マルチーズとシュナウザーのミックス犬「シュナマル」って知ってる?サイズや性格、価格などを調べてみました
ミックス犬の中でも人気の高いマルチーズとミニチュアシュナウザーのミックスである「シュナマル」。真っ白な被毛のマルチーズと比較的暗いカラーのミニチュアシュナウザーのミックスは想像がつかないという方もいらっしゃるかもしれません。今回はシュナマルに焦点をあてて、特徴や飼育上の注意点などをご紹介したいと思います。
マルチーズとミニチュアシュナウザーについて
マルチーズとミニチュアシュナウザーのミックス犬は「シュナマル」と言われることが多いですが、「マルシュナ」と呼ばれることもあります。超小型犬のマルチーズと小型犬のミニチュアシュナウザーそれぞれの特徴を見ていきましょう。
ミニチュアシュナウザーは口元の髭のような被毛が特徴的なドイツ原産の犬種です。「Schnauz(シュナウツ)」とはドイツ語で口ひげという意味で、その外見が犬種名の由来となっていることが分かります。
ネズミをはじめとする小動物から穀物などを守るためにスタンダードシュナウザーを小型化して作出された犬種であり、優秀な使役犬・番犬として活躍していました。
当時は怪我を防ぐなどの理由から断耳が行われていたためミニチュアシュナウザーの耳は立ち耳でしたが、現在では動物愛護の観点から断耳を禁止している国もあり、本来の垂れ耳であるミニチュアシュナウザーも増えています。今後断耳を禁止する動きはさらに広まっていくと考えられています。
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シュナマルにはどんな特徴がある?
マルチーズとミニチュアシュナウザーのミックスであるシュナマルの特徴を見ていきましょう。
見た目
ブリーダーサイトやペットショップのサイトでシュナマルの子犬を見てみると、マルチーズ寄りの顔つきの子もいますが、どちらかというとミニチュアシュナウザー寄りの顔つきの子が多い印象です。
黒と白のカラーリングの子はミニチュアシュナウザーの子犬と見間違えるほどですが、顔の輪郭はマルチーズ、口元はミニチュアシュナウザーなど、どの子も両親犬の特徴をバランスよく受け継いでいます。
マルチーズは垂れ耳、ミニチュアシュナウザーは半立ち耳なので、シュナマルは垂れ耳の子も半立ち耳の子もいます。ただし、成長に伴って「耳が立った」、「片側だけ垂れた」というケースもあるようなので、耳の形は変わる可能性があることを留意しておきましょう。
サイズ
シュナマルはだいたい体高約30㎝、体重約4.5㎏程度のサイズ感の子が多い傾向にあります。ミニチュアシュナウザーは小型犬に分類され、がっしりとした体格をしており、マルチーズより大きめです。そのためシュナマルもマルチーズより大きく、比較的足長な体型になると言われています。
被毛
マルチーズはシングルコート、ミニチュアシュナウザーはダブルコートのため、どちらの特徴を受け継ぐかによって印象が変わります。
マルチーズはシングルコートのため抜け毛は少ないですが、細く絡まりやすい毛質のため毎日のブラッシングが必要です。
ミニチュアシュナウザーはダブルコートではありますが、その特徴的な毛質から抜け毛は少ない方で、体臭もあまりありません。(もちろん個体差はあります)ただし、ワイヤー状の毛質は絡まりやすいので、できれば毎日ブラッシングしてあげましょう。
マルチーズもミニチュアシュナウザーも定期的にカットが必要な犬種なので、シュナマルも定期的にカットしてもらう必要があります。
JKCで認められている毛色はマルチーズはピュアホワイト、ミニチュアシュナウザーはブラック、ソルト&ペッパー、ブラック&シルバー、ホワイトです。そのためシュナマルの被毛はブラックシルバー、ソルト&ペッパー、ウィートン、ホワイト、クリーム、ブラック、フォーンホワイト、パーティなどのカラーが見られます。
性格
シュナマルはマルチーズとミニチュアシュナウザーの従順さを受け継ぎ、飼い主さんに忠実で愛情深い性格をしている子が多いと言われています。また、陽気で好奇心も強く、遊ぶのが大好きです。
