犬と一緒に寝るのって大丈夫なの?専用のベッドは用意したほうがいい?
愛犬がそばにやってきてまどろんでいたら、「このまま一緒にお昼寝しちゃおうかな・・」と思う飼い主さんは少なくないのではないでしょうか。SNSでは飼い主さんと犬が一緒に眠っている姿もよく投稿されていますよね。しかし一方で、犬と一緒に寝るのはあまりよくないという声も聞かれます。実際、怪我や衛生面など気になる部分もありますよね。そこで今回は、犬と一緒に寝ることのメリットとデメリットをご紹介するとともに、犬専用のベッドを用意したほうがいいのかについて解説していきます。
目次
犬と一緒に寝るメリット
犬を飼ったら一緒に寝るのが夢!と思っている方は多いのではないでしょうか。愛犬とのんびりお昼寝できたら幸せを感じる時間になること間違いなしですよね。ここでは犬と一緒に寝ることで得られるメリットについてご紹介します。
癒される
愛犬の寝顔を近くで見たり、柔らかい被毛を撫でながら一緒に寝ることができたら癒されますよね。犬と見つめあったり触れ合うことで人も犬も幸せホルモンと言われる「オキシトシン」が分泌されることがいくつかの研究により分かっており、犬と寝ることでストレスが緩和されたり幸福感を得ることができるのです。
【参考】
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些細な変化に気づくことができる
一緒に寝ることで日中では見逃してしまうような小さな変化にも気づくことができる可能性があがります。また、そばにいれば急な体調の変化や呼吸数の異常などにも気づきやすく、緊急性の高い状況でもすぐに対応できるのもメリットと言えるでしょう。
安心して眠れる
犬はレム睡眠の割合が多く眠りが浅いですが、大好きな飼い主さんの近くで眠ることで安心して眠ることができます。また、飼い主さんも愛犬と一緒のほうがぐっすり眠れると感じている人が多いようです。
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犬と一緒に寝るデメリット
一緒に寝るうえではメリットだけでなくデメリットも存在します。愛犬と一緒に寝たいと考えている人はデメリットも知っておきましょう。
衛生面
犬は毎日お風呂に入るわけではないので、お散歩から帰ってきた後に身体を拭いたりブラッシングをしたりしていてもホコリや花粉などの細かい汚れが落としきれていなかったり、ダニやノミがくっついていたり、抜け毛がベッドに付着したりといった衛生面での懸念があります。皮膚糸状菌症やカンピロバクターなどの人獣共通感染症により犬から病気が移ってしまったり、場合によっては人間の病気が犬に移ってしまうケースも0ではありません。
飼い主さんが何らかのアレルギーを持っている場合には症状が悪化してしまう可能性があるので、一緒に寝るのは避けるのがベターです。
しつけの面や関係性に悪影響を及ぼす可能性も
一緒に寝ることが習慣になってしまうと、ベッドの上も自分の縄張りだと犬が勘違いし、他の人が近づいたときに唸ったり吠えたりするようになることがあります。
また、毎日一緒に寝てしまうと飼い主さんに対しての依存心が強くなり、飼い主さんと離れることに強い不安を感じる「分離不安症」を引き起こすこともあります。
怪我を負わせるリスク
寝ているときは無意識に寝返りをうつこともありますよね。小型犬や骨の細い犬種の場合、飼い主さんが寝がえりをうった際に下敷きになってしまったり、足や手を動かしたときに誤ってベッドから落下して骨折や脱臼などの怪我をさせてしまう恐れがあります。
睡眠の質が低下することも
愛犬を怪我させないように気を遣って寝ていたり、犬が動くことで何度も目を覚ましてしまうなど、ぐっすり眠れず飼い主さんが寝不足になってしまうことがあります。
犬と一緒に寝てもいいの?悪いの?
