トイプードルの鼻の色が変わった・・病気の可能性はある?色が薄くなる原因ってなに?
トイプードルは本物のぬいぐるみのような愛くるしさが魅力の1つですが、小さいお顔の先端にちょこんとついているお鼻もチャームポイントですよね。よく観察すると鼻の長さや色は十犬(人)十色ですが、中には鼻の色が薄くなったなんて声も。そこで今回は、トイプードルの鼻に注目して、その特徴や色が変わる原因などについてお話しします。
マズルってどこ?
マズルとは犬の鼻から口にかけての部分のことです。口吻(こうふん)とも言います。犬種によりマズルの長さには違いがあるので、マズルの長さでも犬を分類することがあります。
例えば、鼻ぺちゃでユニークな見た目のブルドッグやパグなどの犬種たちは「短頭種」、ミニチュアダックスフンドやボルゾイなどの犬種は「長頭種」といった具合です。マズルが長い方が嗅細胞の数が多いため、より嗅覚が優れているとされています。
個体差もあるので、同じ犬種でもマズルの長さには多少差が出ることもあり、成長が止まるとマズルも伸びなくなります。
嗅覚についてはこちらの記事で解説しています
トイプードルの鼻の特徴は?
トイプードルはもともと大型犬のスタンダードプードルを小型化した犬種なので、比較的スッと鼻筋が通っているタイプです。上記のマズルの分類でいえば「中頭種」になります。
トイプードルのお顔の可愛さはマズルで決まるとも言われているほどで、たとえ1㎝マズルの長さが違うだけでも受ける印象は大きく変わるのだとか。「トイプードルはマズルが短い方がより可愛い」という通説から、日本では顔が丸くマズルの短い子が高額で販売される傾向にあるようです。
また、マズルの長さで似合うカットスタイルも変わってくるとも言われているので、とても奥が深い部分であるといえます。
犬は人間よりもはるかに優れた嗅覚を持っているということはみなさんご存知ですよね。臭細胞が約2億個あるとされており、その嗅覚はなんと人間の1000~1億倍とも!
トイプードルにおいてはその昔、トリュフ探知犬として働いていたこともあり、その鼻の良さはお墨付きですね。
トリュフ探知犬についてはこちらの記事をチェック!
犬の鼻の機能
鼻という器官には、呼吸を助けたり、においを嗅いだり、異物が入り込まないようにする役割があるということは人間も犬も同じです。しかし犬には、フェロモンを感知することができるヤコブソン器官(鋤鼻器)と呼ばれる器官も備わっています。
気をつけたい鼻トラブル
犬の鼻は、においを感じやすくしたり、体温を調節するために普段は少し湿っています。
寝ているときやリラックスしているときなどには、鼻を湿らせている分泌液が減るので乾き気味になりますが、日焼けや脱水症状を起こしている場合にも乾くので、問題ない場合なのか、体調不良なのかを判断できるよう、よく観察するようにしましょう。鼻水や鼻血が出ている場合は病気の可能性もあるので注意してください。
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トイプードルの鼻の色は何色?
愛犬の鼻の色を意識して見たことはありますか?犬の鼻の色は黒や茶色、薄い茶色、ピンク、それそれの色に斑点など、さまざまです。犬種や個体によっても色は変わってきますが、もともとの色から突然変色することもあります。愛犬の鼻の色が変わってしまったら心配になってしまいますよね。ここでは色が変わる原因についてみていきましょう。
鼻の色が変わる原因
鼻の色が変わるのはトイプードルに限らず、全ての犬種で起こりうる事象です。以下のような原因があると考えられています。
遺伝や成長・加齢
遺伝により色が変わってしまうケースです。子犬のころは濃かったけれど、成犬になるころにはすっかり薄くなるということもあるようです。この場合、もともと色素が薄かったと考えられます。病気というわけではないので、気にする必要はありません。また、シニアになりメラニン色素を作り出す働きが低下することで、鼻の色が薄くなっていくということもあります。被毛に白髪が混じるのと同じですね。
季節
冬場になると、鼻の色が薄くなるということもあります。日照時間が短くなることで紫外線の量が減りメラニン不足になることや、寒冷刺激などが原因と考えられていますが、はっきりとは判明していません。ウィンターノーズやスノーノーズとも言われます。春先になれば元に戻るとされていますが、完全には戻らずそのまま少し薄くなってしまうこともあるようです。
外傷
まれではありますが、鼻をぶつけたり、怪我をすることで細胞が壊死して色が抜けてしまい、治った後もその部分の色が戻らないということがあります。
栄養不足
総合栄養食と記載のあるドッグフードを与えている場合には、起こることはほぼありません。手作りごはんを与えていて銅などのミネラルが不足すると、メラニンを合成する働きが低下して色が薄くなってしまう可能性があります。愛犬の外見に変化が見られたら銅が欠乏していることも考えられるので、食事を見直したり、サプリメントを活用して、栄養バランスを整えましょう。
変色した色は元に戻る?
変わってしまった色は原因によっては元に戻すことはできません。しかし、上述した原因を参考に予防措置を講じることはできるでしょう。しっかりとバランスの取れた食事を与えることで、栄養不足による変色は防ぐことができます。
病気の可能性は?
基本的には、鼻の色の変化は上記のような生理的な原因であることが多く、特段心配する必要はありませんが、他の部位も変色しているようであれば動物病院に連れていくことをおすすめします。
また、以下の病気の場合には、鼻の色に変化がみられることがあるので愛犬の様子に異変を感じたら早めに獣医師へ相談してください。
皮膚型(円板状)エリテマトーデス
自己免疫疾患の1つです。全身性と皮膚型があります。免疫反応の異常により自分の身体を攻撃してしまう疾患で、皮膚型のエリテマトーデスは鼻や耳、目の周りに症状が現れます。具体的には、鼻や眼のふちの色素が抜けてしまうことや、脱毛、皮膚の赤み(紅斑)などが見られ、遺伝や紫外線が原因ではないかと考えられていますが、詳しいことは分かっていません。
副腎皮質ホルモン剤などを使用して免疫を抑制する治療が行われます。シェットランドシープドッグやコリーに多くみられる病気です。
ぶどう膜皮膚症候群
こちらも自己免疫疾患であるとされています。メラニンを生成するメラノサイトという色素細胞を、自己免疫が排除しようとする病気です。眼と皮膚に症状が現れます。両目、または片目にぶどう膜炎を起こし、進行すると白内障、緑内障といった病気となり、重度の場合には失明することもあるので、早急に動物病院に連れて行きましょう。
皮膚に異常がみられるようになるのは、眼になんらかの異常が起こってからのことが多く、鼻や眼の周りなどの色素が抜け、全身の色素がなくなるケースもあります。秋田犬が特に多く発症するといわれています。
愛犬の鼻に異変を感じたら念のため動物病院に行きましょう
犬の鼻の色が薄くなるのは、「一過性であったり、遺伝や加齢など生理的な原因がほとんど」ということがわかりました。目鼻立ちがはっきりして見えることから、トイプードルの鼻の色は黒が好まれる傾向にありますが、鼻の色による嗅覚の差はありません。
しかし、中には病気の症状により色が抜けるというケースもあります。犬の鼻は健康のバロメーターでもあるので、気になることがあればかかりつけ医へ相談しましょう。
この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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