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犬がクンクン鳴くときはどんな気持ちなの?老犬の場合は認知症の可能性も

犬の鳴き声にはさまざまなパターンがあり、そのうちの1つとして、鼻にかかったような声でクンクン鳴くことがありますが、このような鳴き方をするのはどんなときなのでしょうか?鳴き声による心理状態を知っておくことで、適切な対応をしてあげることができます。本記事では、犬がクンクン鳴くときの心理と頻繁に鳴く場合のしつけ・対処法などをご紹介します。

犬の生態/気持ち

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犬がクンクン鳴く理由と心理状態

犬

犬がクンクン鳴くときは、ポジティブな気持ちの場合とネガティブな場合とがあります。そのため、声のトーンや仕草を観察して気持ちを理解してあげましょう。 

要求鳴き

ごはんが食べたい、散歩に行きたいなど、何かを要求しているときにクンクン鳴くことがあります。

鳴き声と共に見られる仕草としては、ごはんがしまってある戸棚やおもちゃ(要求の対象物)を見つめている、尻尾を振って待っている、ゴツンとわざと体当たりするなどが挙げられます。

甘えたい

飼い主さんに甘えたいときや構ってほしいとき、自分に注目してほしいときにクンクンと鳴くこともあります。

体をすり寄せてきたり、ひざの上にあごや前足の乗せてきたり、じっと見つめてくるなどの様子が見られます。

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不安感

弱々しい声でクンクン鳴くときは、不安を感じている状態です。寂しがりやの性格の犬は、飼い主さんが出かけるときに不安になって鳴くことも少なくありません。

新しい犬を迎えたときや引っ越しなどで、今までと生活環境が大きく変わったとき、また、具合が悪いときにも、不安からクンクン鳴くことがあります。

不安でクンクン鳴く場合は、尻尾が下がっている、わざと目をそらす、鼻を舐める、体がこわばり震えているなどの仕草が見られます。

具合が悪い

上記のほかにも体調が優れないときにクンクンと鳴くことがあります。

体を丸めてじっとしている、小刻みに震えているなどの様子もあわせて見られたらどこか具合が悪いのかもしれません。

愛犬の様子がいつもと違うと感じたら怪我や病気による痛みを感じている可能性があるので、かかりつけ医に相談しましょう。

犬が頻繁にクンクン鳴く場合はどうしたらいいの?

こちらを見ている犬

甘えや要求により一時的にクンクン鳴くのは決して珍しいことではないので、無理にやめさせる必要はありません。しかし、頻繁にクンクン鳴き、「オスワリ」と指示してもそれを聞かずにひたすら鳴くような場合や、認知症による夜鳴きにおいては対処が必要です。

要求鳴きの場合

何かを要求して頻繁にクンクン鳴く場合は、一切反応せず無視するようにしましょう。愛犬の要求に従い続けているとわがままになり、飼い主の指示を聞かなくなる可能性があります。

愛犬が鳴いていたら言うことを聞いてあげたくなってしまいますが、「鳴いても要求が通らない」と覚えさせることが大切です。愛犬の要求に対しては無反応を貫き、鳴くのをやめて落ち着いてから応えるようにしましょう。

不安感による場合

何かに対して不安でクンクン鳴く場合は、不安の原因を取り除いたり、不安を感じた場所から離れたりして愛犬を安心させてあげるようにしましょう。加えて、コミュニケーションを積極的に取ることも大切です。

また、飼い主さんが出かける際に不安で鳴く場合は、留守番トレーニングをしましょう。数分程度の留守番からスタートし、徐々に時間を延ばしてひとりで過ごすことに慣れさせます。

最初は、ひとり部屋に残されたと思うとクンクン鳴きますが、そこで部屋に戻ってしまうと「鳴くと飼い主さんが戻ってくる」と学習してしまうので、鳴きやんでから部屋に戻るようにしましょう。

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老犬が夜中にクンクン鳴くのは認知症かも?