犬と一緒に寝ることにはメリット・デメリットがありますが、一緒に寝ること自体に問題はないのか気になりますよね。基本的にはいくつかの点に注意さえすれば、絶対にダメというわけではないとされています。どうしても愛犬と一緒に寝たい!という飼い主さんは、犬と一緒に寝る際の注意点を押さえておきましょう。
犬の身体を清潔にしておく
犬の身体についているノミやダニによって吸血される可能性があるだけでなく、ノミ・マダニによって人獣共通感染症に感染してしまうこともあるので、日頃からしっかりと予防策を講じるようにしましょう。特にマダニが媒介する人獣共通感染症である「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は、重症化すると死亡することもある恐ろしい病気です。
犬と一緒に寝るのはシャンプーをした日にする、寝る前にはブラッシングをするなど念入りにケアをしておくことをおすすめします。シーツ・カバーなどの寝具はこまめに洗濯して清潔な状態をキープしておくとより良いですね。
また抜け毛に付着したフケや唾液によってアレルギーを発症したり、喘息などの呼吸器症状が悪化することもあります。症状の程度にもよりますが、そのような場合には一緒に寝ることは諦めたほうがよいでしょう。
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コンディションが悪いときは無理しない
愛犬の体調が悪い時にはできるだけ近くで見守っていたいと思うかもしれませんが、一緒に寝ることで愛犬の睡眠の質を低下させてしまう可能性があるので別々で寝ることをおすすめします。
飼い主さんの体調が悪い時にも、免疫力の低下により犬の抜け毛やフケに反応して症状が悪化してしまう可能性もあるので、一緒に寝ないほうがよいでしょう。
寝かせる位置に注意
特に小型犬と一緒に寝る際には骨折などのリスクがあるので、ベッドの周りにクッションや毛布を敷いて万が一落ちてしまったときに備える、落ちる可能性のあるベッドではなく布団で寝る、寝具が狭い場合には近くにペットベッドを置いてそこで寝てもらうなどの対策をしましょう。
毎日一緒に寝るのは避ける
愛犬と毎日一緒に寝たいと思っている人も少なくないかもしれませんが、先述した分離不安症のことを考えると毎日一緒に寝るのは避けるべきです。日中の留守番時や飼い主さんが出張や旅行、または入院などをしなければいけなくなった際には、愛犬は1匹で眠らなければいけませんが、飼い主さんがそばにいないことで不安を感じ強いストレスから寝ることができなくなってしまいます。症状がひどい場合には自分の手足を噛んだり吠え続けて気管を傷めてしまうケースもあるので、別々に寝る日を設けるようにしましょう。
犬と一緒に寝るほうがぐっすり眠れるという研究結果も?
デメリットの項でご紹介した通り、犬と一緒に寝ると寝付きが悪くなったり、疲労感が取れないなどの理由から、一緒のベッドで寝ることは人の睡眠の質を下げると言われています。しかしその一方で、犬と一緒に寝ることでなぜだか安心して眠ることができるという飼い主さんは多いのです。
2020年に発表されたカニシャス大学(アメリカ)とセントラルクイーンズランド大学(オーストラリア)の論文によると、「どの程度の影響が出るかは不透明ではあるものの、女性は誰かと一緒に寝ることで良くも悪くも睡眠の質に影響が出ると報告されており、この度どのくらいの影響があるのかを明らかにするために『犬と一緒に寝ている女性12人』に対してある実験を行ったところ、”犬がいることで睡眠を妨害された”と感じている人はほとんどいなかった」という興味深い結果が出たようです。
世界的に見ても犬や猫と一緒に寝ている飼い主さんは少なくなく、多くの犬の飼い主さんたちは、愛犬たちと同じベッドで寝ることで得られる安心感やリラックスできるといった心理的なメリットは、寝付くまでに時間がかかる、疲労が取れないといったデメリットを上回っていると考えているんだとか。
また、猫や人間のパートナーとは異なり、飼い主さんと同じベッドで寝ている犬は、一緒に寝ている女性の飼い主さんの眠りを妨害することが少ないという調査結果も、女性の飼い主さんたちが犬と眠ることで自分の睡眠の質が下がったとは思わない理由の1つかもしれませんね。
愛犬用のベッドを用意してあげよう
犬と一緒に寝ることは悪いことではありませんが、1日のうちの大半を睡眠に充てる犬にとって寝る場所はとても大切です。
Petan編集部では愛犬の身体のことはもちろん、飼い主さんのお手入れのしやすさも考えたペットベッドを作りました。
犬用のベッドを選ぶ際には体圧分散性やお手入れのしやすさ、通気性など重視したいポイントはたくさんありますよね。
Petan編集部企画・開発のペットベッドDoggy Baseは
- 体圧分散マットとソフトウレタンの二層構造で抜群の体圧分散性と寝心地を両立
- 体圧分散マットは丸洗い可&体積の96%が空気で通気性抜群
- カバーはペット臭の軽減とホコリや抜け毛の付着の緩和が期待できる生地を採用
- 撥水加工されたカバーは汚れにくく、洗濯機の使用OK!
- 本体上層と下層の間には透湿防水シートが縫製されており、万が一の粗相にも対応しやすい
- 引っかき・噛みつきにも強い生地で耐久性も◎
などの嬉しい機能が盛りだくさんです。適応サイズは小型犬のみですが、気になる方はぜひ公式サイトを覗いてみてください。
犬と一緒に寝るのはメリットもデメリットもある
犬と一緒に寝ることは人獣共通感染症やしつけなどの観点から推奨されないことも多いですが、一緒に寝ることで安心できる、幸せになるといった心理的なメリットもあります。
絶対にダメというわけではないので、愛犬と一緒に寝たいと考えている方は今回ご紹介したデメリットを理解し、自分や愛犬の健康状態やしつけの進み具合などを踏まえて決めましょう。
動物病院やペットホテルに預けたり、自然災害で避難しなければいけないとなったときには犬はクレートの中で眠らなければいけないので、1匹で寝る練習もしておいてくださいね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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