チワワを上手にしつけるコツ!お悩み別の解決方法をご紹介
チワワは「しつけがしやすい犬種」と言われることもありますが、チワワのしつけに悩んでいる方は少なくありません。せっかくお迎えしたのであれば、愛犬と心地よく暮らしていきたいですよね。そこで今回は、チワワをしつける際のコツやお悩み別の解決のヒントをご紹介していきます。チワワのしつけ方に悩んでいる方や、これからお迎えしたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
まずはじめに|チワワの基本情報について
しつけをする上で、飼い主さんが知っておきたいのは「チワワ」という犬種の持つ特性についてです。犬種の特性を知ることで、スムーズにしつけるための第一歩を踏み出せるようになります。
チワワの歴史
チワワのルーツには諸説ありますが、世界一小さな犬種と言われるチワワは、古代メキシコの【テチチ】という犬が先祖であると言われています。テチチは神聖なものとして扱われており、人々の生活に欠かせない存在でした。
15~16世紀頃になると、戦争やスペインからの開拓者の影響で、一時は生きているのか絶滅してしまったのか不明だったテチチですが、1850年にメキシコのチワワという町で3頭のテチチによく似た犬が発見されます。純粋なテチチである可能性は低いものの、おそらくテチチの血を引いているであろうこの犬は、発見された地名にちなんで「チワワ」と名付けられました。これが、チワワの始まりです。
その後、さまざまな犬種と交配が重ねられ現在の姿になったチワワは、1970年頃から本格的に日本へ輸入されるようになり、じわじわ人気を集め、今ではたくさんの人々に愛される犬種となったのです。
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特徴
チワワは、細い手足、アップルヘッドと呼ばれる丸い頭蓋骨、立ち耳に大きな瞳が特徴の超小型犬です。被毛のタイプは「スムースコート」と「ロングコート」の2種類で、毛色はマール以外が認められており、バリエーション豊かです。体型は「ハイオンタイプ」、「ドワーフタイプ」、「スクエアタイプ」の3つがあります。身体は小さくても、気分転換やストレス解消のためにお散歩は欠かせないので、1日に2回、各20~30分を目安にお散歩に連れて行ってあげてくださいね。
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JKC(ジャパンケネルクラブ)の犬種標準では、体重は1〜3kgと定められていますが、個体差が大きい犬種でもあり、1㎏以下の子もいれば、3㎏を大きく超える子もたくさんいます。そのため、愛犬に合った体重管理をするためには、ボディコンディションスコア(BCS)を参考にしたり、獣医師に相談するのが安心です。
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性格
勇敢で飼い主さんのことが大好きなチワワですが、知らない人や犬に対しては強い警戒心を抱くことが多く、威嚇することも珍しくありません。些細な物音にも反応し、自分よりも大きな相手に対しても吠えかかるので、「小さな番犬」とも呼ばれています。
オスの方が縄張り意識が強い傾向にあり、やんちゃで活発な一面も持ち合わせているので、はじめて犬を飼うという場合には少々手を焼いてしまうかもしれません。メスは比較的穏やかな子が多いものの、構いすぎるとストレスになってしまう子も少なくないので適度な距離感をもって接することが大切です。
しかし、性格は個体差もあるので、一概にこの通りとは言えません。育った環境も性格を形作る重要な要素になるため、性別や毛色などの違いはありますが、好きな子を選んで大丈夫です。
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チワワのしつけ方は兄弟の有無で変わる!
