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犬の祖先は狼なの?犬と狼の違いや遺伝子が近い犬種をご紹介

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犬の祖先には諸説有り、現在も研究が進んでいますが、狼が祖先であるという説が有力であると言われています。 見た目が似ている犬と狼ですが、人間と共に暮らす犬と野生で生きる狼とでは、当然ながら違う部分もあります。今回は犬と狼の違いや、狼に近い犬種などをご紹介します。

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目次

  1. 犬の祖先は狼という説
  2. 犬と狼の違いとは
  3. 狼に近い犬種とは
  4. 犬のルーツは解明されていないこともたくさんある

犬の祖先は狼という説

狼
zoofanatic

犬の祖先は諸説ありますが、1万年以上も前に絶滅した狼が進化して犬が誕生したといわれています。 多くの研究者は、人間の居住地に近づいてきた狼に、狩人が残飯を与えるようになり、狼が人間と接する機会が増えたことで、どう猛さが徐々に減っていき、長い年月をかけて犬へと進化していったのではないかと考えています。

また、古代の遺跡から発掘された、犬のものと思われている頭の骨も狼と非常に似ているほか、狼と犬のDNAも似ているため、犬の狼は祖先であるという説が存在しているのです。

犬の祖先はハイイロオオカミ

犬の祖先は、北半球に広く生息するハイイロオオカミと考えられています。アジアと欧州でハイイロオオカミが家畜化され、のちにアジアで家畜化されたハイイロオオカミの一部が欧州にわたり、7000年前に欧州で犬に取って代わったとされています。

犬と狼の違いとは

シベリアンハスキー
Jeffrey Beall

犬の祖先は狼だといわれるだけのことはあり、犬と狼では見た目をはじめ、群れで行動する習性や遠吠えをすることがある点など、似ている部分があります。とはいえ、全く別の生き物なので、当然ながら性格や体格など違いもあります。

自主性や捕食本能の違い

犬と比べ狼のほうが自主性があり、捕食本能も高いといわれています。 生まれて間もないうちから母親の代わりとして狼の子の世話をすれば、ある程度は懐きますが、もともと狼は自主性が高いため、犬のように積極的に人間に対してコミュニケーションを取ろうとはしません。また、何かのきっかけで捕食反応を示すことも珍しくありません。

一方、犬の場合は、母親の代わりとなって世話をしてくれた人に、依存するようになっていきます。このような違いから、経験豊富な狼の飼育者も狼についての専門家も、どんな育て方をしても狼は犬にはなれないと述べています。

身体の違い

犬と比べて狼のほうが身体が大きく、骨太でがっしりとした体格をしています。尻尾も狼のほうが太いですが、巻き尾は見られません。 また、犬よりも顎の力がはるかに強く、ヘラジカの骨を噛み砕けるほどの強靭な顎をしています。

性格の違い

同じ環境下で犬と狼を人間の側で育てた場合、犬のほうが人間をよく観察し、指示に従うことが分かっています。そのため、犬のほうが社交性が高く従順だとされています。

狼に近い犬種とは

柴犬
Yuya Tamai

ある研究者チームが犬のDNA解析をした結果、どの犬種が狼に近いのかが分かりました。その結果を詳しく見ていきましょう。

狼に最も近いDNA構造は柴犬

アメリカの研究者チームが85犬種のDNAを解析したところ、狼のDNAとほぼ同じ構成をしているのは、なんと柴犬であることが分かりました。

日本原産の犬の中で最も歴史が古い柴犬は、かつて猟犬として活躍していたこともあり、自立心が強く勇敢な性格です。また、飼い主など特定の人にしか懐かない犬としても有名です。どこか狼の特徴と似ている部分があることから、狼に最も近いという結果も頷けるのではないでしょうか。

ちなみに第2位はチャウチャウ、第3位は同じ日本犬である秋田犬がランクインしています。

気になるシベリアンハスキーは?

狼に近い犬種と聞くと、やはりシベリアンハスキーが思い浮かびますが、同研究によるとシベリアンハスキーは、意外にも第7位となっています。

シベリアンハスキーはロシア原産の犬です。かつて猟犬や極寒の環境下で犬ぞり用の犬として活躍していただけのことはあり、バランスの取れたがっしりとした体格で、体力が非常にあります。 見た目だけでいえば、シベリアンハスキーのほうがはるかに柴犬よりも狼に似ているので、予想外の結果と感じたのではないでしょうか。

ウルフドッグは狼と関係がある?

日本では「狼犬」とも呼ばれているウルフドッグは、その名の通り、狼とシェパードやシベリアンハスキーなどの犬種を交配して誕生した犬です。狼の血筋が75%以上の個体も存在し、体がとても大きく狼によく似ています。

ウルフドッグの種類は、サーロス・ウルフホンドとチェコスロバキアン・ウルフドッグのみです。狼の血を濃く引いているだけのことはあり噛む力が強く、過去にはブリーダーの女性が襲われて死亡する事件が起きています。

飼い主に対してとても従順ではあるものの、異なる2つの種族の血が入っているため、ウルフドッグは習性が掴みにくく危険がはらむと言われています。

犬のルーツは解明されていないこともたくさんある

シベリアンハスキー
doanme

犬の祖先は狼と考えられていますが、進化に関わったのは狼だけではないという説もあります。 諸説あるにせよ、犬のルーツを知っておくと、各犬種の身体の構造や性格の特徴などが理解しやすくなる部分もあるでしょう。 狼と犬との関連については、まだまだ謎な部分も多く研究が進んでいるので、興味深い研究結果を今後も知ることができそうですね。

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nao

この記事のライター

nao

「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。

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