スキッパーキの飼い方まとめ!性格や特徴、しつけ方について
小柄な身体と、ふわふわの黒い被毛が特徴的なスキッパーキ(日本では「シッパーキ」と呼ばれることも) は小型犬ですが、俊敏で番犬としても向いており、一緒にドッグスポーツを楽しむこともできるでしょう。
スキッパーキの真っ黒な見た目と賢く忠実な性格から、一度暮らすと虜になってしまう人も多いそう。 今回はそんなスキッパーキについてご説明します。
スキッパーキってどんな犬種?
スキッパーキという名前は、相当の犬好きの方でも聞き慣れない人も多いのではないでしょうか。 日本ではシッパーキと呼ばれることもある犬種で、名前の由来なども知ると、より魅力が伝わるかと思います。
今回はそんなスキッパーキの歴史や特徴を一緒に探ってみましょう!
スキッパーキの歴史
スキッパーキは、ベルギーが原産とされていますが、起源については2つの説があります。
まずひとつは、ベルギーで船の番犬として飼育をされていたという説です。 ベルギーでは船乗りのことをスキッパーキと呼んでいたため、番犬であったスキッパーキにその名がついたのではないかと言われています。
そしてふたつめは、ベルギーのフランダース地方を原産としたルーベルナールという犬種がスキッパーキの祖先ではないかという説です。 ルーベルナールを改良し、ベルジアンシェパードという牧羊犬を作り、その際にねずみ捕りとして活躍していたのがスキッパーキです。
現在では、ベルギーを代表する犬種として、一定の人気がある犬種です。
スキッパーキの特徴
スキッパーキは黒い被毛と、ずんぐりむっくりの胴体が特徴的です。
シュッとした顔立ちと細い手足はキツネのようです。 生後すぐに断尾されることが多かったスキッパーキですが、現在は動物愛護の観点から断尾をしない人も増えてきています。
被毛や抜け毛について
スキッパーキの毛色はブラックのみが日本では認められています。
ほかにゴールドやシルバー、クリームなどもいますが、これらは正式な毛色として認められていないようです。
体型や体質
小型犬のスキッパーキの体高はオスで約25〜33cm、体重は6〜8kg程です。
メスはひとまわり小さく、体高は約25〜30cm、体重は3〜7kg程になります。
ダブルコートの被毛は寒さに強い反面、暑さは苦手ですので、夏場の飼育環境に注意する必要があるでしょう。 スキッパーキの抜け毛は多く、換毛期は特に抜け毛が目立つため、定期的なブラッシングをすると良いでしょう。
寿命とかかりやすい病気
スキッパーキの寿命は、一般的に約12年程と言われています。
気を付けたい病気としては、股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)が挙げられます。
スキッパーキは、運動量が多い犬種であるため、幼犬期からピョンピョンと跳ね回ることがありますが、 発育途中の激しい運動が原因となり、股関節に異常が起こってしまいます。 そのため、幼犬期には飛び回るような運動をさせないようにすると良いでしょう。
また、ダブルコートで暑さに弱いため、夏場は特に熱中症に気を付ける必要があります。 熱中症は最悪の場合、命に関わることもある病気です。 熱中症を防ぐためにも、スキッパーキの夏場の日中の散歩等は避けておきましょう。
スキッパーキの性格について
スキッパーキは「リトルブラックデビル(黒い小悪魔)」という異名を持っている犬種であり、一度スキッパーキと暮らすと虜になってしまう人が多いと言われています。
多くの人を魅了するスキッパーキの性格について解説します。
縄張り意識があり警戒心も強い
ベルギーで船の番犬をしていた過去もあり、とても縄張り意識が強いスキッパーキですが、未だに警戒心が強いのが受け継がれているため、現在も番犬として活躍することができるでしょう。
ドッグランなどでも知らない人や犬にはなかなか近づくことができずに飼い主としては心配になるかもしれませんが、環境に慣れるとスキッパーキは徐々に順応していくでしょう。
賢くて忠誠心も強い
スキッパーキは賢く、飼い主の言ったことを理解して行動します。
しっかりとしつけを行うと忠誠心も強いため、良いパートナーとなってくれるでしょう。 ただ賢いということは、飼い主がしっかりとしつけを行わないとスキッパーキ自身が飼い主の上に立ってしまう可能性があるため、注意が必要です。
スキッパーキの基本的な飼い方
スキッパーキは独立心が強く、自分で判断して行動をすることができる犬種です。
それは、しつけを行わないと勝手な行動をしてしまうということにもなりますので、トレーニングはしっかり行いましょう
ここでは、しつけや運動など、スキッパーキの飼育環境をご説明します。
1.しつけ
スキッパーキは、小型犬であるため、ある程度の制御をすることができますが、独立心が強いため、必ず服従訓練を行う必要があります。
最低限、スキッパーキが興奮してしまったときに「伏せ」をさせて落ち着かせることができるようにすると良いでしょう。
それができないと、興奮すると手のつけられない状態になってしまう可能性があります。 アメとムチをうまく使い、「この飼い主は頼りになるんだ」ということをスキッパーキに認識させるようにしましょう。
2.ケア
スキッパーキは抜け毛が多く、定期的なブラッシングを必要とします。 できれば毎日、少なくとも週に4、5回は行うと良いでしょう。
日々の汚れはスリッカーブラシなどで取り除き、月に1度を目安にシャンプーを行うことで、スキッパーキの被毛を清潔に保つことができるでしょう。
3.運動
運動量豊富なスキッパーキは、散歩を毎日欠かさずに行うようにしましょう。 朝晩2回の30分ずつを目安に、たまに公園などでボール遊びなどを取り入れてあげるとスキッパーキとの信頼関係も深まるでしょう。
スキッパーキは暑さに弱いため、日の出ていない早朝と夕方以降に散歩をすることをおすすめします。
4.環境
スキッパーキは暑さに弱いこともあり、室内飼育をおすすめします。
エアコンなどで常に室内を快適な温度で保つようにしましょう。 また、運動量が豊富な犬種であるため、それなりに広い室内と庭などがあると、なお良いでしょう。
室内でも走り回ることがあるため、カーペットなどを敷き、スキッパーキの股関節に負担が掛からないようにする必要があります。
たくさんの魅力があるスキッパーキと暮らしてみては?
「リトルブラックデビル(黒い小悪魔)」の異名を持つスキッパーキ。
一度飼うと虜になってしまうこの犬種の魅力が伝わったでしょうか。
子どもとも一緒に遊ぶことができるスキッパーキに、いま一度目を向けてみてはいかがでしょうか?
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。
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