ポメラニアンと柴犬のミックス犬であるポメ柴についてご紹介する前に、ミックス犬と雑種犬の違いについて簡単にご説明しましょう。 

「ミックス犬」とは、異なる純血の犬種同士の交配によって生まれた犬を指します。基本的には人為的に交配しているケースがほとんどのため、どの犬種が掛け合わされているかが明確に分かっています。親犬が純血種であることから、両方の犬種の特徴が出やすく、どのように成長するかある程度の予測が可能ですが、個体差も大きいです。

「チワプー」（チワワとプードルのミックス）や「ラブラドゥードル」（ラブラドール・レトリバーとプードルのミックス）など、掛け合わせた犬種名で呼ばれることが多いです。

「雑種犬」とは、異なる犬種が自然交配して生まれた犬を指し、どの犬種が掛け合わさっているかがわからない場合や（親犬の犬種が明確でない）、複数の犬種の血が何代にもわたって混ざっている場合に使われます。

意図的な交配ではなく自然発生的に生まれることが多いため、見た目や性格などが多様です。その地域の気候や環境に適応しており、丈夫な体を持つことも多いと言われることもあります。

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ポメラニアンと柴犬のミックスであるポメ柴は、どれくらいの大きさなのか、見た目はどちらに似ているのかなど気になりますよね。1つずつ見ていきましょう。

ポメラニアンの体重は約1.8～3.5㎏、柴犬の体重は約9～11㎏です。体重は両親犬のサイズも関係してきますが、ポメラニアンは個体差が大きく標準体重を超える子も少なくないため「〇㎏」と言い切るのは難しいものの、ポメ柴はだいたい6～8㎏、体高は25～34㎝が平均のようです。ポメラニアンより大きく、柴犬よりは小さいといったイメージでしょうか。 

ミックス犬は両親犬のどちらの特徴が強く出るかによって見た目が異なりますが、ポメ柴は「被毛や目はポメラニアン」、「マズルや耳の形は柴犬」という特徴の子が多いようです。ポメラニアンも柴犬もダブルコートの犬種なので、抜け毛は多くなります。

2023年に放送していたドラマ「王様に捧ぐ薬指」をご存知でしょうか？あのドラマに「ネギ」という名前で出演していたワンちゃんがポメ柴です！お顔はポメラニアン、体つきは柴犬なとっても愛らしい姿に毎回癒されていたという方も多いのでは？

ポメ柴の平均寿命は12～15年と言われています。ポメラニアンの平均寿命が12～16歳、柴犬の平均寿命が12～15歳ほどなので、だいたい両親犬と同じくらいですね。しかし、寿命は個体差だけでなく生活環境なども関わってきます。長生きしてもらうためには、日頃からストレスが溜まらないようお散歩したり、スキンシップの時間をとって積極的に愛犬とコミュニケーションを取ることが重要です。

ミックス犬は比較的身体が丈夫だと言われていますが、両親犬がかかりやすい病気や怪我には注意しましょう。ポメ柴の場合、アトピー性皮膚炎や骨折・脱臼などがそれにあたります。毎日のブラッシングで皮膚の状態をチェックしたり、怪我をしにくい安全な環境を作ることが大切です。

犬の性格は個体差や生活環境が大きく関わってきますが、犬種ごとにだいたいの性格傾向があります。ミックス犬であるポメ柴はどんな性格をしているのでしょうか。

サモエドを祖先に持つポメラニアンはとても活発で遊ぶことが大好きです。物怖じしない性格をしてるため自分よりも大きな相手に立ち向かう勇敢さを持ち合わせていますが、一方で警戒心が強い面もあり、些細なことで吠え続けることもあります。小さいながらも番犬向きと言える犬種です。

柴犬は猟犬や番犬として活躍していたこともあり、警戒心が強く、飼い主さん以外の人には吠えてしまうことも多いです。飼い主さんに忠実な性格をしていますが、独立心も強いのでベタベタするのは好まないという子も。頑固で神経質な面も持ち合わせているので、しつけが難しい犬種と言われています。