ただし、マルチーズの神経質な一面やミニチュアシュナウザーの警戒心の強い一面を強く受け継ぐと、飼い主さん以外の人に懐きにくく吠えやすい子に育つ可能性があります。子犬期の社会化をしっかり行うことで警戒心による吠え癖は予防できるので、新しいことを受け入れやすい時期にいろいろな経験をさせてあげましょう。
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寿命
マルチーズもミニチュアシュナウザーも、平均寿命は約12~15年です。そのためシュナマルも同じくらいの寿命であると考えられています。
ただし、ミックス犬は比較的長寿であると言われているので、平均をこえて長生きしてくれる可能性ももちろんあります。マルチーズ、ミニチュアシュナウザーどちらの要素を強く受け継ぐかによってかかりやすい病気も変わってくるので、両親犬がかかりやすい病気を知り予防に努めるほか、愛犬の様子がいつもと違うなと思ったらかかりつけ医に相談しましょう。
価格
2024/4/3現在、インターネット上に掲載されているシュナマルの価格は約1~47万となっていました。生まれてから数ヶ月経っている子は10万円以下の価格となっていることが多く、中には税込み11,000円というにわかには信じられない価格がつけられている子もいました。この価格は生体価格のみなので、ワクチン費用などが別途かかってきますが、月齢があがるにつれて大きく価格が下がっていく子を見ると早く家族が見つかるといいなと思ってしまいます。
シュナマルと暮らすにあたって注意することは?
シュナマルと暮らすにあたってはどんなことに気をつける必要があるのでしょうか?
肥満に注意
ミニチュアシュナウザーは食欲旺盛で好き嫌いをほとんどしないと言われています。そのため、マルシュナも食べることが大好きな可能性があります。催促されるままにごはんやおやつを与えてしまうと肥満となり、怪我や病気の原因となるので注意しましょう。
また、マルチーズもミニチュアシュナウザーもやや太りやすい傾向にあるので、日頃から運動する時間をしっかり確保することが大切です。
吠え癖がつかないようにしよう
マルチーズもミニチュアシュナウザーも温厚で人懐っこいと言われていますが、子犬期の社会化が不足すると警戒心の強さに拍車がかかり吠え癖がついてしまいます。ミニチュアシュナウザーは使役犬の他に番犬として活躍していた時代もありますが、室内で飼うことが一般的となっている現代では愛犬の吠え声は近隣の方とのトラブルの原因にもなるので気になりますよね。吠え癖は1度ついてしまうと治すのには根気が要るので、できるだけ予防するのが望ましいです。本来のフレンドリーな性格を引き出してあげるためにも、メリハリのあるしつけと子犬期の社会化をしっかり行いましょう。
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シュナマルは魅力的なミックス犬
小型犬としてちょうどいいサイズ感と、両親犬のいいとこどりをした見た目で人気のあるシュナマルは、聡明でフレンドリー、飼い主さんには従順という性格傾向にあり、「初心者でも飼いやすい」、「多頭飼いもOK」と紹介されていることも多いです。
ただし、ミックス犬はネガティブな要素を受け継いでしまうことも珍しくありません。マルチーズの気の強い面やミニチュアシュナウザーの頑固な面が強く出てしまうと、しつけに苦労する可能性もあります。
純血種と比べると、しつけのコツや関わり方などのあらゆる面において情報が少ないのが現状なので、「大人しいからはじめて犬を飼う人でも大丈夫!」といった謳い文句を信じて迎えて、うまくしつけられず困っている飼い主さんも少なくありません。
長所だけでなく短所にも目を向け、根気よくしつける覚悟を持ってお迎えしてくださいね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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