小型犬にぴったりの抱っこ紐を見つけよう|選ぶ時にチェックしておきたいポイント・注意点を解説します
犬用のキャリーバッグにはさまざまな種類がありますが、身体の小さい小型犬には犬用の抱っこ紐(スリング)を活用している飼い主さんも多いのではないでしょうか?両手が空くので移動しやすく、愛犬も飼い主さんと密着できるので安心しやすいというメリットがあります。今回はこれからスリングデビューしてみたいと考えている方に向けて、スリングを購入する際に注意したいところや、あらかじめチェックしておくべきポイントについて解説していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
犬用抱っこ紐ってどんなもの?
犬を飼ったことのない人であれば、「犬用の抱っこ紐っていったい何?」と疑問符が浮かんでいる方もいらっしゃると思います。犬用の抱っこ紐とは、人間の赤ちゃんに使用する抱っこ紐を参考に作られたもので、犬を抱っこしているような体勢で包むキャリーバッグの1つです。「スリング」とも呼ばれ、軽い素材で出来ていることが多く、持ち運びやすい大きさに畳めるので、愛用している飼い主さんも少なくありません。
両手が空く形状のため移動しやすく、愛犬の様子も確認しやすいという特徴がある一方で、基本的には小型犬向けになるので、身体の大きい中型犬や大型犬への使用は難しいと言えます。また、小型犬であっても片方の肩で愛犬の体重を支える形になるため、長時間の使用は飼い主さんの身体に負担がかかります。クレートとは異なり顔が出るタイプのスリングは公共交通機関では使えないケースも多いです。
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こんな場面にぴったり!
スリングは家事をしているときや人混みの中を移動するとき、動物病院の待ち時間に愛犬を落ち着かせたいとき、子犬のお散歩デビュー前の社会化、お散歩の練習中で、公園や広場などの目的地まで飼い主さんが運んであげるときなど、幅広いシーンで活躍します。
スリングは犬によくない?
スリングについて調べると、狭さや体勢から「犬の身体に負担がかかるのではないか」、「足元が不安定で居心地が悪いのではないか」という意見が多く見受けられます。ある意味ではその通りで、背骨が地面に対して垂直になる体勢でスリングに入れてしまうと犬の腰に大きな負担がかかります。これはスリングに入っている体勢に限らず普段の抱っこにも言えることで、縦に抱っこすると椎間板に負担がかかり、ヘルニアを引き起こしてしまう恐れがあるのです。
ダックスフンドやコーギーなどの胴長の犬種は、背骨が地面と垂直になる体勢が特によくありません。犬を抱っこしたり、スリングを使用する際には、犬の背骨が地面と平行になるようにし、愛犬の身体に負担がかからないようにしましょう。
抱っこの仕方についてはこちらの記事で解説しています
スリングを選ぶ時の注意点
スリングを購入したい!となった場合、事前に確認しておくべきポイントや注意点があります。買ったあとに「なんか違う・・」とならないためにも、愛犬や飼い主さんに合ったスリングを選ぶためのポイントをご紹介します。
サイズ
犬の身体が無理な体勢にならないサイズを選びましょう。大きすぎると顔が出せなかったり足元が安定しにくくなります。反対に、小さすぎると窮屈な姿勢になってしまったり、何かの拍子に落下してしまう恐れも。犬の身体を包み込むゆとりがあり、無理なくフィットしているかを確認してください。
また、愛犬の身体の大きさに合ったものを選ぶことはもちろん、飼い主さんの体格に合っているかもチェックしておきましょう。スリングを着用したときに飼い主さんの体格に合っていないと使い心地が悪くなりますし、中に入る愛犬も体勢や足元が安定せず居心地が悪くなります。可能であれば事前に試着できると安心です。通販サイトでのお買い物であっても、期間内であればサイズの交換に対応してくれる会社もあるので、心配な方は交換、返金保証などのある販売元から購入することをおすすめします。