ポメ柴は、両親犬の「警戒心が強い」「飼い主さんには従順」という性質を受け継いでいる子が多いようです。ポメラニアンも柴犬も警戒心から吠えてしまうことが少なくないので、社会化期にいろいろな刺激に慣れさせることと、しっかりしつけることが重要になります。

ポメラニアンも柴犬も他の犬種と比べてしつけが簡単というわけではないので、ポメ柴も子犬のうちからのしつけが肝心です。ポメ柴をしつける際のポイントをご紹介します。

ポメラニアンも柴犬も賢い犬種なので、ポメ柴もしつけ自体は入りやすいです。しかし、可愛さのあまり甘噛みを許してしまったり、要求吠えに応えてしまったりすると飼い主さんよりも自分の方が立場が上だと思い、言うことを聞かなくなってしまう恐れがあります。甘やかしてしまいそうになりますが、子犬のうちからダメなことはダメとしっかり教えましょう。飼い主さんの指示に従うようにしつけることは、愛犬を危険から守ることにも繋がります。 

これはどんな犬種であっても大切なことですが、愛犬との信頼関係が築けていないと犬は飼い主さんの言うことを聞いてくれません。日頃からスキンシップをとったり、遊んであげたりして信頼関係を築きましょう。

ミックス犬の場合、両親犬のどちらの犬種寄りの性格であるかも、しつけるうえで重要なポイントになります。

ポメラニアン寄りの性格であれば甘えん坊な性格を活かして、叱るよりも褒めて伸ばすことを意識するのがおすすめです。もちろん叱ることも必要ですが、基本的には、飼い主さんに褒められてうれしい！という気持ちに訴えかけることで、新しいこともどんどん覚えてくれます。

柴犬寄りの性格であれば、飼い主さんがリーダーであると認識してもらうことが大切になります。柴犬は頑固な一面もあるので、初めはなかなかうまくいかないかもしれませんが、一貫した態度で根気よく教えてあげることが重要です。また、警戒心が強く、飼い主さん以外には懐きにくいため、子犬のころからしっかり社会化をしておきましょう。社会化は柴犬に限らず、すべての犬にとってとても重要なので、子犬を迎えたらしっかり社会化トレーニングをすることがお利口さんに育てるためのコツです。

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将来的にはポメ柴をお迎えしたい！と思っている人もいるのではないでしょうか。ポメ柴にはどこで会えるのか、値段はどれくらいなのか気になりますよね。ここではポメ柴をお迎えできる場所や値段相場をご紹介します。

ポメ柴にはホームセンターやショッピングモールに併設されているペットショップで出会えることはほとんどなく、基本的にはブリーダーさんやミックス犬専門店から迎え入れることになるでしょう。

ポメ柴は人気のため、中には悪徳なブリーダーも存在しています。お迎えする際には、実際に足を運んで飼育環境や子犬の状況を確認し、分からないことがあれば質問することが大切です。

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だいたい20万円前後が相場のようですが、ポメ柴は販売頭数が少なく、近年ミックス犬の人気が高まっていることからも価格が上昇している傾向にあるようです。事実、ブリーダーサイトでは15〜40万までの幅が見られました。両親犬の血統や毛色、月齢、顔立ちなどの条件によってはさらに高くなることもあります。

ミックス犬は両親犬のどちらの特徴が強く出るのか成長するまで分かりません。そこもミックス犬を育てる楽しみの１つですよね。

ポメ柴のしつけは簡単ではありませんが、根気よくトレーニングすればきっと素敵なパートナーになってくれるはずです。

ポメラニアンも柴犬も大人気の犬種ではあるものの、ポメ柴の販売頭数は少ないので、ご縁があってお迎えすることになったら、愛情をたくさん注いであげてくださいね。

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