漢字は中国の影響を受けて最初に作られた表語文字で、見た目だけで意味やイメージが伝わる表意文字でもありました。基礎の言葉でもあるため、真面目な印象を与える文字でもあります。犬の名前としては、日本犬で多く活用されている印象です。日本で昔から使用されていた言葉でもあり、文字でイメージが理解しやすい面があります。 

 漢字表記の名前には、「杏」「小豆」「梓」「空」「陸」などがあります。日本犬などは和風な「小太郎」「桜」「紅葉」「小梅」「茶々丸」などが人気です。

ユニークな名前としては「大福」「加藤」「社長」「部長」などの名前がついたコもいるみたいです。漢字表記のある言葉は、漢字表記で記載することで、文字のもつ本来の意味を伝えやすくなりますね。

 平仮名は日本で作られた表音文字で、平安時代に女言葉や大和言葉として女性貴族が使用していました。現在では教育現場で最初に教える文字でもあり、平仮名表記は子どもでも読むことができ、優しい印象のある表記となります。平仮名表記は日本犬、洋犬ともに多く、かわいらしさや愛らしさを表現することができます。 

 平仮名表記の名前の事例としては、漢字表記をあえて平仮名にする「こたろう」「あずき」「さくら」「まこと」や、洋風の名前を平仮名で表記する「ちょこ」「みるく」「ぽてと」「ぷりん」などが挙げられます。

ユニークな名前としては「つくね」「しじみ」「きなこもち」など食べ物の名前が付いたコもいますよね。平仮名で表現することで堅苦しいイメージがなくなり、身近なものになる印象があり、より一層愛情たっぷりに呼んであげることが出来そうです。

 カタカナは漢字を省略して作られた表音文字で、男性が使用することが多かったため、古くは男性文字とも呼ばれていました。現在では外来語などで活用されており、斬新で躍動感のある表記となります。犬の名前として人気ランキングの上位を占めるなど、最も活用されている表記がカタカナでもあります。字数も少なく済むので、愛犬のネーム入りのグッズも作りやすそうですよね。 

 カタカナ表記の名前には「チョコ」「モコ」「チビ」「マロン」「レオン」「コテツ」「リク」「ココ」「サクラ」「ハナ」「ジャック」など、たくさんの犬の名前があります。よく活用される表記ですので、単純な名前だと他の犬とちょっぴり被りやすい傾向にあります。

しかしながら、英語表記と併用して使いやすい名前となりますので、外国語でおしゃれなイメージのある名前なども付けやすいかもしれませんね。ユニークな名前では、アニメや映画に登場する動物のキャラクターの名前から付ける「ジジ」「ジェフ」「バロン」「ゼルダ」などの名前もあります。カタカナ表記は、ひらがな表記よりスムーズに読みやすく、言葉の意味をイメージしやすくもありますよね。

 英語やフランス語などローマ字を使った表記の犬の名前も多く事例があります。犬種の原産国にちなんだ名前として、たとえばトイプードル・パピヨンならフランス語、ポメラニアン・ダックスフンドならドイツ語などを由来とした名前を付けてあげれば、愛犬の祖国にも思いを寄せることができそうですよね。また外国語の表記にすることで不思議と少しおしゃれな印象になります。 

 英語表記の名前には「Zoey(ゾーイ）」「Ruby（ルビー）」「Coco（ココ）」「Max（マックス）」などが挙げられます。ほかにも「Alois （アロイス）」「Angelo (アンジェロ) 」「Elmar （エルマー）」などの少し強い印象を持つドイツ語や「Cherie （シェリ）」「Ambre　（アンバー）」「Loup　（ルゥ）」などの柔らかく上品な印象を持つフランス語、「ros（ロース）」「rio(リオ）」「mare（マル）」など愉快な印象があるラテン語の名前は、犬の名前としても人気があります。 

 同じ読み方でも、平仮名・カタカナ・漢字・外国語で違った雰囲気を表現することができます。愛犬の雰囲気に一番近い表記を選んで、ぜひともたくさん悩んで愛着の持てる愛犬にぴったりの名前を付けてあげてくださいね。

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