素材
スリングを選ぶ時は蒸れにくいよう通気性に優れた素材や肌触りのよいもの、汚れてもお手入れしやすいものを選ぶのがおすすめです。柔らかく伸縮性のある生地のほうが居心地がよいのではないかと思ってしまいますが、足元を安定させるためや、重さを感じにくくするためにあえて伸縮性のない生地が使われていることも多いです。伸縮性のない素材だからダメというわけではないので、犬が入った時に安定感があるか、飼い主さんの肩に負担がかかりにくい素材かなどもあわせて確認しておきましょう。
機能性
肩への負担を軽減する肩パットがついていたり、ちょっとした小物が入るポケットなどがついていると便利です。スリングによってはバックルタイプになっていて着脱がスムーズにできるよう工夫されている商品も多くあります。使わないときは小さく折りたためるようになっているかはもちろん、汚れたときに洗えるタイプだとお手入れも楽チンなのでおすすめです。
先述した通り、胴長の犬種は縦に抱っこすると特に腰を痛めてしまう可能性があります。そのため、愛犬が胴長の犬種だという場合には伏せに近い体勢でスリングに入ることができるようになっているか(胴長犬種向けに形が考慮されているか)もチェックしておきましょう。
安全性
スリングは顔を出した状態で入っていてもらう製品ですが、中には蓋がついているものや飛び出し防止リードがついている商品もあります。万が一愛犬がスリングから飛び出してしまったときのことを考えて、安全面でも工夫がされているかもあわせて確認しておくとよいでしょう。
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小型犬におすすめの抱っこ紐6選!
移動のしやすさや、小さくたたんでコンパクトに持ち運べるスリングはさまざまな場面で活躍します。たくさんの商品の中から、口コミを参考に飼い主さんに人気のあるスリングを厳選しました。種類が多すぎて決められない!という方は参考にしてみてください。
Re:FUNA
触り心地のよい生地で作られているため犬の身体にフィットしやすく、飼い主さんの肩にも負担がかかりにくいようになっています。長時間使用しても疲れにくい肩パットも付いているので痛くなりにくいという、重さを感じないという口コミが多く見られました。洗濯できるので清潔に保てるところも嬉しいですね。飛び出し防止用のメッシュネットがついているので、通気性を確保しつつ落下を防ぐことができます。ネットだけでなく飛び出し防止フックもあり、万が一のときも安心です。最新型のバックルが付いているので細かいサイズも調整可能。収納ポケットはスマートフォンを入れられるサイズ感です。適正体重は10㎏。90日の保証がついているので、通販サイトでの購入も安心です。別売りの底板もあるので、「足元が安定しない・・」という場合には購入を検討してみてください。
- 商品名:【ペット専門学校講師監修】ペットスリング
底板はこちら!
- 商品名:【ペット専門学校講師監修】ペットスリング 底板
マンダリンブラザーズ
さまざまな犬用グッズを販売しているマンダリンブラザーズのスリングです。シンプルかつ遊び心に溢れたデザインが人気のブランドで、こちらのスリングは犬・猫、さらに小動物にも使える人気の定番アイテムとなっています。「手ぶらで抱っこ」をコンセプトに作られているため、着用時のフィット感がよい生地が使われており、安定感も抜群です。身体を密着させて犬の体重を支えるので重さを感じにくくなっています。スリングを肩に掛けてからペットを抱き入れるので着脱も簡単。飛び出し防止リードが両側にあり、万が一のときでも安心です。小さく折りたためるので持ち運びのしやすさも◎。メッシュタイプのスリングもあり、夏場はそちらタイプを使用しているという意見も見受けられました。
- 商品名:ドッグスリング
メッシュタイプはこちら!
