体の大きい犬たちをまとめて紹介!可愛さとかっこよさを併せ持つ大型犬と一緒に暮らすために必要なこと
犬好きの方の中には、いつか超大型犬と一緒に暮らしてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。憧れの的である大型犬や超大型犬には、どんな種類があって、一緒に暮らすと一体どんな生活が待っているのか気になりますよね。そんな想像を膨らませている方に知ってもらいたい、大きい犬との暮らしについて解説します。
大きい犬たちをタイプ別にご紹介
世界一大きい犬としてギネスに登録されているのは、アメリカのゼウスというグレート・デーンです。2011年10月4日に、1.118メートルの体高を記録しています。ゼウスは小学生1年生くらいの身長で、立ち上がると2.23メートルと、成人の身長を軽々と超えてバスケットゴールにも届きそうな程の高さです。
ここでは、大きな犬の中でもタイプ別にいくつかの犬種をご紹介します。
サイト・ハウンドの仲間
サイト・ハウンドとは、目を使って獲物を見つける獣猟犬のことを言います。その職業から想像できるように、走るのがとても得意です。では大型犬のサイト・ハウンドには、どんな犬種がいるのでしょうか。
サルーキ
中東を原産とする世界最古の猟犬サルーキは、まさに走るために生まれてきたような犬種です。もとは、エジプト王家の犬として生活し、王族と一緒に埋葬されていることも確認されています。全身すらりとした体型で、たれ耳をなびかせながら走る姿はとても美しく、気が付いたら一瞬でとても遠くまで行ってしまうことも。外に出るときのリードは必須ですので、ドッグランには定期的に連れて行って思いっきり走らせてあげるのが良いでしょう。
ボルゾイ
ロシアやヨーロッパの貴族が愛したボルゾイは、その高貴でエレガントな風貌がとにかく美しい犬種です。また比較的おっとりした性格のコが多く、大きいわりには小さい子供がいる家庭でも落ち着いて生活してくれるので安心です。一方、寒い地域が原産なため、日本の夏は暑すぎます。室内では春先から冷房が必要な犬種と言えるでしょう。
ガードドッグの仲間
外見からも分かる、強くてたくましい心の持ち主であるガードドッグは、オオカミから家畜を守っていた護畜犬です。家族への強固な忠誠心に対して、外部の敵には強い警戒心を持っています。家族として迎えれば、最高の番犬になってくれるでしょう。
スパニッシュ・マスティフ
スパニッシュ・マスティフは、何と言ってもその圧巻の存在感と包容力が魅力です。ずっしりと骨太のボディに、大きな頭、そして物静かな性格をしており、堂々と厳かな雰囲気をまとっています。また、番犬としても最適で室内生活でも動き回ることは少ないでしょう。一方、筋肉質な体格なので毎日数時間の散歩は必須と言えます。自立心が強い番犬タイプは、根気強いしつけが大切です。
秋田犬
日本犬の中で唯一の大型犬、秋田犬。テレビや本でしか見たことのない方が、実物を見ると想像以上の大きさに驚くかもしれません。番犬の性格らしく、飼い主への忠誠心が強く、外部に媚びを売ることはありません。とても力が強く自立した性格なため、しつけには飼い主側にも体力と忍耐力が必要でしょう。しかし、ひとたび信頼関係を築くことができれば、最高のパートナーになってくれること間違いなしです。
グレート・デーン
とにかく大きくてとても強そうな風貌なのに、穏やかで優しく小さい子供やお年寄りにも献身的な性格のグレート・デーン。その外見に似つかわしくない、甘えん坊な性格なところも愛すべきポイントです。室内でも大人しくしていますが、やはり相応のスペースが必要です。また、長時間のお留守番はあまり得意ではないので、家には基本的に誰かが一緒に居られるほうがよいでしょう。
そり犬の仲間
極寒の地域で、そりを引くことを職業にしてきたそり犬は、力が強くて長く走り続けるだけの持久力と体力を持っています。そのため、一日に必要とする運動量は大変多く、散歩中の引っ張り癖があります。一方、満足いくまで運動していれば、問題行動を起こすことはありませんので、しっかりと体を動かせるような環境が良いでしょう。
アラスカン・マラミュート
アラスカン・マラミュートの魅力は、何と言ってもその豊かなダブルコートに包まれた大きな体。世界最強のそり犬と呼ばれ、とても力が強い犬種です。>そり犬は、誰かひとりの飼い主に尽くす性質ではなく、職業上いろいろなチームで過ごす必要があったため、初対面でも心を許しやすい性格をしています。極寒の地域でそりを引いてきただけあり、日本の夏はとても過ごせません。春先から冷房が必要なこともあり、冬場でも室内の暖房を嫌います。
大きい犬たちと暮らすために必要な覚悟
犬と一緒に暮らすなら、大きさに関わらずそれなりの準備が必要ですよね。特に体の大きいコを迎えるのであれば、スペースや運動量、食事量などが気になります。
ごはんの量はどれくらい?
大型犬であるほど、やはり食事量も多くなります。しかし、犬種によっても様々で、半端なくよく食べるコもいれば、見た目の大きさから身構えるほどは食べないコもいます。しかし、基本的には、1日の食事量は小型犬の10倍以上となります。
体重の三乗の平方根、掛ける70、掛ける係数(ライフステージにおける活動係数)で1日に必要なおおよそのカロリーを求めることができます。係数は未去勢・未避妊の成犬で1.8、去勢・避妊済みで1.6、肥満気味の子で1.0と数値がありますので、愛犬に当てはめて計算してください。
生活スペースはどの程度必要?
大きい犬と暮らすなら、長い時間を過ごす室内でゆったりとくつろげるスペースが必要です。アパートやマンションなどでの飼育は不向きです。体が大きいというだけで、ひとつひとつの動きがデカくなります。犬の身体や尻尾が当たる範囲に壊れやすいものは置かないなど、独特の工夫も必要です。
大きい犬の運動量について
運動量は、体の大きさに必ずしも比例しません。牧羊犬として活躍してきたコの場合は、その有り余る体力を満足させようと思うと大変ですが、番犬や愛玩犬タイプのコであれば、その見た目から連想するほど激しい運動が必要ではありません。
とは言っても、1日1時間のお散歩は必須です。運動不足はストレスとなり問題行動を引き起こすだけでなく、運動不足による肥満も問題視されていますので注意が必要です。ただ、力の強さは体の大きさに比例するので、お散歩の際はリードをしっかりとホールドする必要があります。特にトレーニングを受けていないコの場合は注意が必要でしょう。
漫画「大きい犬」って知ってる?
大きい犬に憧れる方のために、番外編情報です。リイド社が運営するWebサイト「トーチ」で、「大きい犬」というタイトルの漫画が話題となっています。「このマンガがすごい!2018」(宝島社)のオンナ編にて9位にランクインし、多くのファンに読まれている作品です。
作中では、家程に大きい犬と犬好きの高田くんとの穏やかで不思議で、何と言っても優しい世界が楽しめます。犬好きの作者が描いているのが一発で分かる、愛に溢れた、そしてくすっとする面白漫画です。大きい犬が好きな方、単に犬が好きな方に読んでもらいたい作品です。
大型犬と幸せな生活を送るために
大きい犬と暮らすなら、環境や金銭面など本当に迎えることができるのかよく考える必要があります。しつけもしっかり行わないと思わぬ事故や事件を起こしてしまいますので、愛犬と向き合うための時間も必要です。時間をかけて信頼関係を築き、包容力と存在感がある大きな相棒との幸せな時間を楽しみましょう。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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