フレンチブルドッグのヨーロピアンタイプって何?
今や街中を歩くと必ずと言っていいほど見かけるフレンチブルドッグですが、フレンチブルドッグの中でもタイプが分かれていることをご存じでしたでしょうか。フレンチブルドッグに詳しい方は一目見ただけで見分けがつくかもしれませんが、ほとんどの方は見分けがつかないのではないでしょうか。本記事では、フレンチブルドッグのタイプについて解説していきますので、これからフレンチブルドッグを迎えようとしている方は、タイプを把握した上で検討してみてください。
フレンチブルドッグには2つのタイプがある
意外と知られていないのですが、フレンチブルドッグには大きく分けて「ヨーロピアンタイプ」と「アメリカタイプ」の2種類があります。同じフレンチブルドッグという犬種に属していても、タイプが分かれるって不思議ですよね。ここでは、「ヨーロピアンタイプ」と「アメリカタイプ」それぞれの特徴について解説していきます。フレンチブルドッグのタイプについて知りたい方や比較したい方は必読です。
タイプ①ヨーロピアンタイプ
ヨーロピアンタイプのフレンチブルドッグは、筋肉質でがっしりとした見た目をしています。また、アメリカタイプと比較しても、顔や頭は小さく、シャープですっきりとしたフォルムが特徴的です。
顔の特徴で言うと、垂れ下がったほっぺが可愛らしく、四角い輪郭をしています。身体全体を見ても、アメリカタイプよりも胴が長いのが特徴的です。
同じフレンチブルドッグでも、タイプが異なると性格も当然違ってきます。ヨーロピアンタイプのフレンチブルドッグは、アメリカタイプよりも落ち着いており、冷静な一面があります。慎重な性格も持ち合わせているため、大人しいと捉える方も少なくはありません。
タイプ②アメリカタイプ
次に、アメリカタイプの特徴について解説していきます。アメリカタイプのフレンチブルドッグの見た目は、ヨーロピアンタイプと比べて胴が短く、ずっしりとしています。また、身体自体は比較的小さめな上に、顔と頭は大きいバランスをしています。
顔の特徴で言うと、ヨーロピアンタイプよりも目が大きく、くりくりとしています。また、四角い輪郭のヨーロピアンタイプと比べてアメリカタイプは、丸い輪郭をしているため全体的に可愛らしい雰囲気をしています。
一方性格はと言うと、人懐っこい性格をしており、ヨーロピアンタイプよりも更に穏やかで吠えるのが少ないと言われています。
まとめ
本項では、ヨーロピアンタイプとアメリカタイプの特徴や違いについて解説しましたがいかがでしたでしょうか。どちらか単体で見ると区別するのは難しいと思いますが、2種類並べて比較すると違いは一目瞭然になるはずです。
解説した通り、ヨーロピアンタイプとアメリカタイプの見た目には、はっきりとした違いがありますが、性格はどちらも似ていると言えます。基本的に、フレンチブルドッグは元気いっぱいで人懐っこく、好奇心旺盛な性格をしており、これらの性格や性質は、ヨーロピアンタイプとアメリカタイプどちらも持ち合わせています。
これらの性格をベースに、若干穏やかかそうでないかの違いのため、フレンチブルドッグを飼う際に、2つのタイプで迷われた場合、見た目で選ぶ方がほとんどです。そのため、中身を重視している方はそこまで多くはありません。
2つのタイプが分かれたルーツ
フレンチブルドッグには、ヨーロピアンタイプとアメリカタイプの2種類があるとご紹介しましたが、同じフレンチブルドッグでもなぜこのように2つにタイプが分かれているのでしょうか。その秘密は、フレンチブルドッグの歴史やルーツを辿ることで知ることができます。本項では、フレンチブルドッグの歴史についてご紹介し、そこからどのようにしてヨーロピアンタイプとアメリカタイプが誕生したのかを解説していきます。
フレンチブルドッグの歴史
まずはフレンチブルドッグの歴史を見ていきましょう。フレンチブルドッグのルーツに関して、さまざまな説がありますが、元来イギリスで誕生した犬種と言われています。
また、フレンチブルドッグは牛と戦わせるために用いられた戦闘犬であり、フレンチブルドッグ特有の強い顎の力と低い鼻は、牛に噛みつくために特化した骨格と言われています。今では考えられないですよね。
このように戦闘犬として活躍していたフレンチブルドッグですが、1835年には「動物虐待法」が施行されたため、フレンチブルドッグが牛と戦わせられることも禁じられました。
