純白の被毛が魅力の「マレンマ・シープドッグ」をご紹介!性格・寿命・育て方など
世界にはたくさんの種類の犬種がいますよね。非公認犬種を含めて、約700〜800の犬種があると言われています。 一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)では、国際畜犬連盟(FCI)により公認された344犬種(2017年7月現在)のうち、約200犬種が登録されていますが、その中で「シープドッグ」とは牧羊犬に多く付いている名前で、今回ご紹介する『マレンマ・シープドッグ』も牧羊犬・牧畜犬として活躍をしてきた犬種となります。今回は、日本ではあまり馴染みのない牧羊犬「マレンマ・シープドッグ」をご紹介します。
マレンマ・シープドッグの歴史について
マレンマ・シープドッグはイタリアのアブルッツォ州で牧羊犬として活躍してきた犬種と言われています。1800年代半ばに、この地区で羊などの家畜の飼育が盛んになり、それに伴って牧羊犬の活躍の場が広がっていきました。このとき、季節ごとの家畜の移動により、2つの古代犬種である牧羊犬同士で自然交配されたことにより、今の「マレンマ・シープドッグ」が誕生したとされています。
マレンマ・シープドッグの魅力は?
マレンマ・シープドッグの魅力はとても賢く、飼い主や家族に対してとても友好的です。しつけも比較的しやすく、飼い主を喜ばせることが好きな犬種なので家庭犬にもぴったりです。運動量を多く必要とすることやブラッシングなどをこまめに行う必要もありますが、とても魅力溢れる性格をしています。
マレンマ・シープドッグの性格や特徴
マレンマ・シープドッグは写真だけ見るとピレニーズのようにも見えますよね。ここでは、マレンマ・シープドッグの性格や特徴についてご紹介します。
マレンマ・シープドッグの性格
牧羊犬として活躍していた頃、家畜や領地を守るために働いていたため、飼い主には忠実で賢く、臨機応変に対応することができる傾向があります。その反面、知らない人には警戒し、吠えることもあります。しかし、仲間だと認識したときには飼い主ほどに友好的に接することもあります。
マレンマ・シープドッグの特徴
被毛は白のみ(アイボリー・淡いオレンジ・レモンは一定の制限内で許容)で、被毛の長さは短く、硬め。顔の印象としてはグレートピレニーズにも似ていますが、首周りのたてがみのように生えた被毛がマレンマ・シープドッグ特有のポイントです。体にはガッシリと筋肉がついていて、体高より体長が長くバランスのとれた体型をしています。
ジャパンケネルクラブが定める標準サイズは、下記の通りです。
体高 オス:65~73cm、メス:60~68cm/体重 オス:35~45kg、メス:30~40kg
マレンマ・シープドッグの育て方
マレンマ・シープドッグは他の牧羊犬と同様に体が大きく、賢い性格をしていますが、育てるときにはどんなことに注意したらよいのでしょうか。ここでは、マレンマ・シープドッグの育て方についてご紹介します。
運動量は最低でも1時間以上!
牧羊犬として広大な敷地を駆け回っていたため、マレンマ・シープドッグには、かなりの運動量が必要になります。散歩は1日2回、1時間以上の運動が理想です。できれば、1回1時間以上散歩に連れ出し、ボールやおもちゃを使い、自由に駆け回る時間なども確保してあげるといいでしょう。ただの散歩だけでは退屈してしまいますので、散歩にも緩急つけるなど工夫してあげると喜びます。運動量が足りないとストレスが溜まり、問題行動などを引き起こす可能性がありますので注意しましょう。
こまめなブラッシング!
体が大きく、被毛も密に生えているのでこまめにブラッシングをしてあげましょう。ブラッシングはスリッカーブラシやピンブラシなどを使い、耳の後ろ、首周り、内股などの毛玉ができやすい部分を中心にかけていきましょう。
耳掃除などのケアもしっかりと!
マレンマ・シープドッグは垂れ耳なので外耳炎などの耳の病気を引き起こしやすいです。そのため、耳掃除は定期的に行い、散歩の後などに耳の中を確認することで病気の早期発見に繋がります。外耳炎は悪化すると痒みだけでなく痛みも生じ、治療期間も長くなってしまいます。できるだけ早く治療することが重要です。
マレンマ・シープドッグは賢く忠実な牧羊犬!
ここでは「マレンマ・シープドッグ」についてご紹介しました。日本では飼育頭数も少なく、あまり見かけることがない犬種です。イタリアでは牧羊犬として活躍し、賢く飼い主に忠実です。知らない人には警戒しますが、慣れるとなつくこともある可愛らしい性格をしています。マレンマ・シープドッグはペットショップなどで見かけることがほとんどないため、飼育するとなるとブリーダーに直接問い合わせる必要がありそうです。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。
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