意することになるでしょう。耳掃除や涙やけのケアをするためのアイテムもあると、お手入れの際に役立ちます。
また、信頼できる獣医師やトリミングサロンを見つけることも重要です。
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心構えも必要
犬を迎え入れるにあたっては、生き物を責任もって最期まで育てる覚悟も必要です。疲れていても毎日お散歩に行ったり、被毛をブラッシングしてあげたり、トイレシートを変えたりしてあげなければいけません。
子犬のうちは体調を崩しやすいので、異変を感じたらすぐに動物病院に連れて行く必要があります。もし食物アレルギーがあれば、愛犬のためにご飯を手作りしなければいけないケースもありますし、シニアになれば介護も必要になってきます。
また、生き物を飼うということは継続的にお金がかかることも忘れてはいけません。ワクチン接種や健康診断の費用、トリミングサロン代、普段のご飯やトイレシートなどの消耗品、飼い主さんによってはペット保険に入るという選択をする人もいるでしょう。
犬を飼うことは時間的にも体力的にも経済的にも覚悟を持っておく必要があります。ただ、大変ではあるものの、犬と暮らすことはたくさんの楽しいことや幸せなこともあり、かけがえのない時間になることは間違いありません。
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子犬を迎えたらやるべきこと
上手に子犬を育てていくために飼い主さんがやるべきことをご紹介します。1つずつ見ていきましょう。
新しい環境になれてもらう
子犬が自宅にやってきたらまずは新しい環境に慣れてもらうことからはじめましょう。可愛さのあまり構いたくなってしまいますが、見知らぬ場所にやって来て不安でいっぱいのはずなので、できるだけ落ち着ける環境を整えてあげられるといいですね。特にブリーダーさんからお迎えした子の場合、夜1匹で眠る寂しさから夜鳴きをすることもあります。無視するのが基本ですが、具合が悪くて夜鳴きをすることもあるので、さりげなく子犬の様子を観察しておくことも忘れてはいけません。
個体差もあるので、初日からリラックスしている子もいると思います。だからと言って遊びすぎると疲れから体調を崩してしまうこともあるので注意してください。
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ワクチン接種
免疫力の低い子犬は感染症にかかりやすいので、ワクチン接種をしておきましょう。ウイルスの中には致死率の高いものや、人にも感染するものもあります。ワクチン接種に抵抗がある飼い主さんも少なくありませんが、愛犬を伝染病から守るために健康的にも、感染症を流行させないためにもワクチンを接種することは大切です。
また、お散歩デビューしたり、ドッグランやトリミングサロンなどの色々な犬が訪れる場所に行くにはワクチン接種が必要不可欠になります。狂犬病のワクチンは飼い主さんの義務なので、1年に1回必ず受けるようにしてくださいね。
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トイレトレーニング
家に迎え入れて数日はそっとしておくように指示されるケースが多いですが、トイレトレーニングは子犬が自宅にやってきた初日からはじめましょう。家のいたるところで排泄されると大変なのは飼い主さんです。子犬期は排泄の回数が多く、トレーニングの機会が多いので成功体験を積み重ねてなるべく早く覚えてもらえるようにしましょう。
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噛み癖対策
子犬期は甘噛みをよくするものですが、放っておくと噛み癖となって飼い主さんの悩みの種になる恐れがあります。特に生後3週間頃からの歯が生え始める時期や、生後4ヶ月頃からの乳歯から永久歯に生え変わる時期は歯がムズムズするので、手だけでなく椅子の脚や落ちている靴下など、さまざまなものを噛みたがります。そのため、手や家具などを噛むことが癖にならないように、噛んでもいいおもちゃを与えて噛みたい欲求を満たしてあげるようにしてください。
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ボディコントロール
ボディコントロールとは、身体のどこを触られても落ち着いていられるようにするトレーニングです。子犬のうちからはじめることで、ブラッシングや歯磨き、シャンプーなどのお手入れがやりやすくなります。
また、動物病院やトリミングサロンで身体を触られる際にも嫌がりにくくなります。さらに、お散歩中やドッグランで出会った人に触られた際に、驚いて噛みついてしまうというトラブルを減らすことにも繋がります。社会化とあわせて行っておきましょう。
