犬が寝る場所を変えるのはなぜ?最適な寝床づくりのコツもご紹介
ワンちゃんを飼っている方であればご存じかと思いますが、ワンちゃんはたびたび寝る場所を変えることがあります。ベッドで寝ていたかと思いきや床に移動したり、ソファーで寝ていたかと思いきやベッドに行ったりします。なぜワンちゃんは寝る場所をコロコロ変えるのでしょうか。本記事では、ワンちゃんが寝る場所を変える理由について解説していきます。また、それに加えてワンちゃんにとっての最適な寝床づくりのコツについてもご紹介していきます。ワンちゃんを飼っている方も、そうでない方も是非参考にしてみてください。
ワンちゃんが寝る場所を変える理由
まずはワンちゃんが寝る場所を変える理由をご紹介していきます。
理由①体温を調整するため
ワンちゃんが寝る場所を変える理由の一つは「体温の調節をするため」です。
ワンちゃんが口を開けて「ハアハア」と呼吸をしているのを見たことがある方は多いと思いますが、あれは実は、体温の調整を行っています。
我々人間は、暑さを感じると大量の汗をかき、その汗が気化して熱を奪うことで体温を調整することができますが、ワンちゃんはこのような方法では体温を調整することができません。
一般的に、ワンちゃんは体温を調整するのが得意ではなく、中でも特に仔犬や老犬は体温調整が苦手と言われています。そのため、暑い時は冷たい寝床を求めて頻繁に寝る場所を変え、寒い時は暖かい寝床を求めて毛布のある場所や床暖房のある場所まで移動するのです。
理由②寝つきが悪いから
ワンちゃんは、寝つきが悪い時にしばしば寝床を変えることがあります。
我々人間も、普段寝ているベッドとは違う場所で寝たり、枕が変わったりすると寝つきが悪くなってしまうことがありますよね。その感覚とほとんど同じです。
一般的に、ワンちゃんは人間よりも一日の平均睡眠時間が長いものの、その睡眠のほとんどが浅い眠りであると言われています。そのため、寝つきが悪いとぐっすり眠ることができません。
また、ふかふかのベッドだからといって必ずしも寝つきが良くなるということもなく、寝心地の良さ感じ方はワンちゃんそれぞれです。
愛犬が頻繁に寝る場所を変えるようであれば、寝心地が悪いと感じている可能性があるので、質の良い睡眠をとらせてあげるためにも、寝床の環境を見直してあげましょう。
理由③飼い主と一緒に寝たいから
寝る時になると、愛犬が近くまで移動してきたという経験はありませんか?
ワンちゃんは、飼い主の気配を感じていたいがために寝る場所を変えることがあります。
例えば、飼い主がリビングにいる時は愛犬もリビングまで移動してきたり、飼い主が寝室で寝ていると寝室に来て寝たりします。また、寝室に入らなくてもドアの前などで寝るワンちゃんもいます。
愛犬が寝る時に飼い主と一緒に寝たいという気持ちがあるのは、我々飼い主からしても嬉しいですよね。
更に、飼い主がいない時は、飼い主の匂いがする洋服や毛布などの上で寝ることがあります。飼い主の匂いのするものの近くで寝ることで、安心感を得ようとしているのかもしれませんね。
理由④寝心地を変えたいから
寝心地を変えるために、寝床を変えるワンちゃんもいます。ワンちゃんは、その時の気分によって寝床を変えることがあり、例えば、フローリングのように硬い場所で寝たい時もあれば、ソファーやベッドのような反発力のある場所を好む時もあります。更には、ビーズクッションのような体が優しく沈み込むような場所で寝たい時もあります。
このように、一日のほとんどを寝て過ごす犬にとって、寝心地は大事なので、寝心地の良い場所を求めて寝床を変えることがあります。寝心地の良い場所で寝ることで、質の良い睡眠をとることができ、ワンちゃんも身体を休めることができるのです。
快適な寝床づくりのポイント
ワンちゃんが寝る場所を変える理由について解説しましたがいかがでしたでしょうか。さまざまな理由があって寝る場所をコロコロと変えているのですね。
ここでは、一日の大半を寝て過ごすワンちゃんにとって、どのような環境が最適なのかについてご紹介していきます。愛犬に質の良い睡眠をとってもらいたいと考えている方は、是非参考にしてみてください。
ワンちゃんにとって睡眠は大事?
