ことわざ「負け犬の遠吠え」の正しい使い方は?類義語や例文をチェック
犬は昔から人と一緒に生活してきたため、犬にまつわることわざは数多くあります。よく知られているものには、「犬も歩けば棒に当たる」「犬猿の仲」などがあります。実際に、普段の会話で使ったことがある方も多いのではないでしょうか。今回は「負け犬の遠吠え」について、意味や由来、使い方についてご紹介します。
「負け犬の遠吠え」はどんな意味のことわざ?
ことわざは、日常生活の会話でも使われることがあります。どのような意味を持つのか知らないと使うことはできませんよね。「負け犬の遠吠え」はどのような意味を持つのでしょうか。
ことわざって何?
ことわざは、昔の人から言い伝えられてきた格言や教訓を短い言葉で表したものを言います。言葉の業(わざ)とも言われ、無駄を省いてわかりやすく表現した言葉です。
「負け犬の遠吠え」の意味
負け犬とは、争いで負けた人や弱い人を表しています。勝負に敗れた人ほど、陰で悪口や愚痴を言って威張っているという意味です。勝った人には直接文句を言えないという意味もあるため、マイナスをイメージさせることわざになります。
「負け犬の遠吠え」の由来は?
ことわざには、意味の他にできた由来があります。「負け犬の遠吠え」はどのような事柄からできたのでしょうか?
由来
ケンカに負けた弱い犬ほど、強い犬に対して遠く離れたところで尻込みをしながら吠えることが由来です。強い犬が近くにいるときは吠える勇気はないため大人しくしていますが、姿が見えなくなったり、追って来れないほど遠くにいるときには強気になり吠えたてる姿からきています。
「犬の遠吠え」は別のことわざ
「犬の遠吠え」という似ていることわざがありますが、由来が少し違います。「犬の遠吠え」は、弱い立場の人や臆病な人が陰で悪口を言うところからきています。争いごとから負けた人が使うときには「負け犬の遠吠え」になります。
「負け犬の遠吠え」の類義語
「負け犬の遠吠え」と同じように使える類義語をご紹介します。
陰口を叩く
言葉のとおり、本人のいないところで悪口を言うことを表しています。口を叩くとは、良くないことをたくさんしゃべるという意味があり、本人には直接言えないことを、陰で言いまくることからできた言葉です。
往生際が悪い
往生とは、仏教の言葉で死を意味します。死ぬ間際になっても負けを認めないことを表しています。未練が残っていたり、諦められない気持ちも含まれている言葉です。
引かれ者の小唄
引かれ者とは、江戸時代の犯罪者のことを言います。刑場に連れて行かれる際に負け惜しみを小唄にして歌った姿からきています。自分の悪いことを認めず、歌でごまかす様子からできた言葉です。
「負け犬の遠吠え」の例文
「負け犬の遠吠え」は、相手に対して使うのには勇気のいることわざですが、自分のことを言い表すときには使いやすいのではないでしょうか。
負け犬の遠吠えだと言われないよう、精一杯がんばろう
仕事などで思うようにいかなかったときに、つい愚痴を言ってしまうこともあります。そうならないために、気を付けようという意味で、自分に対しても相手に対しても使えますね。
こんな事を言う私は、負け犬の遠吠えだね
誰でも本人には面と向かって言えないことを他の人に話してしまうことはありますよね。もし、自分がそういう行動をしてしまったときの反省の意味を込めて使ってみましょう。
負け犬の遠吠えの意味を知り、使ってみよう
ことわざ「負け犬の遠吠え」についてご紹介しました。犬にまつわることわざはこの他にもたくさんあります。ことわざは使うのが難しいと感じる方も多いかもしれませんが、意味や由来を知ると意外に使える言葉だということが分かりますよね。ぜひ、会話の中で正しく使ってみてくださいね。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!