老犬

 老犬も甘えや要求によってクンクン鳴くことはもちろんありますが、夜中にずっと鳴く場合は認知症の可能性も考えられます。 

高齢で頻繁に夜中に鳴く場合は認知症の可能性あり

高齢になり頻繁に夜中にクンクン鳴くようになった場合は、認知症が疑われます。認知症は11歳頃から発症するケースが多く見られ、13歳過ぎからさらに増加する傾向にあります。

発症するとクンクンと夜泣きをする以外に、名前を読んでも無反応、粗相の回数が増える、旋回を繰り返すなどの行動の変化が見られるようになります。

認知症によりクンクン鳴く場合の対処法

 認知症によりクンクン鳴いているときは、愛犬のそばに寄り添い、体を優しく撫でてあげると落ち着いて鳴きやむこともあります。

また、認知症になると昼夜逆転の生活サイクルになりやすい傾向にあるので、夜によく眠れるよう日光浴をさせて体内時計をリセットする、日中になるべく体を動かす、おもちゃで遊んで脳へよい刺激を与えるなどしましょう。朝までよく寝てくれれば、夜泣きを防ぐことができます。

なお、認知症による夜泣きは、何をやっても鳴きやまないこともあるので、クンクン鳴き続ける場合は、ひとりで抱え込まずにかかりつけの獣医師に相談しましょう。

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「クンクン」以外の犬の鳴き声が表す心理

子犬 鳴く

言葉を話せない犬は鳴き声で気持ちを表しますが、クンクン以外の鳴き方にはどのような気持ちが隠れているのでしょうか?

「ワンワン」

さまざまな場面で耳にするのが「ワンワン」という鳴き声ですよね。何らかの要求があるときや飼い主の気を引きたい時、他の犬と遊んでいるときにもこの鳴き方をすることがあります。また、玄関のチャイムが鳴った時や警告としてもこの鳴き方をする場合があります。

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「グルルル」

低く唸っているときは警戒しているときです。鼻にしわを寄せたり、歯を剥いているときは攻撃的になっているので、散歩中やドッグランなどで他の犬や人に対してこのような行動をとっていたら、トラブルになる前に離れた方がよいでしょう。

また、おもちゃを取り上げようとした際にこのような唸り声を発した場合は、手を噛んだりすることもあるのできちんとしつけをするのがベターです。

「キャンキャン」

ごはんのときやお散歩に行くとき、遊んでいて興奮したときなどに高い声で「キャンキャン」と鳴く場合があります。また、抱っこしたときやブラッシングをしたときなど、愛犬の身体に触れた際に短くキャン!と鳴く場合は、怪我や病気の可能性も。痛みによって鳴いていることが考えられるので、怪我などをしていないか確認し、様子がおかしい際は動物病院へ連れて行きましょう。

「ウォーン」

夕方のチャイムや救急車や消防車のサイレンに反応して鳴く犬は珍しくありません。仲間の遠吠えとして認識し、本能的に反応して鳴いている場合もありますが、鳴きやまない状況が続くとご近所トラブルにもつながるので、ストレスや不安の元を解消してあげる必要があります。

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鳴き声以外に気持ちが表れる部位

犬 子犬 柴 耳

鳴き声以外に犬の気持ちが分かる部位をまとめてみました。

しっぽ

しっぽには感情を表したり、体温を調節したり、走るときのバランスをとっていたりとさまざまな役割がありますが、犬の身体のパーツの中でいえば感情がわかりやすい部位ですよね。ブンブン振っていたり、シュンと下がっていたり、しっぽの動きや位置には犬の気持ちがそのまま反映されているように見えます。ただ、しっぽを振っているのは喜んでいると捉えてしまいがちですが、警戒しているというケースもあり注意が必要です。

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意外かもしれませんが、犬の耳はわたしたちが思っている以上によく動いています。何かの音を聞き分けようとして、ピン!と耳をたてている様子は一度は見たことがあるのではないでしょうか?その他にも、リラックスしているときやおびえているときに耳を後ろに倒す、いわゆる「ヒコーキ耳」や、威嚇して前に倒しているときなど、さまざまな動きで感情を表現しています。耳の動きにも注目すると、愛犬の気持ちがより分かるかもしれません。

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仕草や表情

犬は表情が豊かな生き物ですよね。笑っているように見えたり、むすっとしていたり、時にはユーモラスな顔をしていたり、色々な表情を見せてくれます。また、表情だけでなく行動でも自分の気持ちを私たちに伝えようとしています。しかし、一見甘えているように見えても実は病気が隠れていたりすることもあります。愛犬からのサインに気づくことが、もっと仲良くなるための秘訣かもしれません。 

犬がクンクン鳴くときは、犬の気持ちを理解して対処しよう

犬

犬がクンクン鳴くときは、鳴き声だけでなく仕草にも注目すると、ポジティブな気持ちなのか不安な状態なのか判断しやすいでしょう。

また、高齢になって夜中にクンクン鳴くことが多くなった場合は、認知症の可能性があります。愛犬の声のトーンや態度を観察して、愛犬の気持ちを理解してあげてくださいね。

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