これ以降、ブリーダーたちによる品種改良や交配研究を経て、攻撃性が抑えられた穏やかな性格をしたフレンチブルドッグが誕生します。今、公園やドッグランで目にするフレンチブルドッグは攻撃的なイメージはそこまでないので、もともとは戦闘犬であったということに驚く方も多いのではないでしょうか。
フレンチブルドッグの性格
フレンチブルドッグの歴史を踏まえると、「フレンチブルドッグって凶暴なんじゃないの?」「暴れたりしたら怖そう…」なんて不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、フレンチブルドッグの性格についてご紹介していきます。フレンチブルドッグの代表的な性格と言えば「人懐っこさ」が挙げられます。実際、街中を歩いていたり、公園を散歩している時に、通りすがりのフレンチブルドッグに近寄られた経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。フレンチブルドッグの人懐っこい性格は周りの人を魅了します。
また、元気いっぱいで好奇心旺盛な一面や、寂しがり屋で甘えん坊な一面も持ち合わせているため、性格を決め手にフレンチブルドッグを選ぶ方も少なくはありません。
また、フレンチブルドッグは外向的な性格をしているため、他のワンちゃんと仲良く遊ぶこともあります。ドッグランでは、ワンちゃんたちの輪の中心になって遊んだり、散歩中に出会ったワンちゃんに挨拶をしたりと親しみやすい性格をしています。
フレンチブルドッグは凶暴化する?
フレンチブルドッグの歴史で簡単にご説明しましたが、フレンチブルドッグは元来イギリスの戦闘犬でした。そのため、品種改良や交配研究がされるまでは攻撃的で凶暴な犬種とされていました。顎の力が強いところなどはそのような名残ですよね。
しかし、現在のフレンチブルドッグは攻撃性はかなり落ち着いたとされていますが、実際のところはどうなのでしょうか。基本的には穏やかで落ち着いていると言われていますが、他のワンちゃんと遊んでいる時のじゃれ合いが本気になった時や小さいものや動くものを見た時に、本能で攻撃的になってしまうことがあります。
そのため、攻撃的な一面は一切ないと言い切ることは難しく、凶暴化してしまう時もあるようです。フレンチブルドッグの凶暴化に関する記事もあるので、是非参考にしてみてください。
フレンチブルドッグの凶暴化に関する記事はこちら
フレンチブルドッグのしつけは難しい?
フレンチブルドッグを飼うにあたって、しつけを気にする方も少なくはありません。フレンチブルドッグに限らず、どの犬種のワンちゃんも、しつけは迎えたその日から行うことが多く、短時間でしつけることはできません。そのため、しつけが比較的ラクな賢いワンちゃんを選ぶ方も多いですが、フレンチブルドッグはその点どうなのでしょうか。
フレンチブルドッグをしつける中で、噛み癖がつかないように気を付ける飼い主さんは少なくありません。なぜなら、フレンチブルドッグは顎の力が他の犬種と比較しても強い方であり、元来戦闘犬ということもあるため、噛み癖が付いてしまうと他のワンちゃんや人間に怪我をさせてしまう可能性があるからです。
また、噛み癖が付いている状態でのしつけは非常に難しく、うまくいかないことがあります。そのため、まずは愛犬に噛み癖が付かないようしつけをする方がほとんどです。
これからフレンチブルドッグを迎える方は、噛み癖には十分注意することをおすすめします。フレンチブルドッグのしつけに関する記事もあるので、併せて参考にしてみてください。
フレンチブルドッグのしつけに関する記事はこちら
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、フレンチブルドッグの「ヨーロピアンタイプ」と「アメリカタイプ」についてご紹介しました。フレンチブルドッグを飼うとなると、このようなタイプに関してはしっかりと理解しておきたいという方も少なくはありません。
実際、タイプを比較した上でどちらを飼うか決めている方もいます。同じフレンチブルドッグでも、このような2つのタイプに分かれていることで、更にフレンチブルドッグの魅力に惹かれますよね。皆さんはどちらがお好みでしたでしょうか。これからフレンチブルドッグを迎える方は、ヨーロピアンタイプとアメリカタイプの違いを踏まえた上で選んでみてください。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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