【犬種図鑑】ポメラニアンの基本情報|ポメラニアンの性格や特徴・飼い方や寿命まで
ポメラニアンは、ふわふわな被毛と明るい性格の持ち主で、犬好きの中でも人気の高い犬種です。一方で、警戒心が強く吠えやすい性質を持っているので、かわいいからと過保護に育てると社交性がない子に育ってしまう可能性があります。育てるときは、犬種としての特徴をしっかりと理解する必要があります。今回は、ポメラニアンの性格・特徴・愛情いっぱいに育てる方法をご紹介します。
目次
ポメラニアンという犬種の由来について
ポメラニアンの歴史や特徴を知ることでその犬を知ることができます。ここではポメラニアンに興味がある方、迎えることを検討している方に最初に知っておいてほしいポメラニアンの歴史をご紹介します。
ドイツ原産
ポメラニアンはドイツのポメラニア地方が原産で、その土地に住んでいたジャーマン・スピッツやサモエドが祖先犬だと言われています。もともと体は大きく、当時は中型犬ぐらいの大きさ・被毛はほとんど白色でした。18世紀からイギリス国内で貴族たちに愛され、その人気が広がっていきました。
女王に愛された犬
19世紀後半になるとイギリスのビクトリア女王もポメラニアンを育て、可愛がるようになりました。そこで、ビクトリア女王は愛するポメラニアンをドッグショーに出展したことをきっかけに、ポメラニアンの繁殖を手がけるようになり、徐々に同犬種は小型化されていきました。これによって世界的にその名が広まり、1892年にアメリカで国際畜犬連盟に登録されるに至っています。
あとから決まった犬種
このように1892年に犬種としての登録は進んだものの、その当時はポメラニアンの犬種グループは定まっていませんでした。その後、検討が重ねられた結果、犬種グループとしては祖先犬として最も近しい5G「原始的な犬・スピッツ」に分類されることになりました。
ポメラニアンの性格について
ポメラニアンは日本の街中でも比較的多く見ることができる犬種となりますが、実際にはどのような性格をしているのでしょうか?ポメラニアンの性格の傾向を見ていきましょう。
好奇心旺盛
元気いっぱいで好奇心旺盛な性格をしています。部屋に放すと色んな場所に潜り込んだり、怖がりながらも匂いをかぎに行くこともあります。行動力もあるため、犬の届く場所に食べてはいけないものなどは置かないようにしましょう。
甘えん坊
甘えん坊で飼い主が大好きな性格をしています。そのため、飼い主に飛びついたり、抱っこをせがむこともあります。飼い主に依存しやすいため、お留守番が苦手になることがあり、分離不安を起こさないようにしつけをする必要があります。
ポメラニアンの特徴について
ポメラニアンは可愛らしい姿に愛嬌のある性格で沢山の人に愛されています。ここではそんなポメラニアンの毛色・被毛・抜け毛・体型・体質についてご紹介します。
毛色・被毛タイプ・抜け毛について
毛色はホワイト、ブラック、ブラウン、チョコレート、レッド、オレンジ、クリームなど様々な色があります。被毛はダブルコートで胸やお尻周り、尻尾の被毛は長くフサフサです。抜け毛は比較的多く、被毛が細く、量が多いため、毛玉になりやすいため、定期的にブラッシングを行いましょう。
体重・体高・大きさは?
ポメラニアンは体高20cm前後、体重2~3kgの超小型犬です。頭は小さく、足はとても細く、尻尾は背中に向いています。身体自体がとても小さいため、軽い衝撃にも体にかなりの負担がかかります。室内で飼育すると、ドアの開け締めなどの動作にも注意が必要になります。
ポメラニアンの寿命や病気について
ポメラニアンの平均寿命は12〜16歳です。小型犬では平均的な寿命の長さです。寿命は生活環境や遺伝的要因などにより変わります。規則正しい生活、栄養価の高い食生活、適度な運動を心がけて生活しましょう。
ポメラニアンのかかりやすい病気は「膝蓋骨脱臼」「皮膚疾患」などが挙げられます。
1.膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)
「膝蓋骨脱臼」は小型犬で起こりやすく、膝蓋骨が脱臼する病気です。症状が進行すると手術が必要になることもありますので、フローリングで走らせることやむやみにジャンプをさせないように生活面で気をつけるようにしましょう。
2.皮膚疾患
「皮膚疾患」は皮膚に炎症や痒み・赤みなどが生じる病気です。皮膚疾患は早く治療開始することで、治療期間を短くすることができます。動物病院に定期的に通い、病気の早期発見に繋げましょう。
ポメラニアンの飼い方や散歩・しつけの仕方について
最後に、ポメラニアンの基本的な育て方についてご紹介します。
しつけについて
小型犬にはしつけは必要ないという方もいますが、しつけはしっかり行いましょう。ポメラニアンは、好奇心旺盛で何でも意欲的に取り組んでくれる一方で、警戒心が強く吠えやすい一面もあります。最低でも待て・伏せ・座れなどの基本トレーニングを教えます。遊びが好きでやんちゃな性格なので、我慢強く教えていきましょう。叱るときは怒鳴ることや叩くことはせずに、基本的に褒めて伸ばしてあげると覚えやすいです。
運動量について
小型犬なのでたくさんの運動は必要ではありません。1日30分程度の運動で満足することが多いため、そこまで大変ではありません。ときには室内でボール遊びだけでも問題ないでしょう。膝蓋骨が外れやすい犬もいるため、激しい運動などは控えるようにしましょう。
飼育に適した環境
ポメラニアンを飼育するときはフローリングを避け、滑りにくいマットを敷きましょう。活発なので室内でもはしゃぐ犬が多く、足を滑らせて関節を痛めてしまうこともあります。ポメラニアンの生活環境ではマットを敷き詰めるなどの対処をしましょう。飼い主が家を留守にする時や犬を見ることができないときは必ずサークルやケージなどに入れます。好奇心旺盛な性格で色んな場所に入り込み誤飲してしまう可能性があるため、サークルやケージで休むことを習慣づけておきましょう。
定期的なケア
ポメラニアンは被毛が長いので、ブラッシングを定期的に行いましょう。繊細で長い被毛なので毛玉になりやすいです。ピンブラシやスリッカーブラシなどを使用します。スリッカーブラシは使用方法が少し難しく、間違った持ち方をすると皮膚を傷つけてしまいます。使用方法がわからない場合は調べてからにしましょう。
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ポメラニアンと過ごす幸せな時間
ここではポメラニアンの性格・特徴・育て方のコツ・犬種の由来をご紹介しました。ポメラニアンは明るく遊びが大好きな性格をしています。飼い主を信頼し甘えてくるため一緒に過ごすと癒やされること間違いなしです。しかし、育てるときはポメラニアンが超小型犬であることを考慮し、ドアの開け締めなどに気をつけ、飼い主が見ていないときはしっかりケージやサークルの中で過ごさせるようにしましょう。その犬の歴史や性格を知り、最後まで愛情いっぱいに育てていきましょうね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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