子犬の飼い方は?事前に必要なものから上手にお留守番ができるまで
子犬を飼いたくても、初めて犬を飼う方は「何から準備すればいいのかわからない」と悩んでしまいますよね。
この記事では、子犬を飼う前に必要なものや飼い始めてからの食事、しつけなどについてご紹介します。
記事を読めば、子犬を迎え入れてから上手にお留守番できるまでの流れがよくわかりますよ。
目次
子犬を迎え入れる前に必要なもの
子犬を飼う際には、トイレやフードだけではなく必要なものがたくさんあります。
ワンちゃんを迎え入れてから焦って用意しなくてもいいように、事前に確認しておきましょう。
子犬を迎え入れる前に用意しておくとよいものはこちらです。
- 安心して過ごせる場所「クレート・サークル」
- 使いやすいものを選ぼう「フードボウル・水飲み」
- 子犬用の安全な「フード」
- 子犬に合ったサイズの「首輪・リード」
- 犬用の「おもちゃ」
- お手入れアイテム「ブラシ」
- しつけにも「トイレシート・トイレトレー」
安心して過ごせる場所「クレート・サークル」
「クレート」は、病院へ行くときや災害時などワンちゃんの移動時に必要なものです。
とても丈夫で安定性があるため、使い勝手が抜群です。
また、トイレトレーニングや、愛犬の安心して過ごせる場所として「サークル」も必需品といえます。
ワンちゃんが飛び出してケガをしないように、屋根つきのものがオススメです。
使いやすいものを選ぼう「フードボウル・水飲み」
プラスチックのフードボウルだと、ひっくり返したり噛んだりする恐れがあるので、陶器やステンレス製がオススメです。
また、子犬のときは活発に動きまわることが多いため、給水器はこぼす心配の少ないケージに取り付けられるノズル式を選択するとよいでしょう。
子犬用の安全な「フード」
子犬の時期は、高タンパクで高カロリーな食事が必要になります。
そのため、栄養価が高くてバランスがよく、添加物が少ないものを選びましょう。
また、いきなりフードを変えるとワンちゃんのストレスになるため、おうちに迎え入れてから1ヶ月くらいは、元々居たペットショップやブリーダーで食べていたものと同じフードを与えてください。
子犬に合ったサイズの「首輪・リード」
首輪は緩すぎずキツすぎない、ちょうどよいサイズの物を選びましょう。
お散歩デビュー前でも、首輪やリードをつけたり外したりすることで、早めに慣れさせることができます。
犬用の「おもちゃ」
おもちゃは、ワンちゃんのストレス発散に必要なものです。
歯が生えてかゆくなったときに、家具を噛んでしまうこともあるため、必ず犬用のおもちゃを用意してあげましょう。
飲み込む心配のないサイズのものや、中におやつを隠せる知育おもちゃがオススメです。
お手入れアイテム「ブラシ」
ブラッシングをすることで、皮膚や毛の健康を保つ、血行を促進するといった効果があります。
毛の長さによってブラシの種類が変わるため、犬種に合ったブラシを選択しましょう。
しつけにも「トイレシート・トイレトレー」
子犬はおしっこの回数が多いため、たくさんのトイレシートが必要になります。
噛んだり破いたりしないように、トイレシートが固定できるメッシュ状のトイレトレーをつけましょう。
子犬の食事方法
子犬の頃から、食事のルールを徹底することが大切です。これから紹介するポイントをチェックしてみましょう。
- おすわり、まての号令で食べるようにする
- 月齢に合わせた食事量、回数を守る
- 人間の食事は与えない
おすわり、まての号令で食べるようにする
ごはんをあげる際に「おすわり」「まて」を教えてあげましょう。できたら褒めることを忘れずに!
