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【獣医師監修】犬の目が白いのは何の病気?進行スピードや悪化させないためにできること

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犬は年齢を重ねると少しずつ目が白くなっていきます。人間と同じように白内障にもなりますが、目が白くなるのは加齢だけが原因ではありません。若い犬でも目が白くなることがあります。今回は、犬の目が白い場合に考えられる原因と病気、悪化させないためにできること、病気の進行スピードなどについてご紹介します。

【獣医師監修】犬の目が白いのは何の病気?進行スピードや悪化させないためにできること
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目次

  1. 犬の目が白い場合に考えられる原因と病気について
  2. 悪化させないために飼い主さんができること
  3. 症状の進行スピードは?
  4. 愛犬の目の異変に気がついたら早めの受診を

犬の目が白い場合に考えられる原因と病気について

子犬

犬の目が白くなる病気にはどのような原因があるのでしょうか?ここでは、代表的な病気3つについてご紹介します。

1.核硬化症

核硬化症は、老化により目が白くなる病気です。核硬化症は水晶体にある核だけが白く見えるため、痛みもなく、白内障と似ていますが失明することはありません。

2.白内障

白内障は、水晶体が徐々に白くなり、症状が進行すると失明してしまう病気です。白内障の多くは老化によるもので、8歳頃から徐々に症状があらわれます。また、遺伝によるものは、トイプードルやミニチュアシュナウザー、シベリアンハスキーなどの特定の犬種に多く、1歳未満の子犬でも発症し、はっきりとした原因はわかっていません。このほかに、糖尿病やぶどう膜炎などの疾患も、白内障を引き起こす原因と言われています。

3.角膜潰瘍・角膜ジストロフィー

角膜潰瘍に罹患すると、目の表面にある角膜に傷や感染を起こすことで目が白くなります。目をこすったり、物にぶつかったり、シャンプー剤が目に入ってしまうことで炎症を起こします。特に、シーズーやパグなどの目が大きく突出している犬種に多い病気です。

このほかに、角膜に白い斑点ができる角膜ジストロフィーがあります。この病気は遺伝的要因によるものと言われており、ビーグルや、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルに多い病気です。

悪化させないために飼い主さんができること

犬

犬の目が白くなってしまったら、まずは動物病院を受診することが大切です。必要な眼科検査を受けて、目が白くなる原因を精査してもらいましょう。そのうえで、おうちでできるケアをしてあげたいですね。

1.生活環境を見直す

白内障によって目が見えにくくなると、障害物をよけられなかったりして、物にぶつかりやすくなります。物にぶつかることで目に傷をつけてしまう原因にもなるので、生活環境の見直しをしてみましょう。家具の配置を変えず、障害物になるものを除いたり、クッションなどで角や危ない場所をガードして、愛犬が安心して生活できる配慮が必要です。

2.涙や目やにをこまめに拭く

疾患によっては涙や目やにが多くなりますので、目の周りも清潔にしてあげましょう。目やにが固まったときは無理に取らずに、コットンを湿らせ、ふやかしながら少しずつ除去します。また、目を気にしてこするような場合は、エリザベスカラーなどで保護し、悪化させないようにしてあげましょう。

3.目薬を上手にさすポイント

犬に目薬を点眼するときは、目薬の容器は見せないようにし、犬の正面側ではなく、後ろ側から点眼するようにしましょう。上手にできたら、たくさん褒めてあげてくださいね。実際の動画を見てみましょう。

症状の進行スピードは?

犬

目が白くなる病気は、犬によっても進行スピードは違います。生活環境や治療法などによっても変わってきます。ここでは、白内障と角膜潰瘍について解説します。

白内障の場合

白内障は、進行すると失明してしまう可能性が高い病気です。治療には、進行を遅らせるための点眼薬や内服薬などが処方されます。症状の進行や他の疾患を発症していないかなどを確認するためにも定期的な受診が必要です。

また、糖尿病やぶどう膜炎などの病気に続発して起こる白内障は、原因となる病気の治療が重要です。その病気によっては、白内障の進行スピードが速い場合もあります。

角膜潰瘍の場合

角膜潰瘍の原因はさまざまであるため、角膜に穴が開いた場合は傷の深さによって治療に時間がかかります。治療は点眼薬や内服薬で炎症を抑えますが、犬が気にしたり痛みから目をこすり悪化させてしまいますので、治療中は必ずエリザベスカラーを装着し、目を傷つけないよう保護します。

愛犬の目の異変に気がついたら早めの受診を

犬

今回は、犬の目が白くなる病気についてご紹介しました。目が白くなる病気で多いのは白内障ですが、この他にも、さまざまな原因によって目が白くなってしまう病気があることがわかりましたね。治療に時間がかかるものや失明してしまう病気もありますので、早期の段階でしっかりと診察をして、原因を診断してもらうことが大切です。

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この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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