マルチーズのトリミングの頻度はどれくらいが適切?人気のカットスタイルもご紹介します
柔らかく真っ白な被毛が特徴的なマルチーズ。最近ではその豊かな被毛を短くカットしてさまざまなスタイルを楽しんでいる飼い主さんも多いですが、マルチーズは必ずトリミングしないといけない犬種なのでしょうか?その場合、適切な頻度や1回あたりの費用なども気になりますよね。今回は、マルチーズのトリミング事情と人気のカットスタイルをご紹介します。
マルチーズにトリミングは必要?
犬にはトリミングが必要な犬種と必要ない犬種がいますが、マルチーズはどちらになるのでしょうか?まずはトリミングの必要性について見ていきましょう。
マルチーズは定期的なカットが必要な犬種!
マルチーズは、保温や保湿効果のあるアンダーコートがない「シングルコート」というコートタイプで、換毛期がありません。そのため抜け毛は少ないですが、プードルやシーズー、シュナウザーなどの犬種と同じで被毛が伸び続けるという特性があるので、毛のもつれや毛玉を防ぐために定期的なカットが必要になります。
これはフルコートのスタイルを目指している場合でも同様です。伸ばす過程ではラッピングという手法で毛束を小分けにしますが、定期的にほどいてシャンプーやブラッシングでお手入れをし、もつれていたり毛玉になっている部分をカットして全身を同じ長さに揃えていく必要があります。綺麗なフルコートを作るためには2~3年かかると言われているので根気が要るスタイルではありますが、フルコートがスタンダードだとされている犬種の飼い主さんは1度は挑戦してみたいスタイルの1つですよね。
コートタイプについて詳しくはこちらの記事をチェック!
トリミングのメリット
犬のトリミングは被毛を短くする他にもメリットがあります。
怪我の予防
犬は足の裏の被毛も伸びます。そのため、カットせずに伸ばしたままにしていると肉球が覆われてしまい滑りやすくなってしまうのです。マルチーズは骨が細いので、転んだ衝撃で骨折したり膝蓋骨脱臼を引き起こしてしまうケースも珍しくありません。怪我を防ぐためにも、足の裏の被毛が伸びていないかチェックし、こまめにカットして怪我を防ぎましょう。
病気の予防
被毛が伸びると視界を妨げたり、目に入って角膜を傷つけ角膜潰瘍や結膜炎の原因となることもあります。被毛が慢性的に眼球にあたることで涙が産出され、流涙症となり涙やけを引き起こしてしまうこともあるので、眼疾患や涙やけを防ぐためにも、被毛が伸びる犬種は顔周りの被毛の長さにも注意してください。
また、マルチーズは垂れ耳で通気性が悪いことに加え、耳の中にも毛が生えているため耳の中が特に蒸れやすく、外耳炎などの耳の病気になりやすいです。耳の中の毛をカットしてもらうという意味でもトリミングは欠かせません。
涙やけについてはこちらの記事で解説しています
清潔さを保つ
被毛が伸び続ける犬種はカットせずに放置してしまうと引きずって汚れを巻き込んだり、絡まって毛玉の原因となります。また、ごはんを食べた後や水を飲んだ後は口周りが汚れやすく、排泄時にはお尻周りの被毛も汚れやすいです。汚れがついたままになってしまうと雑菌が繁殖して皮膚トラブルの原因となりかねないので、汚れやすい部分の被毛はある程度短くカットすることで身体を清潔に保つことができます。
トリミングに関するあれこれ
マルチーズは定期的なトリミングが必要な犬種だということが分かりました。ここでは、サロンに通う頻度や費用、かかる時間などの一例をご紹介します。
適切な頻度は?
マルチーズのカットの目安は月に1回程度となります。ただし、目指すカットスタイルにもよるので、愛犬の適切なカットの頻度は担当のトリマーさんに相談すると良いでしょう。
費用や時間について
トリミングサロンは被毛のカットだけでなく、シャンプーや爪切り、耳掃除、肛門腺絞りなどの全ての犬に必要なお手入れ(グルーミング)がセットになっていることもあります。シャンプーのみのコースであれば3,500~4500円くらいのサロンさんが多い印象ですが、カットも含めた料金になるとマルチーズは5,000~1万円が相場のようです。(料金は犬種ごとに決められていることがほとんどです)
ただし、トリミングサロンによって料金は異なるため、上記より安いこともあれば高いこともあります。また、「毛量が多い」、「毛玉ができている」など、被毛の状態によって追加料金がかかってくるケースのほか、平均体重よりも重い場合にも料金が加算されることもあります。
所要時間は平均2~2時間半ほどだとされていますが、スムーズに進むかはその子の被毛の状態や性格によって変わってきますし、フルコートを目指していてラッピングをしてもらうという場合にはもう少しかかると思っておいたほうが良いでしょう。
子犬はいつから利用できる?
子犬も受け入れOKとしているサロンもまれにありますが、免疫力が弱いためワクチンプログラムが完了するまでは感染症予防の観点から断られることがほとんどです。心配な場合は事前に確認しておくことをおすすめします。
基本的にはワクチンプログラムが終了してから2週間~1ヶ月後が目安とされていますが、免疫を獲得したあとであっても子犬は体力がありません。長時間じっとしていなければいけない状況はストレスとなるので、子犬の様子を見ながら無理せず進めることが大切です。
詳しくはこちらの記事をチェック!
マルチーズに人気のカットスタイルはこれ!
マルチーズのフルコートスタイルは美しいため憧れる方も少なくありませんが、床につくほど被毛を伸ばすためには、とても細やかなお手入れが必要になります。最近ではお手入れの手間を省く目的や、短めのカットスタイルを楽しむ飼い主さんも増えてきました。マルチーズにはどんなカットスタイルが人気があるのかをご紹介します。
①テディベアカット
テディベアカットはトイプードルやポメラニアンでも人気のスタイルですが、マルチーズでも人気のあるカットスタイルです。数あるスタイルの中でも定番のカットスタイルではあるものの、耳や顔周りのカット次第で印象が変わります。名前の通りテディベアのような可愛らしさで、男の子でも女の子でも似合うカットです。
②パピーカット
まるで子犬のようなあどけない印象を与えるカットスタイルをパピーカットと言います。フルコートのスタイルとは反対の短いスタイルですが、口元や耳をふわふわさせているため、マルチーズの愛らしさが強調され人気のスタイルとなっています。
③サマーカット
普段よりも短めにカットすることをサマーカットと言い、被毛が短くなるのでお手入れしやすく、皮膚トラブルにも気づきやすくなるほか、夏が近くなると熱中症対策として行う飼い主さんが多いです。雰囲気がガラリと変わるので、イメージチェンジとしても人気があります。ただし、バリカンで刈り込むほど短くしてしまうと、紫外線の影響を受けやすくなったり毛質が変わってしまうなどのリスクもあるので、短くしすぎないよう注意が必要です。
マルチーズはトリミングが必要な犬種!
マルチーズの被毛は放っておくと伸び続けるという特徴があるので、定期的にトリミングが必要です。長く伸びると毛玉ができたり、被毛が目に入ったり、蒸れて皮膚炎の原因となったりすることもあるので、日々のブラッシングと合わせて適切な頻度でトリミングサロンにも行くようにしてくださいね。
マルチーズは長めのスタイルも素敵ですが、短めのスタイルもよく似合います。カット1つで印象がガラッと変わるので、たまには別のスタイルにしてみるのも良いかもしれません。毎日のお手入れは大変ですが、綺麗な被毛を維持するためにも、愛犬とのコミュニケーションを兼ねて頑張りましょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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