一度覚えると、さまざまな場面で「おすわり」や「まて」ができるようになります。
しつけのためにも、号令でごはんを食べるようにルールを決めておきましょう。
月齢に合わせた食事量、回数を守る
生後6ヶ月までの子犬は、1日に3~4回に分けて食事を与える必要があります。
消化する力が弱いため、食事の量や回数はしっかり守ってください。
また、月齢によって必要なフードの量も違います。必ずチェックしておきましょう。
人間の食事は与えない
犬にとって人間の食べ物は塩分が多く、味が濃いものがほとんどです。
ちょっとの量でも与え続けると健康に害が出てしまいます。
チョコレートやタマネギなど、ワンちゃんに害のある食べ物を誤って食べさせてしまう可能性もあるため、人間の食事はどんなに欲しがってもあげないようにしましょう。
トイレトレーニングを始める
トイレトレーニングは、一度失敗してしまうとなかなか覚えさせるのが困難です。
飼い始めてすぐに失敗しない環境作りをしてあげることで、成功率は上がります。
寝る場所と別に
ケージの中にトイレと寝床を離して置き、分かりやすくしてあげましょう。
トイレを覚える前にベッドを入れてしまうと、ワンちゃんがベッドをトイレだと勘違いしてしまうこともあるため、タオルのように洗いやすいものを置くほうがよいです。
排泄のしぐさがあればトイレシートに誘導
犬はトイレをしたいときに、「ソワソワする」「辺りの匂いを嗅ぐ」といったサインを出します。
そのような兆候がみえたら、トイレシートに誘導してあげましょう。
「ワンツーワンツー」などの声がけを一緒にしてあげると、トイレを覚える際に有効です。
トイレシートに排出できたらほめてあげる
トイレシートにうまくおしっこができたら、しっかり褒めてあげましょう。ご褒美におやつをあげるのもオススメです。
3秒以上経ってから褒めても、何に対して褒められているか理解できないため、間を空けずすぐに褒めることが大切です。
失敗しても叱らない
トイレの失敗を怒ってしまうと、「おしっこをしたから怒られた」と思いトイレを我慢したり、隠れてしてしまうことがあります。
トイレを失敗してしまったときは反応せず、ワンちゃんをケージに入れて素早く処理しましょう。同じ場所にしないように、しっかり掃除をすることが大切です。
予防接種やワクチンを打つ
ワンちゃんが自宅に慣れてきたら、予防接種やワクチンを打ちましょう。
予防接種やワクチンは、ワンちゃんの体を守るために大切なことです。
ワクチンの種類や注意事項なども確認しておきましょう。
ワクチンの必要性
生後1ヶ月半~3ヶ月頃は、母犬の初乳からもらえる免疫が段々と減っていく時期です。
免疫力がなくなると、さまざまな病気や感染症にかかりやすくなるため、予防接種やワクチンでの予防が大切です。
ワクチンの種類
子犬の場合、数回に分けてのワクチン接種が推奨されています。
混合ワクチンは2~11種類あり、それぞれ複数の感染症や病気に効果があります。
どの種類を打つかは、獣医に相談して決めましょう。
また、生後91日を過ぎたワンちゃんには、狂犬病ワクチンの接種が法律で義務づけられています。忘れずに接種しましょう。
ワクチン接種前に注意すること
ワクチンを接種するときは、その日の愛犬の体調を確認しましょう。
熱がある、いつもより元気がないといったときは、ワクチンの接種を中止してください。
また、ワクチン前日のシャンプーは体に負担がかかるため避けましょう。
アレルギー体質のワンちゃんは、ワクチンを打つ前に獣医に相談してくださいね。
ワクチン接種後に注意すること
ワクチン接種をしたその日は、愛犬のそばにいてあげましょう。
普段と様子が違う場合は、すぐに獣医に相談してください。
また、接種後2~3日の激しい運動やシャンプーは体の負担になるため、控えましょう。
避妊・去勢手術について考える
「大切なペットを傷つけたくない」と思うかもしれませんが、避妊や去勢はワンちゃんと長く生活するために大切なことです。
避妊・去勢のメリットやデメリットを確認してみましょう。
避妊、去勢手術のメリット
避妊をすると、発情期がなくなり不要な妊娠が避けられ、子宮や卵巣の病気の予防に繋がります。
去勢手術の場合は攻撃性が低くなる、マーキングの改善などがみられます。
前立腺や精巣部分の病気の予防にも効果があります。
避妊、去勢手術のデメリット
避妊や去勢は、全身麻酔で手術をするためリスクが伴うほか、ホルモンバランスが崩れ肥満になりやすい傾向にあります。
手術前と同じ生活をしていると太る可能性があるため、フードを低カロリーのものに変更する、運動を心がけるといった生活の改善が必要です。
避妊、去勢手術の時期
避妊や去勢は生後6ヶ月ごろの、発情期前に行うのがベストといわれています。
遅くなれば遅くなるほど、ワンちゃんのストレスが増える可能性があるため、獣医に相談して時期を決めましょう。
スキンシップをとる
スキンシップは飼い主さんとの大切なコミュニケーションです。スキンシップをとることで、得られるメリットがたくさんあります。