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留守番の練習
仕事や買い物などでどうしても家を空けてしまうことはありますよね。そんな時には愛犬にお留守番をしてもらうことになりますが、留守中に怪我をしないか、吠えて近所迷惑にならないかなど気になるところはたくさんあります。
お留守番ができるようになる時期には個体差がありますが、基本的には食事の回数が2~3回に落ち着き、排泄のコントロールをできるようになる生後6ヶ月頃からであれば、トレーニングを重ねることで1匹でもお留守番ができるようになると言われています。
ただし、お留守番の練習自体は、生後3ヶ月が経って自宅にも慣れてきたら少しずつ始めることをおすすめします。新しいことに抵抗感を示しにくい時期にトレーニングをすることで、1匹で過ごすことを苦に感じにくくなるほか、分離不安症の予防にもなります。
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子犬の体調はよく観察しておこう
子犬は免疫力が弱く体調を崩しやすいです。犬は比較的下痢や嘔吐をしやすいですが、子犬の場合は脱水症状を引き起こしたり、症状が悪化して命に関わる危険性も伴うので、日頃から愛犬の様子をよく確認しておくことが大切になります。
また、定期的に健康診断を受けておきましょう。病気の早期発見に繋がりますし、子犬の場合は、寄生虫に感染していないか、遺伝性疾患を持っていないかの確認にもなります。
子犬のご飯とお散歩について
次に子犬に与えるご飯の回数や量、お散歩デビューできる時期についてご紹介します。それぞれ見ていきましょう。
子犬に与えるご飯の回数と量
子犬は1度にたくさんの量を消化することができないので、食事の回数は多いです。月齢ごとの目安は以下の通りになります。
■子犬の食事の回数(目安)
- ~生後3ヶ月頃:3~5回
- 生後3~6ヶ月頃:3~4回
- 生後6~12ヶ月頃:2~3回
身体が成長する子犬期はとにかく栄養豊富で消化吸収の良いドッグフードを与えるようにしてください。生後3ヶ月頃まではおやつは不要です。
子犬に与える餌の量は、ドッグフードのパッケージに書かれている給餌量を参考にして、愛犬の様子を見ながら量を調整していく方法と、計算式を用いて割り出す方法があります。パッケージに記載されている量は、理想的な体重をもとに算出された数字なので、量が少なかったり多かったりすることも珍しくありません。自動計算してくれるサイトもたくさんあるので、愛犬にあった量を計算して与えてあげるのがおすすめです。
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計算式やサイトはこちらの記事で紹介しています
子犬がお散歩に行ける時期
先述しましたが、子犬がお散歩できるようになるにはワクチンプログラムが終了している必要があります。新しいことに挑戦するのは生後3ヶ月半頃までの社会化期が望ましいですが、免疫を獲得していない段階でお散歩に行ってしまうと感染症にかかってしまうリスクが高いです。特に子犬期に気をつけたい感染症は感染力も致死率も高く、最悪の場合、命を落としてしまうことも珍しくありません。
したがって、子犬はワクチンを接種して免疫を獲得してからお散歩デビューするようにしてください。ワクチンプログラムが完了する前に飼い主さんが抱っこして外に連れ出してあげることは問題ないので、庭先や家の周りなどを抱っこでお散歩してあげましょう。
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準備を万全にして子犬を迎え入れよう
犬との暮らしに憧れる人は多いと思います。飼い主さんたちの愛犬エピソードを聞いて癒されることも多々ありますよね。しかし、犬を飼うことは楽しいことばかりではありません。こんなはずじゃなかったと勝手な理由で子犬を手放す人が多いことも事実です。犬種によって性格傾向やかかりやすい病気、必要な運動量などは異なるので、自分のライフスタイルに合わせて子犬を選ぶことも判断の1つとして重要になります。
子犬を迎え入れると決めたのであれば、しっかり生活環境を整えてあげてくださいね。あらかじめ情報収集をして、準備をしておけば安心して子犬との暮らしをスタートすることができます。子犬の育て方で困ったことや悩むことがあれば、獣医師やプロの手を借りましょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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