タイニープードルってどんな犬種?歴史・大きさ・育て方・性格まで解説
タイニープードルとはその名にある通り、タイニーは「小さな」プードルのことを指し、トイプードルよりも小さく、ティーカッププードルよりも大きい中間サイズのプードルです。
日本でトップの人気を誇るトイプードルと比べるとまだまだ知られていないタイニープードルの歴史や大きさ、毛色などの特徴、育て方についてご説明していきます。
目次
タイニープードルの歴史は浅く未解明な部分も多い
原産国がフランスであるプードルの歴史は古く、先祖犬は中央アジア北部またはロシアの土着犬と考えられています。
13世紀頃にドイツに渡り、それからフランスに入ったというのが最有力説となっており、小さなサイズのトイプードルは15世紀頃には存在していたと言われているようです。
タイニープードルの歴史は浅い
タイニープードルの歴史はまだまだ浅く、日本で知られるようになったのはわずか10年ほど前になります。タイニープードルがどうやって生まれたのか、正確なことは分かっていませんがアメリカでティーカッププードルを誕生させるための交配で生まれた小さなサイズ説や、トイプードルから偶然小さなサイズが生まれた説などがあります。
タイニープードルはトイとティーカップの間ぐらいのサイズ感
タイニープードルは公認されたサイズではないため、日本のJKC(ジャパンケネルクラブ)ではトイプードルに分類されます。
誕生してから10年程度しか経っていないため、まだまだ公認されるまでは時間がかかると言われており、標準となるサイズも定められていません。ここではタイニープードルの大きさや毛色、性格などの特徴について紹介していきます。
体重・体格
タイニープードルの大きさに確立された基準はありませんが、トイプードルとティーカッププードルの中間のサイズとされる場合が多いです。成犬時の大きさが体高で27〜23cm程度、体重が2〜3kgであるとタイニープードルとしてみなされることが多いでしょう。
ただ、もともとトイプードルから小さなサイズが生まれたタイニープードルは、成犬時のサイズを見てタイニーかトイなのかを分けるため、子犬のときにサイズを正確に予想することは難しく、成犬になったときに想定よりも大きく育ったということもよくあります。
そのため、ペットショップなどでタイニープードルと言われる子犬は、実際には「タイニーサイズ予想のプードル」であることを理解しておきましょう。
どうしてもタイニープードルの子犬がほしいという場合には、成犬サイズと変わらない大きさまで成長している生後7ヶ月以降の子を探すのがよいでしょう。
性格
タイニープードルの性格は、トイプードルと基本的にほとんど変わりません。小さな体でもアクティブで好奇心が強く、賢いのが特徴です。
また、陽気でフレンドリーな性格なので、多頭飼いや小さな子どものいる家庭でも飼いやすい家庭犬向きといえます。一方で、トイプードルよりも甘えん坊で臆病になりやすい傾向もあるようです。
毛色
タイニープードルの毛色は、トイプードル同様多彩です。
アプリコット、ブラック、ホワイト、シルバー、クリーム、グレー、レッド、ブルー、2色以上のパーティーカラーなど多様です。
タイニープードルは小柄でも運動やしつけは必須
タイニープードルは、トイプードルから誕生した犬なので、トイプードルと育て方に大きな違いはなく、育てやすい犬種と言えます。
しかし、トイプードルよりもさらに小柄な体型ゆえに、特に気をつけなければならないこともあります。
適度な散歩や運動を
タイニープードルは、小柄ですがアクティブな性格で好奇心旺盛なため、適度な運動が必要です。室内遊びはもちろん、一回20分程度の散歩を1日に1〜2回行うなど体力をある程度発散させてあげましょう。
身体の小ささから、か弱そうに見えるからと言って、室内にこもりっぱなしにさせておくと、骨の成長を促す日光を浴びることができないうえ、社会性が身につかなくなってしまいます。
体力がなかったり成長が遅い子の場合は、抱っこしたりバッグに入れるなどして、外の空気を吸わせてあげましょう。
怪我を防ぐ環境づくりを
活発で好奇心が強く動き回るのが大好きなタイニープードルですが、小さく骨が細いため骨折や脱臼などのケガのリスクが高い犬種でもあります。
ケガのリスクを減らしてあげるために、安全な生活環境を整えてあげる必要があります。滑りやすいフローリングには滑りにくい床材を敷いたり、ソファーやベッドなどの高さのある場所には、犬用の階段を用いてあげるなどして、怪我を予防しましょう。
タイニープードルは想像より大きくなることも・・・
トイプードルよりも小柄なタイニープードルは、歴史が浅くサイズも固定されていないため、成犬になってからトイプードルサイズになることも稀ではありません。
もし、タイニープードルを迎えたいと思っているなら、想像より大きくなったとしても家族の一員として最後まで愛情を注ぐことができるかどうか考えてみてくださいね。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。
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