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嗅覚がカギ?犬の帰巣本能のメカニズムと実例を紹介

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「遠く何千キロも離れた場所で迷子になった愛犬が帰ってきた」という話を聞いたことはありませんか? 日本でも有名な忠犬ハチ公は、飼い主亡き後に何度も家が変わりましたが、その度に脱走して渋谷駅へ向かったと言われています。しかし、迷子になったまま家に帰れずさまよっている犬たちがいることも現実であり、すべての動物に完璧な帰巣本能が備わっているわけではありません。ここでは、犬の持つ『帰巣本能』のメカニズムを解説していきます。犬以外の動物が持つ帰巣本能についてもご紹介しているので、ぜひご覧ください。

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目次

  1. 帰巣本能のメカニズムって?
  2. 犬以外の動物の帰巣本能を実例で紹介
  3. 磁場と関係がある?「方向感覚」に関する研究
  4. すべての犬に帰巣本能が備わっている訳ではない

帰巣本能のメカニズムって?

犬
coffy

犬の帰巣本能とはどのような条件で発揮されるのでしょうか。犬は嗅覚がとても優れているので匂いを辿っていることは間違いありませんが、長距離でも匂いがわかるものなのか疑問に感じますよね。

それでは、犬の帰巣本能に関係する「感覚」について解説していきます。

嗅覚で臭いの方向を感じ取っている?

犬の鼻は常に湿った状態をしていますよね。犬の鼻には体温調節の役割があるので、鼻が乾いていると健康状態が良くないと言われますが、他にも理由があるのをご存知でしょうか?

犬の鼻には匂いをキャッチする細胞があり、この細胞は湿度が多いほど敏感に匂いをキャッチすることが出来ると言われています。さらに、鼻が濡れていることで風向きを感じることが出来るので、どの方向から匂いがしているのか分かるのです。風に乗って運ばれる匂いを嗅ぐことが、長い距離でも帰巣できる秘訣なのかもしれません。

様々な感覚を使って方向を見つけている

犬の帰巣本能には嗅覚だけではなく、地上の目印・太陽の位置・星空・地磁気という感覚が使われていると言われています。これらは全てが解明されているわけではありませんが、毎日ご飯の時間になると騒ぎ出す正確な腹時計を見ていると、本当にそうなのかもしれないなと感じます。

犬以外の動物の帰巣本能を実例で紹介

猫
MowT

犬は遠く離れたところからも帰ってくるというイメージがありますが、犬以外にも帰巣本能を持つ動物がいます。 どんな動物がどれくらいの距離を帰ってくることができたのか、その実例をご紹介します。

1000km離れていても帰って来られるハト

紀元前から20世紀半ばまで使われていた伝達方法の「伝書鳩」も、帰巣本能がある動物で有名です。ハトは電磁波をキャッチして位置情報を把握していると言われていますが、他にも太陽の位置や低周波音が関係しているという説もあります。

さらに、研究では嗅覚を遮断したハトはほとんどが目的地へ辿り着かなかったという結果もあり、ハトも犬と同様に複合情報によって帰巣しているのではないかと考えられています。

半径500mが行動範囲のサハラサバクアリ

アリの体で半径500mというのはとても広い行動範囲ですよね。アリというと一列になって歩いているというイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。しかし、アリでも縦横無尽に歩くことがあります。 その際、歩数で距離を測っていたり、太陽の位置で方向を認識していると言います。

320kmもの長旅をして帰ってきた猫のホリー

フロリダ州のパームビーチ近くに住んでいた猫のホリーは、家族と一緒にフロリダ州北部のデイトナで開催される花火大会を見に行きました。しかし、花火の大きな音に驚いたホリーは逃げ出し、家から遠く離れたデイトナで迷子になってしまったのです。

家族の必死の捜索でも見つからなかったホリーですが、なんと60日後にパームビーチで見つかりました。とてもやせ細っていて健康状態は悪かったようですが、猫でも320kmもの長旅をして家まで戻って来られるということに驚きを隠せないですよね。

磁場と関係がある?「方向感覚」に関する研究

犬
Vizslafotozas

「犬がウンチをする際に同じ場所でグルグルと回るのは、ウンチを落とすポジションを決めている」という説は有名な話です。しかし、犬がグルグル回っているのは、実は地球の磁場と関係しているという研究があることをご存知でしたか?

帰巣本能がある犬は地球の磁場を感じ取っているのでは、と考えたチェコ生命科学大学とドイツのデュースブルク・エッセン大学の研究者たちは、犬が用を足す際の方角を調べました。すると、地磁気が落ち着いている環境のとき、犬は南北の軸に合わせて用を足すことが分かったのです。

理由は未だに謎だそうですが、愛犬が用を足すときにスマホのコンパスで調べてみると面白いかもしれないですね。

すべての犬に帰巣本能が備わっている訳ではない

犬
whitedaemon

犬の帰巣本能は全ての犬に当てはまるわけではなく「個体の優れた感覚や環境によって発揮されるもの」と言えるかもしれません。もしも全ての犬に帰巣本能が備わっていたら、迷子の犬はいないはずですよね。犬には帰巣本能があるから迷子になっても大丈夫だと考えている人も世間にはいるかもしれませんが、もし皆さんがそんな話を聞いたらぜひ教えてあげてください。いざという時に愛犬が優れた感覚を発揮する可能性もありますが、帰巣本能を過信せずにちゃんと迷子札を付けて、愛犬や飼い主さんが悲しい想いをしないようにすることが大切です。

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nao

この記事のライター

nao

「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。

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