冒頭でも少しご説明しましたが、ワンちゃんは一日のほとんどを寝て過ごしており、平均睡眠時間は、成犬の場合約9〜14時間と言われています。
しかし、これだけ睡眠時間が長いにもかかわらず、そのほとんどが浅い眠りであり、寝ていたとしても熟睡していないことがほとんどと言われています。
我々人間も、睡眠が十分にとれていないと頭が働かなくなったり、元気が出ないですよね。同様に、ワンちゃんにとっても睡眠は必要不可欠なため、少しでもワンちゃんがぐっすりと眠ることができるように、我々飼い主が工夫してあげる必要があります。
ポイント①電気を消してできるだけ暗くする
それでは実際に、ワンちゃんがぐっすり眠るために必要な寝床の環境はどのような場所なのかご紹介していきます。
ポイントの一つ目は、電気を消してなるべく暗い空間にしてあげることです。
我々人間も、電気のついた明るい場所ではすぐに眠りにつくことができないですよね。また、寝ることができたとしても脳が休まらず、熟睡はできないのではないでしょうか。それと同様に、ワンちゃんも質の良い睡眠をとるためには、なるべく暗い空間にしてあげる必要があります。
電気を消して暗い空間で寝ることで得られるメリットはいくつかありますが、代表的なものに「質の高い睡眠をとることができる」「睡眠のリズムが整いやすくなる」「途中で目を覚ましにくくなる」などがあります。
ポイント②ケージやサークルに入れる
ワンちゃんが熟睡できる環境をつくるためには、ケージやサークルなどに入れて寝かせることも一つの手です。
ケージやサークルに入れることでワンちゃん一人の空間をつくることができ、リラックスすることができます。ワンちゃんは元来警戒心が強い傾向があり、常に気を張っているためなかなか落ち着いて寝ることができない子が多いです。
また、一日の平均睡眠時間が人間よりも長いにもかかわらず、そのほとんどが浅い眠りのため、外部刺激によってしばしば睡眠が邪魔されることがあります。しかし、ケージやサークルの中で一人で寝ることで落ち着いて睡眠をとることができます。
また、ワンちゃんが質の良い睡眠をとるためには、室温にも気を付けると良いと言われています。皆さんは、ワンちゃんの平熱は人間よりも高いということをご存じでしょうか。一般的に、ワンちゃんの平熱は約37.8度〜39.3度ほどとされており、ワンちゃんの方が体温が高いことが分かります。
そのため、我々人間と同じ空間で寝てしまうとワンちゃんにとっては暑く感じてしまう場合があります。ワンちゃんに適した室温で寝かせてあげることで、ワンちゃんは少しでも深い眠りにつくことができるでしょう。
ワンちゃんをケージやサークルなどに入れ、飼い主とは別々の空間で寝かせることで、ワンちゃん自身が一人になれる上に、最適な室温の場所で寝ることができるのでおすすめです。
ポイント③クッションや毛布を用意する
愛犬に快適な寝床をつくってあげたいと考えている方は、是非クッションや毛布などのグッズを用意してみてください。
我々人間もベッドに枕やふかふかの毛布、抱き枕などがあると寝やすい時がありますよね。それと同様に、ワンちゃんの寝床もさまざまなグッズがあるだけでぐっすり眠ることができる場合があります。
愛犬の寝床に何も無い場合は、ワンちゃん用のクッションブランケットなどを用意してみましょう。また、普段使っているお気に入りのおもちゃやぬいぐるみなどを寝床に置くことで、ワンちゃんは安心することができることもあるので、是非参考にしてみてください。
まとめ
本記事では、ワンちゃんが寝る場所を変える理由についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
我々人間はほとんど毎日同じベッドで寝ることが多く、寝る場所を頻繁に変えることもないですが、一日のほとんどを寝て過ごすワンちゃんにとって、寝床を変えるのは決して珍しいことではないということが分かりました。
皆さんの愛犬はいかがでしょうか。これから、愛犬が寝る場所を頻繁に変えるようであれば何かしらの理由があるはずなので、よく観察してみてください。
また、愛犬にぐっすり眠ってもらうためにも、ご紹介した快適な寝床づくりのポイントを踏まえ、愛犬の寝床の見直しを行ってみてください。
これからワンちゃんを飼う予定の方は、本記事で解説したことを踏まえて迎え入れてあげましょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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