災害対策は万全ですか?愛犬を守るための防災セットと避難生活に必要なアイテムとは
ここ数年、避難を伴う規模の災害が全国各地で起きています。災害はいつどこで起こるのか、正確に予測をすることはできません。いつ災害が起きても慌てず落ち着いて行動できるよう、自分の分はもちろん、愛犬の分の防災セットも用意しておくことが飼い主さんには求められています。今回は愛犬のための防災セットと災害対策をまとめました。
目次
環境省推奨!愛犬を守るために必要な防災グッズとは
愛犬を安全に避難させるためには、どのような防災グッズが必要なのかを紹介します。
犬用の靴
避難所までの道には割れたガラスや崩れた建物の壁材など、様々なものが落ちている場合があります。私たちは靴を履いているので大丈夫ですが、犬は肉球などを傷付けてしまうこともあるでしょう。
そこで、避難時には犬用の靴を履かせるのがおすすめです。ただし、その日に突然履かせても犬は戸惑って歩いてくれませんので、普段から靴を履かせて歩く練習をしておく必要があります。
首輪とリード
災害時に愛犬と共に避難をする場合には、必ず首輪とリードを着用するようにしましょう。
これはしつけが完全に行き届いていて、飼い主さんの呼び戻しに対して完璧に従える犬であったとしても同様です。
普段必ず指示に従う犬であっても、災害時には周りの様子の変化に戸惑いパニックになってしまうこともありますので、首輪とリードを着用し自分の側から離れないようにしておきましょう。
キャリーバッグ
避難をする際には、愛犬は可能な限りキャリーケースに入れておきましょう。
避難所によっては、犬をキャリーケースに入れていなければ同行避難ができない場合もあります。
また、避難所には他にも多くの犬が避難をしてきますので、犬が少しでも落ち着いて過ごせるようにキャリーケースに入れて避難をするのがおすすめです。
ライフラインの被害や避難生活になったときのために必要な備蓄用品
実際に災害に直面した場合に備え、犬用の備蓄用品は何を用意しておくべきなのかを紹介します。
7日分は準備したい!『フード・飲料水』
災害時に備え、人は最低限3日分の食料を備蓄しておくべきだと言いますが、犬の場合には最低7日分は用意しておく必要があります。
愛犬も大切な家族の一員ではありますが、行政の対応はどうしても人命が最優先となり、残念ながらペットはその次の扱いとなってしまいます。
地域の備蓄品のなかには犬用のものを準備してある場合もありますが、いつもと全く違う状況下のなかでは食べてくれない可能性もあります。そのため、食べ慣れているものや好物を用意しておくようにしましょう。
迷子や預けるときに。『愛犬の写真・情報』
万が一の時に備え、愛犬の情報を記載したメモや愛犬の写真を用意しておきましょう。
愛犬の情報には、名前・呼び名(愛称)・性別・年齢・体の特徴(被毛の色など)・癖などを記載しておきます。迷子になってしまった時を想定して、写真の裏に情報を書き込んだものを数枚用意しておくのもおすすめです。
避難所でペットスペースに犬を預ける場合でも、愛犬の情報について記載をする必要が出てきますので、メモに書き出して用意しておくとスムーズに手続きが行えます。
意外と忘れがち!『愛犬の身体ケア用品』
愛犬用の備蓄用品は、餌や水、トイレ用品はすぐに思い付いても、ケア用品は忘れてしまいがちです。
避難所には犬用のケア用品などはまずないと思い、怪我をした時を想定して伸びるタイプの包帯や消毒液、ビニール袋、ガムテープなどもあると便利です。
また、常用している薬がある場合には、犬用防災グッズの目立つ場所に「薬」と大きく書いた紙を貼っておくと、避難時に薬だけ持ち忘れてしまうことを防げます。
除菌・消臭も大切!『トイレ用品』
災害時の排泄は、避難所では排泄場所やゴミを捨てる場所が指定されるはずですので、必ずルールを守るようにしましょう。
普段トイレシートを利用して排泄をする習慣が付いているのであれば、防災グッズにもシートを用意しておき、決められた排泄場所でシートを敷いてそこでさせるようにしましょう。
また、充分に水を使えない場合もありますので、排泄後にもなるべく清潔さを保つために、犬に使える除菌グッズや消臭グッズも用意しておくのがおすすめです。
おすすめの犬用防災セット
通販で購入できる便利な防災グッズを紹介します。
ロゴス(LOGOS)防災リュック9点セット
防災リュックのなかに便利なグッズが入ったセットです。
- エスケープバッグ:リュックタイプになっているので、持ち出しに便利です。
- ライフラインカラー&リード:首輪とリードのセットです。普段付けているものの他に予備があると安心です。
- ロールペーパーホルダー:トイレットペーパーをセットして使います。
- 防止マルチシート:避難所での敷物やタープとして利用できます。
- マルチクリアボトル:ドライフードの保管に利用できます。
- レスキューシート:防寒グッズとして使用できます。
- ランチボウル:食事の際に食器代わりに使用できます。
- トーチエリアランタン:懐中電灯として使用できます。
厳選!犬用の防災ハンドブック
防災に関するおすすめの書籍を3冊紹介します。
ペット防災の基本BOOK 一緒に逃げてもいいのかな?
災害が起きた時に、自分は何をすべきなのかをシュミレーションシートを利用しながら考えさせてくれる1冊です。災害時の実例も掲載されています。
震災ペットを救う―3・11から学ぶ「ペット防災学」
2011年3月11日に起きた東日本大震災の被災地へ出向き、当地で体験したことやペットたちの置かれていた現実を紹介している1冊です。ペットと避難する際の、法律的な問題も取り上げています。
いぬとわたしの防災ハンドブック [書籍]
今日からできる防災対策と避難準備の方法が、写真やイラストを用いて分かりやすく解説されています。事前に備えをする時に役立つハンドブックです。
愛犬のための災害対策も忘れずに!
災害に備えて、日頃からできる準備を3つ紹介します。
- しつけと健康管理
- 迷子予防
- 住まいの準備
1.しつけと健康管理
災害時には人がパニックしている様子を見て、犬もパニックになってしまうことがあります。そんな時でも、飼い主さんと信頼関係が構築されていてしつけがきちんとできていれば、飼い主さんの声掛けで犬は落ち着きを取り戻します。また、避難時には多くのペットたちが同じ場所に集まってきますので、感染症などが発生する場合もあります。日頃から、感染予防のワクチン接種を行い、ノミダニ予防などの対策もしておきましょう。
2.迷子予防
災害はどんな時にやってくるか分かりません。万が一愛犬が迷子になってもすぐに身元が分かるように、首輪などには迷子札を装着しておくようにしましょう。また、体に埋め込むマイクロチップなどを活用するのもおすすめです。
3.住まいの準備
地震の際には、倒れてきた家具の下敷きになって怪我をしてしまうことがあります。これは私たち人間だけでなく、愛犬にも危険が及ぶ可能性があります。室内の様子を再度確認し、家具などはしっかり固定しておくようにしましょう。
愛犬を守れるのは、飼い主である"あなた"だけ
災害時に必要な、愛犬の防災グッズについて紹介をしてきました。ここでは一般的なものを紹介しましたが、愛犬によって必要なものは変わってきます。是非この機会に、ご自分の防災グッズを見直すと共に、愛犬用の防災グッズ内容について検討してみてください。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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