ボストンテリアの寿命について。平均寿命や健康寿命を延ばすために知っておきたい健康管理のコツ
家族の一員として暮らす愛犬に一日でも長く生きてほしいと願うのは、飼い主であれば誰でも同じ気持ちです。鼻ぺちゃで愛嬌たっぷりのボストンテリアは人気の高い犬種ですが、平均寿命はどのくらいなのでしょうか?今回はボストンテリアの平均寿命や健康寿命を延ばすために知っておきたい健康管理や、かかりやすい病気についてお話しします。
目次
ボストンテリアの寿命はどのくらい?
犬の平均寿命は、犬種によって異なります。ボストンテリアの平均寿命は何歳なのでしょうか?また一番長生きしたボストンテリアは何歳だったのでしょう。
ボストンテリアの平均寿命は何歳?
ボストンテリアの平均寿命は11歳〜15歳だと言われています。同じ犬種であっても6.8〜11kgと体重格差のある犬種となりますが、小・中型犬の中でも長生きする部類に入ります。
また、ボストンテリアに限りませんが、犬は全体的にオスよりもメスのほうが長生きする傾向があります。現在のボストンテリアは室内で育てられることが多くなっていますが、室外犬より室内犬のほうが長生きする傾向にあります。
一番長く生きたボストンテリアは何歳?
最近では動物に対する意識の変化から、家族の一員として共に暮らすようになったことや、動物医療の進歩もあり犬の寿命も年々長くなっています。ボストンテリアの最長年齢は正確な記録はありませんが、19〜20歳ごろまで長生きしたボストンテリアがいたと言われています。人間でいえば94〜113歳になりますので、まさに長寿と言えますね。
ボストンテリアの健康寿命を延ばすために|体重管理をしよう!
ボストンテリアは肥満になりやすい犬種です。肥満はさまざまな病気を引き起こす原因にもなります。ボストンテリアは食事や散歩、運動や遊びなどで体重管理をすることが大切です。
ボストンテリアの食餌の量は?
ボストンテリアの食餌の量は、与えているフードによって異なります。 ドッグフードの場合パッケージの裏面に記載された量を与えますが、おやつ等を与えるときは必ずその分の量をフードから減らすようにします。ボストンテリアは食欲旺盛なので、常に体重を計ってベスト体重をキープするようにしましょう。
ボストンテリアの散歩の目安は?
ボストンテリアは激しい運動には向いていない犬種ですが、テリアは活動的な気質も持っているため、身体を動かすことが大好きです。散歩は1回30分程度1日朝夕2回行くようにしましょう。
ゆっくり歩くだけではなく、筋力強化のためにも、時には早足で歩くなど変化をつけてやることも必要です。
また、短頭種のボストンテリアはパンティングによる体温調節が苦手なので、暑い時期の散歩では熱中症に注意が必要です。夏場の散歩は朝夕の涼しい時間帯を選び、いつでもお水が飲めるように水筒や容器などを携帯するようにしましょう。
ボストンテリアの得意な運動や遊び
ボストンテリアはブルドッグやパグのようにゆったりゆっくりしたイメージがありますが、テリアの血筋を引いているため、元気で活発、運動能力の高い犬種です。 身体を動かすのは大好きですが、気管や関節に注意が必要な犬種ですので、激しい運動は避けるようにしましょう。
ただし、食欲旺盛で体力もあるので、運動不足は肥満やストレスの原因にもなりますので適度な運動や遊びは必要です。
ノーズワーク
隠したものを探し出させるゲーム感覚の犬遊びです。 ボストンテリアは知能も高いので、このゲームの楽しさを覚えると喜んで遊びます。
多くの運動量を必要としないので、シニアになっても遊ぶことができ、嗅覚と脳をフルに使うので痴呆予防にも役立ちます。
ボールの持ってこい遊び
ボストンテリアは、フリスビーやアジリティなどの激しい運動を続けるには向いていませんがボール遊びは大好きです。
公園などの広い場所でのボールの持ってこい遊びは、飼い主とのスキンシップをとるためにも有効です。 ボール遊びは、散歩に行けない雨の日でも部屋の中でできるのでストレス解消にも役立ちます。
ボストンテリアの健康寿命を延ばすために|かかりやすい病気を知っておこう!
ボストンテリアの寿命を延ばすことも大切ですが、毎日を元気で暮らせる健康寿命をどれだけ長く保てるのかがもっとも重要となります。そのためにもボストンテリアのかかりやすい病気を知っておくことは、早期発見・早期治療につながり健康寿命を延ばすことになります。
ボストンテリアのかかりやすい病気|1.短頭種気道症候群
ボストンテリアのような短頭種は、口から気管の構造上呼吸が上手くできないことがあります。これは空気を肺へ送るための気管が潰れてしまう気管虚脱、鼻の穴が狭くなる鼻腔狭窄、口の中の上あごが垂れてくる軟口蓋過長などによって起こり、これらを総称をして短頭種気道症候群といいます。
症状としては、早く激しいパンティング(ハアハアする呼吸)、睡眠時のゼーゼー、グーグーなどの雑音のする呼吸、ヒューヒューという喘息用の呼吸などが見られます。
治療には内科的治療と外科的治療があり、内科治療では酸素吸入や気管炎症を抑えるステロイドの投薬を行い、食餌や運動などをコントロールしながらリスクを避けるようにします。
外科的治療としては、のどや鼻の通りを良くするために、気道が狭くなっているところを探し、鼻やのどの伸びた筋肉などを切除し、気道の通りを良くする手術を行います。
ボストンテリアのかかりやすい病気|2.幽門狭窄症
幽門狭窄症とは、胃の出口である幽門の胃粘膜や筋肉に異常がおこり、胃で消化されたものが十二指腸に正常に排出されなくなる病気で、ボストンテリアのような短頭種に多くみられます。
症状としては、慢性的な吐き気、食欲不振、脱水などがあります。 治療方法は内科的治療と外科的治療があり、内科治療は点滴や吐き気止め、整胃剤等を使って治療を行います。 効果が見られない場合には根本治療として、肥大した幽門を広げたり切除したりする外科的手術を行います。
ボストンテリアの寿命は11歳~15歳
ボストンテリアの平均寿命は11歳〜15歳ですが、これはあくまでも平均なので実際は16歳以上生きたボストンテリアも多くいます。愛犬であるボストンテリアと共に楽しく長く暮らすためには、元気で生活することのできる健康寿命を延ばすことが必要です。そのためには、毎日の散歩や体重管理を怠ることなく、成犬になったら年に1回の健康診断を欠かさないようにして、病気の早期発見・早期治療につなげることが大切です。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。
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