丸顔が可愛い!シーズーの性格や特徴などの基本情報まとめ
丸顔でコロンとした体型とふわふわの被毛が可愛らしいシーズーは、家庭犬として飼いやすいイメージがありますよね。実際シーズーは穏やかでフレンドリーな性格をしているため、初めて犬を飼う人でも飼育しやすい犬種です。しかし、しつけ方や気をつけたい病気など、注意が必要な面もあります。ここではシーズーの性格や特徴を解説するとともに、飼育するうえで気をつけたい病気などを紹介していきます。
最初に知っておきたいシーズーの歴史と特徴
シーズーは愛玩犬として古くから人々に可愛がられてきました。
1963年頃に日本に入ってきてから現在まで家庭犬として安定の人気を持ち、ジャパンケネルクラブの犬種別登録件数では常にTOP10入りをしています。
シーズーの歴史
シーズーの歴史は古く、数百年に渡り中国の王朝で飼育されてきました。犬種の始まりはペキニーズとラサアプソの交配とされていますが、誕生からしばらくはラサアプソに分類されていました。
その後1934年にラサ・アプソから分離独立し、現在に至ります。
日本ではラサアプソよりもシーズーの登録数のほうが多いですが、アメリカではほぼ同じくらいの人気を持っているそうです。
シーズーの特徴
シーズーはマズルの短い短頭種で、少し下顎が前に出るアンダーバイトが特徴です。
アンダーバイトな犬種は食事の際にフードを捉えるのが苦手なので、器を置く高さを調節してあげたり食べやすい形状のドッグフードにするなどサポートをしてあげましょう。
毛色・被毛・抜け毛
シーズーの毛色はどのカラーでも認められ、パーティーカラーにおいては前頭部や尾の先が白いことが好ましいとされています。
被毛は長毛のダブルコートです。上毛は綺麗なストレートで密生していますが、下毛は程よい量で羊毛状にはなりません。
下毛が密集していないため、換毛期の抜け毛はそこまで多くないですが、上毛の状態を綺麗に保つためにも定期的なブラッシングは必要です。
体型・体質
体高:26.7cm以下
体重:4.5kg〜7.3kgが理想とされています。
小柄ですが決して華奢ではなく、しっかりした胴体と太くたくましい四肢を持っています。
体長は体高より少し長く、短めの脚でちょこちょこ歩く姿が可愛らしい犬種です。
寿命・かかりやすい病気
シーズーの寿命は平均15歳と言われていますが、飼育環境や遺伝などによっては更に長生きする場合もあるので、20歳のシーズーも珍しくはありません。
シーズーがかかりやすい病気に気管虚脱があります。どんな病気なのか知っておくことで早期発見にも繋がるので、症状や治療方法などを解説していきます。
・気管虚脱
気管虚脱という病気は喉の器官が狭くなるなど変形してしまう病気です。乾いた咳をする・苦しそうに呼吸をするなどの症状が見られたら気管虚脱かもしれません。
この病気は主にシーズーを含む短頭種が発症しやすい傾向にあり、原因は遺伝的なものより犬種特性や肥満などが関係すると言われています。
予防方法としては肥満を避けること、無駄吠えや激しい運動など、喉に負担がかかるような行動を避けることが挙げられます。
もしも気管虚脱にかかってしまった場合、軽度であれば咳止めや器官を広げる薬を飲ませることで症状を緩和させることが可能です。重度になると手術が必要になる場合があるので、出来る限り予防や早期発見することが望ましいでしょう。
シーズーはどんな性格?
