アイリッシュウルフハウンドはどんな性格?上手なしつけ方や遊び方を紹介
全犬種の中で最も大きいと言われる超大型犬のアイリッシュウルフハウンドは、その巨大な体格から少し怖いイメージもありますが、とても穏やかで愛情深い性格をしています。この記事では、体は大きいけれど心はとても繊細というギャップを持つアイリッシュウルフハウンドの性格を踏まえたしつけ方や遊び方などを紹介していきます。
目次
アイリッシュウルフハウンドのルーツ
アイリッシュウルフハウンドに適した接し方やしつけ方を知るには、まず犬種の性格や特性を理解することが必要でしょう。まずは、アイリッシュウルフハウンドの活躍の歴史から、得意なこと・苦手なことを見ていきます。
アイリッシュウルフハウンド|活躍の歴史
アイリッシュウルフハウンドは、紀元前に遡るほど歴史のある犬種です。
原産国のアイルランドで家畜を狼から守るために大型化され、農家でも飼育しやすいよう勇敢でありながら攻撃性がない性格へと改良されました。
その穏やかで従順、辛抱強い性格からヨーロッパの貴族など裕福な家庭で愛されました。海外への輸出と狼の数が減ったことから、17世紀にはアイルランドではほぼ絶滅まで減少してしまいました。しかし、その後ボルゾイやグレートデンなどと掛け合わせ、育種が重ねられ現在に至ります。
得意なこと
アイリッシュウルフハウンドは、非常に温厚で他の動物や知らない人にも攻撃性を出さずに友好的に接することができます。
「ジェントル(紳士的な)・ジャイアント(巨人)」とも呼ばれているほど友好的な性格をしており、自分よりずっと小さな子供や小型犬などとも仲良くできます。愛情深くおっとりとしているので、子供のいる家庭でも飼育可能です。
苦手なこと
体の大きなアイリッシュウルフハウンドですが、心はとても繊細です。デリケートな一面があるため、厳しく叱ったり意地悪をされると傷ついて、体調を崩してしまうこともあります。
また、以前は番犬や狩猟犬として活躍していた犬種ですが、現在は警戒心が薄いため番犬には不向きです。
アイリッシュウルフハウンドの性格をふまえたしつけ方
アイリッシュウルフハウンドは飼い主に忠実で賢い犬種ですが、とても繊細なハートの持ち主なためしつけには少し苦労するかもしれません。このアイリッシュウルフハウンドの繊細な性格を踏まえたしつけのコツを紹介しましょう。
性格を踏まえたしつけのコツ
アイリッシュウルフハウンドは感受性が高く繊細なため、しつけをする際は叱って教えることよりも褒めて伸ばすことに重点をおきましょう。
できなかった時よりもできた時にたくさん褒めてあげるなど、「上手にできたこと」にフォーカスを当てて穏やかにしつけてあげてください。体が大きい分、力が強いので甘やかしてしまうのはトラブルに繋がる可能性を考えると絶対にNGです。
しつけには根気が必要になるということを理解し、しつけに自信がないのであればドッグトレーナーなどの力を借りましょう。
アイリッシュウルフハウンドと遊ぶ時のポイント
アイリッシュウルフハウンドは、運動神経も高く体力も豊富です。「サイトハウンド」に属し、視覚と走力によって獲物を追跡する狩猟犬として活躍してきたため、走ることが大好きです。きちんとした囲いのあるお庭やドッグランなどで、思いっきり走れる機会を作ってあげると喜ぶでしょう。
ただ、狩猟本能からバイクや自転車など走るものを追いかける習性が残っていることもあります。不慮の事故を未然に防ぐために、リードをつけることを忘れず頑丈で高さのある柵をつけるなど対策をしましょう。
アイリッシュウルフハウンドが得意なドッグスポーツ
アイリッシュウルフハウンドにおすすめのドッグスポーツは、サイトハウンドとしての狩猟本能を刺激できる「ルアーコーシング」というスポーツです。
「ルアー」という疑似餌を追いかけるゲームで、速さ、機敏さ、判断力、耐久力を競います。餌に集中して全速力で追うことができるため、海外ではサイトハウンドを中心に人気があります。
アイリッシュウルフハウンドが快適に過ごせる環境とは
アイリッシュウルフハウンドは、室内飼いが好ましい犬種です。激しく動き回ったりすることはありませんが、自由に動き回れる広めのスペースを確保してあげましょう。
体重があるため、滑って転んでしまうと大きな怪我の原因になります。滑りにくい床材や踏んで怪我をしないよう床に物を置かないようにしましょう。
また、周囲を気にせずに自由に走り回れる庭があるのが理想的な飼育環境と言えます。力が強く立ち上がると人よりも高い身長になるため、頑丈で高さが十分にある柵を設置して脱走を防止しましょう。
アイリッシュウルフハウンドの性格を理解してしっかりしつけよう
アイリッシュウルフハウンドは、穏やかで友好的な育てやすい性格をしています。しかし、体重が50kg以上になることもある超大型犬でとても力が強いため、トラブルを防止するために、しつけは子犬の頃からしっかりと行う必要があります。しつけをする際は、繊細な性格を理解して、傷つけしまわないよう根気強く向き合ってあげましょう。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。
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