- 商品名:メッシュ ドッグスリング
QP
長時間使用しても負担になりにくい幅広ベルトで、布を引っ張るだけで調整できるので男性も女性も自分に合ったサイズにすることができます。バックルで簡単に着脱できるのも嬉しいポイント。きんちゃく型のメッシュネットで開閉できるので通気性も確保されています。フックストラップも搭載されているため、メッシュネットと合わせて飛び出し防止になり安心です。洗濯機で丸洗いできるのでお手入れ簡単で清潔さも保つことができます。サイドポケットはスマートフォンやおやつなどが入るサイズ感。カラーバリエーションは豊富な13種類!愛犬の毛色や飼い主さんの洋服に合わせて選ぶことができますね。底板付き・リバーシブルタイプもあるので、気になる方はそちらもチェックしてみてください。
- 商品名:犬 抱っこ紐
底板付きはこちら!
- 商品名:犬 抱っこ紐 底板
CHMKSTC
着脱しやすいバックルタイプで、身長に合わせて肩ひもの長さの調整が可能です。肩への食い込みを軽減する肩パッド付。厚みがあり裏面には滑り止め加工が施されている底板がついているので安定感も抜群です。コットン生地で肌あたりも良く、洗えるので清潔に使い続けることができます。通気性抜群のメッシュネットとストラップ付きで飛び出し防止対策も◎。サイドポケットにはスマートフォンくらいの大きさのものが収納できます。耐荷重は13㎏。
- 商品名:ペットスリング
ドッグピース
安定感・軽さ・丈夫さにこだわって作られた余分な装飾がないシンプルなドッグスリングです。肩の部分が幅広になっており、安定しやすく、肩も痛くなりにくくなっています。コンパクトに折りたたむことができるのでいつもバッグの中に入れておくことができ、持ち運びにも便利です。洗濯機で洗えるのでお手入れも楽チン。飛び出し防止リード付き。+880円で愛犬の名入れや刺繍やプリントができます。適応体重は10㎏。無地や柄、リバーシブルなど、15のタイプから選ぶことができます。
- 商品名:エブリデイ・コンパクトコットン・ドッグスリング
erva
日本で唯一のドッグスリング専門ブランドです。他のものと比べるとお高いですが、ドッグスリング専門なだけあって、とてもこだわって作られています。第2世代のスリングは愛犬が暴れてしまったり、身体が小さいケースに合わせてスリングの淵が絞れるようになっており、内ポケットには保冷剤が入れられるようになりました。また、前の部分がガバッと開くようになっているので、愛犬の出し入れしやすさが向上。ジッパー式ですがファスナーで被毛を巻き込まないようにあて布がされているので安心です。サイズの調整も可能なので、身長や体格が異なる家族間でも共有することができます。
オプションも豊富で、飛び出し防止ストラップや電車に乗る際のメッシュカバー(※)、収納・肩掛けリード用のカラビナ、名入れタグ、4wayマルチバッグの他に、レインカバー(防風機能付き)などでさらに機能的に使用することができる至れり尽くせりなスリングです。
※メッシュカバーがついていても乗れないこともあるので、利用する交通機関の規定を事前に確認してください。
- 商品名:多機能ドッグスリング アベルト(第2世代)ファスナーあり
スリングはシーンに合わせて活用しよう
犬用抱っこ紐(スリング)は手軽に使えるので便利ですが、素材やサイズ、機能性を確認して選ぶことが勿論、愛犬の体勢に気を配ったりスリングから出すときはしゃがむなど、適切に使わなければ思わぬ事故が起きてしまう可能性も0ではありません。また、長時間の使用は正しい使い方をしていても飼い主さんだけでなく愛犬の身体にも負担がかかります。1時間以上になるときは適度に休憩させてあげることも大切です。
個体によってはスリング自体が苦手な子もいます。普段から抱っこを嫌がる子や抱き上げると暴れてしまうという子には別のキャリーバッグを使用しましょう。
小型犬に多い膝蓋骨脱臼やヘルニアなどの疾患を持っている子にもスリングはおすすめできませんが、その子の状況や症状によって変わることもあるので、使用してもいいかどうかは獣医師に相談してください。
愛犬と安全に移動する際に役立つ犬用キャリーバッグですが、そのタイプはさまざまです。それぞれにメリット・デメリットがあるので、場面に応じて適切なキャリーバッグを選びましょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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