シーズーの性格はとても優しく穏やかな性格をしています。元気に走り回ることもあれば、落ち着いて状況を眺めていることもあり、自分でオンオフを使い分けられる安定した気質といえるでしょう。
そんなシーズーの性格を詳しくご紹介していきたいと思います。
警戒心が強い一面も
シーズーは新しい環境でも動じないように見えますが、それは冷静に状況を見て判断しているという意味でもあります。飼い始めてすぐはシーズーとの間に少し距離を感じるかもしれませんが、様子を見て信頼できると判断すればたちまち人懐こい犬に変わるでしょう。
家族以外の人や犬に会わせずに飼育していると排他的な犬になってしまい、吠えたり攻撃性が出る可能性があります。シーズーの友好的な性格を消さないためにも、定期的に人や犬と接する機会を作りましょう。
愛情深く穏やかで忠誠心が強い、遊び好きで好奇心旺盛
愛情深いシーズーは、家族のことが大好きです。神経質な犬種では無いため、小さなお子さんがいる家庭でも問題なく暮らすことができます。
お家ではゆったりのんびり過ごすことが多く、穏やかな性格はとても家庭犬に向いている犬種と言えるでしょう。
好奇心が旺盛なので、初めて会った人や犬にも抵抗なく興味を示すところがあります。友好的な性格は愛玩犬として生まれたシーズーの特徴でもあります。
シーズーを育てる上でのポイント
基本的には穏やかで優しい性格をしているシーズーですが、警戒心や頑固さといった面を出さないような育て方も必要となってきます。
シーズーに適した環境を用意し、性格を考えたしつけを行いましょう。
しつけ
シーズーはしつけやすい犬種として有名ですが、個体いよっては少し頑固な一面を持っていることがあります。仔犬から飼うのであれば、早い時期から主従関係を作ってしまうことをおすすめします。
頑固な部分をそのままにしておくと、自分の意志を貫くために問題行動を起こすパターンもあるので注意してください。
しつけをする際は、家族全員が一貫した言葉を使うようにしましょう。頭がよく覚えが良いので、しつけ方が統一されていないと自分で判断して行動する犬になってしまいます。
好奇心も旺盛なのでイタズラをすることがあるかもしれませんが、飼い主さんの気分で許したり注意したりと対応を変えないことも大切です。
ケア
シーズーは長くストレートな被毛が特徴的ですが、最近では短くカットされることも増えてきました。抜け毛は少ないですが、毛量が多く汚れがつきやすいので毎日ブラッシングしてあげましょう。
ブラッシングは被毛の状態を良くするだけではなく、皮膚を刺激して血流を良くする効果があります。
また、ブラッシング時に体のチェックを行うことで皮膚病や病気の早期発見にも繋がります。
運動
運動量は低い犬種ですが、散歩に行かなくても良いかというとそうではありません。犬にとって散歩に行くことは様々な臭いを嗅ぐことでストレス発散になりますし、歩くことは健康維持にも繋がります。
ドッグランに遊びに行けば他の犬と仲良く遊ぶことが出来る社交性もありますが、無理に走らせすぎると気管虚脱や椎間板ヘルニアを発症してしまうこともあるので、適度なところで終わるようにしましょう。
環境
シーズーは愛玩犬として生まれた犬種なので、飼育は室内飼いが基本です。家族が大好きで一緒の空間にいる事を好むので、シーズーの居場所はリビングなど人が集まる場所に作ってあげましょう。
日当たりが良い場所が良いですが、シーズーはマズルが短く暑さには弱い犬種なので、直射日光が常に当たるような場所は避けてくださいね。
また、たくましい四肢を持っているとはいえ脚が短いので、生活範囲内の段差は少なくしておきましょう。段差が多い場所で生活していると椎間板ヘルニアにかかりやすくなってしまうので注意しましょう。
シーズーと過ごす楽しい時間
シーズーの穏やかな気質と友好的な性格、新しい環境においても冷静でいられる判断力が、古くから愛玩犬として人気である理由ではないでしょうか。シーズーの持つ警戒心を出さないようコミュニケーションをたっぷり撮り、適した環境や飼育方法を知ってお互いがストレスを感じずに暮らしていけるようにしましょう。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。
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