チワワは賢く、学習能力も高いことから、しつけがしやすく初心者でも育てやすい犬種と言われています。しかし、賢いからこそしつけ方には気をつけなければいけません。ここではチワワをしつける際のコツをご紹介します。
1頭のみを育てている場合
チワワは、恐怖心を抱きやすい性格をしているため、大きな声で怒鳴ったり、叩くといった行為は禁物です。そのため、好ましくない行動をしたら、声のトーンを低くし「ダメ」、「NO」などの短い言葉で諭し、好ましい行動をしたら大袈裟なくらいたっぷり愛情を込めて褒めてあげましょう。叱る際には、その場で叱ることが肝です。あとで叱っても、犬は何に対して叱られているのか分かりません。そのため、仕事から帰ってきて、留守番時の粗相やいたずらについて叱っても効果はないのです。
チワワは飼い主さんに褒められることに喜びを感じるので、「成功したら褒めてご褒美をあげる」というルーティンを作ると、はりきって取り組んでくれるでしょう。チワワのしつけは「褒めて伸ばす」ことを意識してください。
多頭飼いの場合
1匹であれば、飼い主さんの愛情を独り占めできますが、多頭飼いになるとそうもいきません。チワワのような小型犬を多頭飼いしている場合は、まずは先住犬が1番であるということを他の犬たちに教えます。お散歩、ごはん、遊びなどすべて先住犬から行うことがポイントです。先住犬との信頼関係がきちんと築けていれば、飼い主さんの代わりに家のルールを教えてくれる頼もしい存在になってくれます。
そのため、多頭飼いするときは、先住犬のしつけが完了してからお迎えすることをおすすめします。後から来た犬たちは良くも悪くも先住犬の真似をするので、先住犬のしつけができていれば、後住犬のしつけもスムーズです。
チワワのしつけに関するお悩みを解決するヒント
しつけで大切なことは、繰り返し繰り返し教えて、途中で諦めないことです。その点を踏まえた上で、お悩み別のしつけに関する解決法を紹介していきます。
無駄吠えの悩み
臆病で警戒心が強いからこそ、無駄吠えが多い傾向にあるのがチワワです。「吠えたら叱る」ということを繰り返すと、「吠えたら構ってくれる」と間違った認識をしてしまい、無駄吠えがエスカレートしてしまうことがあります。
まずはチワワが吠える原因を知ることが大切です。他の犬や人に対して吠えてしまうのであれば、たくさんの犬や人と触れ合う機会を設けて自分に害があるわけではないということを理解してもらいましょう。恐怖心を払拭するためには、少しずつ練習することが大切です。はじめは難しくても、チワワの気が済むまで周りの様子を観察させ、「怖くない」と納得することができれば人や犬に対して吠えることは少なくなっていきます。
また、日常的に聞く機会の多い、インターホンのチャイムやドライヤー、掃除機の音に対しても、「怖くない」と認識してもらうことが大切です。相手が自分に攻撃してくるものではないと分かれば、警戒心や恐怖心から吠えることは少なくなっていくでしょう。何度試してみても慣れてくれないという場合には、苦手な音が出るときには一時的に音が聞こえにくい部屋に移動するのも1つです。
「サークルから出してほしい」、「おやつが食べたい」など、何らかの要求から吠えている場合には、徹底的に無視しましょう。飼い主さんが根負けしてチワワの要求に応えてしまうと、味を占めてこれからも自分の要求を通すために吠え続けるようになります。「自分が吠えても飼い主さんは言うことを聞いてくれない」、「吠えても無駄なんだ」と分かってもらうことが重要です。
愛犬が吠えたときにやってしまいがちなのが、気を逸らすためにおやつをあげることです。吠えているときにおやつ(ご褒美)をあげてしまうと、「吠えたら褒められた!」と勘違いしてしまい、さらに吠えるようになってしまいます。吠えているときにご褒美をあげるのではなく、吠えるのを止めて落ち着いてからご褒美をあげるようにしましょう。
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トイレの悩み
犬を自宅に迎え入れた日からはじめる必要があるのがトイレトレーニングです。1~2日で覚えられるものではないので、なるべく早くはじめないと家じゅうで排泄するようになってしまいます。
トイレトレーニングのコツはとにかく成功体験を積み重ねることです。トイレシートのうえでうまく排泄できなかった場合、思わず叱りたくなってしまうかもしれませんが、失敗したときに叱ってしまうと犬は排泄自体が悪いことだと認識して、飼い主さんに隠れて排泄するようになったり、我慢するようになり、ますます成功から遠のいてしまいます。
はじめのうちは、飼い主さんが愛犬の排泄のサインやタイミングを見逃さず、ペットシーツの上に連れて行って、排泄させるという流れを繰り返しましょう。ちゃんと褒めてあげることも忘れないでください。「トイレシートの上で排泄すると飼い主さんに褒めてもらえる!」と認識してもらうことができれば、手助けしなくても自分でトイレシートの上に行き排泄することができるようになります。
もし、なかなか覚えてくれないという場合であっても、繰り返し教えてあげてください。子犬の場合、だいたい2~3週間ほどで覚えてくれますが、成犬の場合、排泄する回数が少なくなるのでトレーニングの機会が減り、習得まで倍ほどの時間がかかります。どうしても自分ではうまくしつけられないというときには、獣医師に相談したり、ドッグトレーナーの力を借りましょう。
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臆病なチワワのしつけは愛情をこめて
チワワはとても警戒心が強く臆病な性格をしているため、吠えたり威嚇したりという行動をとることが少なくありません。しかし、何に対しても恐怖を感じ吠えてしまうと、飼い主さんの悩みのタネにもなりますし、チワワ自身も落ち着くことができず疲れてしまいます。
無駄吠えの原因は子犬期の社会化不足であることも多いです。しかるべき時期に十分に社会化できなかったとしても、今からでも遅くはありません。少し時間はかかってしまいますが、ゆっくり愛犬のペースで外の世界に慣れていってもらうことができれば、恐怖から吠えたり威嚇することもなくなります。
しつけはすぐに覚えることができる子もいれば、なかなか覚えられない子もいますが、根気よく教えてあげればきっとできるようになるので、焦らず愛犬の成長を楽しみながら進めていきたいですね。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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