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犬の断耳が行われる理由?手術費用やデメリットも解説

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ドーベルマンやボストン・テリアなど、犬種によって断耳(だんじ)する必要があることに疑問を持ったことはありませんか?動物愛護の観点から、断耳の必要性については世界的に議論されています。

本記事では、犬の断耳が行われている理由や、動物病院で行われる手術について解説していきます。また、断耳手術によるデメリットも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

犬の断耳が行われる理由?手術費用やデメリットも解説
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目次

  1. 犬の断耳が行われる理由
  2. 断耳によるデメリット
  3. 断耳手術ってどうやるの?時期や費用も
  4. 結局、犬の断耳はすべき?

犬の断耳が行われる理由

犬
congerdesign

元々垂れ耳の犬種を断耳する理由や目的については、時代ごとによって変わります。犬が狩猟犬として活躍していた時代には、野生動物に耳を噛まれたりしないために断耳が行われていました。

現在では、主に以下の理由によって断耳が行われています。

断耳が行われる主な理由

・JKCが犬種を断定するための規格に合わせるため

・耳の病気を予防するため

・見た目を良くするため

断耳と同じような文化に「断尾」というものもありますが、ほとんど同じ理由で現代にまで受け継がれています。

断耳されている犬種

日本で飼育されていることが多い、断耳が行われている犬種の例がこちらです。

・ミニチュア・シュナウザー

・ミニチュア・ピンシャー

・ドーベルマン

・アメリカン・ピット・ブル・テリア

・グレートデン

・ボクサー

・ボストン・テリア

断耳を禁止する国も

イギリスやドイツといったペット先進国では、犬の断耳は法律で禁止されています。動物愛護の観点から、虐待に近い行為だという認識があるからです。

同じペット先進国であるアメリカでは禁止されていませんが、そういった時代の流れは世界的に広まっています。

断耳には長い歴史があるものの、特にしなくても犬にとっては何ら支障がありません。そのことからも、今後は断耳を行うことが少なくなっていくと予想されます。

日本では断耳が禁止されていない

日本では日本獣医師会が断耳を勧めない方針を掲げていますが、完全に禁止とまではされていません。最終的には飼い主の判断に任せるといった形になっています。

しかし、断耳手術の受け入れ自体をやめる動物病院が増え、日本でも影を薄めつつあります。

断耳によるデメリット

元々はメリットがあるからと行われてきた断耳ですが、当然デメリットもあります。それぞれ理解した上で、断耳を行うかどうかを検討しましょう。

痛みによる身体的負担

 手術中は全身麻酔が効いているものの、手術後に麻酔が切れれば当然痛みが出始めます。犬にとっては、身体的な負担が大きいということを理解しておきましょう。

立ち耳になるまで時間がかかる

断耳をしたからといって、すぐに立ち耳になるわけではありません。テープ等を使って数ヶ月固定することによって、ようやく立ち耳になるのです。

立ち耳が固定される期間はバラバラで、個体によっては1年以上かかる場合もあります。そのため、せっかく断耳手術を行っても、途中で立ち耳を諦めてしまう飼い主さんもいらっしゃいます。

獣医師との食い違い

手術が終わった後に「思っていたより耳を短くされた」といった悩みを持つ飼い主さんもいらっしゃいます。獣医師さんとの話し合いの際には、理想の形についてもしっかり伝えておくことが大切です。

一度切除してしまった耳は元に戻らないので、万が一理想とする形でなかったとしても、愛情を持って迎えてあげましょう。

感染症にかかるリスクがある

断耳手術による傷が完治するまでには数ヶ月かかります。その期間は傷口から感染症が発症するリスクが高まるため、細心の注意を払う必要があります。

病院から指示されたケアを長期的に行わなければいけないなど、飼い主側にも負担があることを理解しておきましょう。

断耳手術ってどうやるの?時期や費用も

犬
victor_vector Unsplash

犬の断耳手術は基本的に動物病院で行われます。断耳手術を受けつけている動物病院は少なく、探すのに苦労するかもしれません。

手術では犬に全身麻酔をかけ、耳の垂れている部分を切除します。傷口を縫い合わせた後は、テープ等を使って立ち耳になるように数ヶ月固定します。

手術後には、感染症を防ぐために消毒や通院といった定期的なケアが必要です。動物病院によっては、短期間の入院が必要となる場合もあります。

断耳手術にかかる費用

断耳手術にかかる費用は約3万~10万円と、手術をする動物病院によって大きく異なります。

また、断耳は治療ではなく整形外科手術の扱いになるため、ペット保険が適用されないということも理解しておきましょう。

断耳を行う時期

断耳は生後2ヶ月~3か月の間に行います。この期間に断耳を行わないと、耳軟骨が成長と共に硬くなり、手術をしても立ち耳にならない恐れがあるからです。

結局、犬の断耳はすべき?

ブリーダーやペットショップによっては、お迎えする前にすでに断耳を行っている場合もあれば、断耳が必要かどうか聞かれる場合もあります。

もし判断を迫られた際に、伝統的な犬種の見た目を尊重するか、生まれてきたままの姿を尊重するかは飼い主の考え方次第です。

しかし、特に目的や理由がなければ、断耳をしない方が経済的にも犬の体にも負担が少なくて済みます。どちらの道を選ぶにせよ、後悔の無いようにしっかり考えてから判断しましょう。

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nao

この記事のライター

nao

「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。

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