スキンシップをとるメリット
体に触ることを慣らしておけば、お手入れがしやすくなる、病気やケガを見つけやすくなるといったメリットがあります。
また、日頃からスキンシップをとることで、病院やトリミングなどで落ち着いた状態で過ごせるようになります。
愛犬にとっても飼い主さんにとっても、余計なストレスを溜めずに済むでしょう。
おやつをあげながら触られることに慣らす
小さくちぎったおやつを用意し、少しずつ触れる場所を増やしていきましょう。
おやつのあげすぎは肥満に繋がるため、量はしっかり調整してください。
触られて喜ぶ部分から
まずは、背中やあごの下など、ワンちゃんが触れられて心地のいい部分から優しく触れてあげましょう。
嫌がるときは無理をせず、少しずつ触ってあげてください。
苦手な部分も
足やお腹などの嫌がる部分も触れるようにしておきましょう。
怒らず触らせてくれたら、ご褒美のおやつをあげると「スキンシップは嬉しいこと」と学習します。
社会に慣れる練習をする
ワンちゃんには生後3週間~14週間の限られた期間に、家族以外の人や動物、周りの音などを吸収し学習する「社会化期」というものがあります。
この時期を逃すと臆病になる、攻撃的になるということもあるため、社会に慣れる練習を子犬の時期に始めましょう。
いろいろなタイプの人と接する
性別問わず、子どもからお年寄りまでさまざまな年代の人と接する機会を作ってください。
散歩ができないときでも、抱っこしてたくさんの人に触れさせてあげましょう。他の人からもおやつをもらうことで、人への恐怖心が減少します。
家電やお手入れアイテムなど
掃除機や洗濯機、ドライヤーなど家庭の大きな音に慣れさせておくことも大切です。特にドライヤーは、自宅でシャンプーをする際に必要です。
大きな音に驚いたり怖がったりしないように、小さな音から徐々に音量をあげて、慣れさせてあげましょう。
犬同士のふれあい
動物病院でよく行われているパピーパーティーに参加しましょう。
子犬同士の遊び方やコミュニケーションなど社会性を学ぶことができ、甘噛み対策にも有効です。
外の世界へ
電車や自動車などさまざまな外の音に慣れさせておくと、外を怖がらずスムーズに散歩デビューができます。
まずは抱っこしながら外へ連れて行ってあげましょう。
少しずつ散歩の距離を伸ばしていくことで、ワンちゃんへの負担が少なくなります。
しつけをする
ワンちゃんへのしつけは、他の人や犬とのトラブルを避けたり、飼い主との信頼関係を築いたりするのに大切なことです。
信頼関係を結ぶことで、噛む・吠えるなどの問題行動も起こりにくくなります。
しつけを始める時期
早すぎると覚えることができないため、しつけは生後2~3ヵ月頃に始めるのがベストです。
難しいことから始めるのではなく、簡単なしつけから始めましょう。
トレーニング時間は短く
長時間のトレーニングは、ストレスのもとです。
ワンちゃんが楽しくトレーニングできる短い時間で終わらせましょう。
失敗しても叱らない
トレーニングに失敗しても、怒鳴ったりモノを投げつけたりしてはいけません。
怒られたことがトラウマになってしまう場合もあります。
辞めてほしいときは、叱るのではなく「ダメ」「ノー」といった短い言葉で伝えると、ワンちゃんにも伝わりやすいです。
お留守番ができるようにする
おうちに慣れて、生後3ヵ月が過ぎたころから1人でのお留守番に挑戦しましょう。早めに始めることで、分離不安を防げます。
最初は5分部屋から出て、5分経ったら部屋に戻り褒める、といった短い時間でチャレンジしてみてください。
この"短い時間から始める"というのが成功のカギです。
ハウスを用意
ワンちゃんの安心できる居場所として、クレートやケージを用意しましょう。
電気コードを噛む、拾い食いをするという可能性もあるため、子犬のうちは部屋に放したまま、1匹でお留守番をさせることは避けてください。
ハウスに慣れさせる
ケージ内におやつを置いて、中に入ったら褒める。まずはケージに興味をもたせることから始めましょう。
ケージ内に居ると「良いことがある」といったイメージがつくと、トレーニングはスムーズに進みます。
慣れたら扉を閉める
ケージに慣れてきたら、少しの時間だけ扉を閉めてみましょう。
ケージから出す際は、中にいれたことに対してしっかり褒めてあげることが大切です。
無理やり閉じ込めてしまうとケージに対してマイナスイメージがついてしまうので、少しずつ行いましょう。
まとめ
子犬を迎え入れることが決まったら、必要なものや注意事項など事前に確認しておくことが大切です。
しつけも愛情のうちですので、小さい頃からしっかりとしつけをして信頼関係を築いていきましょう。
この記事のライター
sachi
穏やかな性格の愛犬とまったり暮らすドッグライターです。魅力たっぷりなワンちゃんたちの癒され記事をお届けします。
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