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ハチ公だけじゃない!渋谷の忠犬のほかにも存在した知られざる忠犬物語

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忠犬と聞くと、多くの方がまず『忠犬ハチ公』を頭の中で想像されると思います。渋谷の待ち合わせスポットとしても有名なハチ公は、日本で一番有名な忠犬です。しかし、実は日本にはハチ公以外にも忠犬が存在します。今回は、渋谷のハチ公を含めた3頭の有名な忠犬について、その驚くべきエピソードと忠犬ぶりをご紹介します。

ハチ公だけじゃない!渋谷の忠犬のほかにも存在した知られざる忠犬物語

目次

  1. 「忠犬」の意味
  2. エピソード1.「忠犬ハチ公」
  3. エピソード2.「忠犬タマ公」
  4. エピソード3.忠犬タロー(タロ公)
  5. 番外編|忠犬もちしば
  6. 愛犬との絆を深めよう

「忠犬」の意味

柴犬
Thorsten1970

 辞書で『忠犬』を調べると、『飼い主に忠実な犬』『主人のためによく尽くす犬』とあります。みなさんの愛犬はどうですか?忠犬の定義に当てはまるでしょうか?

これからご紹介する忠犬たちは、まさにこの定義にドンピシャで当てはまるコたちばかり。日本が誇る忠犬たちのその忠犬ぶりに驚くことでしょう。

エピソード1.「忠犬ハチ公」

秋田犬
Ivan Radic

 ここからはまず、有名な忠犬ハチ公についてご紹介していきます。 

犬種

 ハチ公の犬種は『秋田犬』です。日本犬である秋田犬は、飼い主さんにはとても忠実な犬として知られています。その一方で、飼い主さん以外の人にはあまりなつかず、海外では『ワンオーナードッグ』と呼ばれることもあるほど飼い主さんに一途な忠犬です。

いつどこに存在した?

 大正13年の1月、秋田で生まれたハチは、生後50日ほどで東京大学で教授をしている上野教授の家に送られました。

大の犬好きだった上野教授は、ハチのことをとても大切にして、惜しみない愛情を注いで育てました。

忠犬エピソード

 上野教授に可愛がられて育ったハチは、大好きな教授の送り迎えをするため、毎日家から渋谷駅までを往復していました。

ある日、ハチはいつもと同じように渋谷駅へ教授を迎えに行きましたが、教授はいつまでたっても帰ってきません。実はその日、上野教授は勤務先の大学で倒れ、帰らぬ人となってしまっていたのです。

ですが、上野教授が帰らなくなってからも毎日ハチは渋谷駅へ通い続けます。改札を通る人たちの中に上野教授の姿を探し続け、主人の帰りを待ち続けるハチ。その健気なハチの姿は渋谷駅で有名になり、朝日新聞へ掲載されたことで『忠犬ハチ公』の名は全国的に知られることとなりました。

エピソード2.「忠犬タマ公」

柴犬
Thorsten1970

 忠犬タマ公のエピソードは、ご存知ない方も多いかもしれません。ですがこのタマ公、ハチ公にも負けないくらいの活躍をした忠犬なのです。 

犬種

 忠犬タマ公の犬種は、日本犬の代表ともいえる『柴犬』です。こちらの柴犬も秋田犬同様、飼い主さんに従順というイメージがありますよね。

海外でも柴犬人気は高く、今や世界に誇る人気犬種です。

いつどこに存在した?

 忠犬タマ公が活躍したのは昭和初期です。新潟県の旧川内村にある猟師の家に生まれたタマは、飼い主である刈田さんの愛情をたっぷりと受け、素直で立派な猟犬に育ちました。猟に出る時はいつもご主人と一緒に出掛けていました。 

忠犬エピソード

 ある日、いつものようにタマを連れて猟仲間と2人で猟に出かけた刈田さん。タマは雪の中でも獲物の臭いを嗅ぎつけ、茂みに飛び込み山鳥を飛び立たせます。銃を構えていた2人はその山鳥に向けて弾を放ちました。その瞬間、銃声の衝撃で大きな雪崩が!あっという間に雪崩に飲み込まれてしまった2人。

刈田さんは雪に埋もれたまま必死でタマを呼びます。そして、主人の声にこたえるように雪を掘るタマ。その手を血だらけにしながらも雪を掘り続けます。タマのおかげでなんとか脱出し、刈田さんは九死に一生を得ました。

タマが雪崩から主人を救ったのは一度ではありません。その後も雪崩に巻き込まれた刈田さんを救っています。

そのタマの忠誠心と勇敢さは、今でも新潟県で語り継がれています。

エピソード3.忠犬タロー(タロ公)

雑種犬
AdinaVoicu

 忠犬タローは、忠犬ハチ公のように飼い主さんの帰りを駅でずっと待ち続けていたというエピソードを持つ忠犬です。 

犬種

 忠犬タローの犬種は、雑種犬です。垂れ耳が特徴的で、かわいい中に精悍さもうかがえる顔立ちは日本犬がベースになっているのではないでしょうか。 

いつどこに存在した?

 昭和39年のある日、茨城県の石岡市立東小学校に迷い込んだタローは、元の飼い主もわからなかったため、そのまま小学校に居ついてしまいました。

小学校では先生と児童たちに愛され、街でも定食屋さんや蕎麦屋さんなどに可愛がられていたタローですが、毎日朝と夕方の2回、時間が来ると駅に向かって歩き出します。

忠犬エピソード

 タローの飼い主は、当時5歳だった少女でした。本当の名前はコロ。忙しい両親に代わり、電車で幼稚園へ通う少女を毎日駅まで送り届けていました。

コロが少女の送迎を始めて1年ほど経った頃、うっかり電車に乗ってしまい少女の通っている11駅先の幼稚園のある石岡駅までついて行ってしまいます。そこで少女とはぐれてしまったコロは、そこから行方がわからなくなってしまいました。少女はショックで寝込み、父親は必死になってコロを探しましたが見つかりませんでした。

その同じ年に、石岡小学校へ迷い込んだコロ。学校ではタローと呼ばれ、しばらくして朝と夕方石岡駅へ通うようになりました。ずっと少女を探していたのでしょう。タローはおよそ17年間、体が動かなくなるまで毎日駅へ通い続けました。

そしてコロの没後28年経った年、テレビでタローのエピソードが紹介されたことで、当時の飼い主の少女が名乗り出て、タローがずっと待ち続けていた飼い主が分かったのです。

番外編|忠犬もちしば

 同じ忠犬でも、こちらは失敗ばかりで憎めない忠犬たちのお話です。お米屋さんにやってきた4匹の柴犬が、大好きなご主人のために看板犬として奮闘するドタバタストーリー。

『もちしば』たちの一生懸命な姿にキュンとする人続出中!コミックとアニメでお楽しみいただけます。

YouTube

愛犬との絆を深めよう

柴犬
Benkai

 日本には多くの忠犬エピソードが語り継がれています。愛犬と飼い主さんとの絆は、私たちが思っている以上に深く、また生涯続くものなのだと改めて実感させてくれますよね。

みなさんも愛犬との絆を深めて、一生涯のパートナーとしてお互いを信頼できる関係を築いていきましょう!

komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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