ケージとは、四方が覆われているタイプのハウスです。サークルとは異なり屋根が付いているので、飛び出してしまう心配がありません。狭いケージに閉じ込めるのは窮屈でかわいそうと思うかもしれませんが、犬はもともと巣穴を掘って寝床にしていた生き物なので、狭くて暗いところが落ち着くと言われています。ケージやクレートを用意してあげることで、犬が安心して過ごすことのできる空間ができるのです。

それだけではなく、ケージはしつけやトイレトレーニングにも役立ちます。室内を自由に歩き回れるようにしてしまうと家の中全体が自分のテリトリーだと思ってしまうので、警戒する範囲が広くて疲れてしまったり、常に気を張って少しの物音や来客に対して吠えるようになってしまう可能性があり、ストレスの原因や問題行動に繋がりかねません。ケージがあれば自分だけの空間ができ、テリトリーが明確になるため、安心してくつろぐことができると言われています。

さらに、仕事やお買い物で外出しているときや就寝時などの飼い主さんの目が届かないときのいたずら・誤飲の予防、また災害時の移動手段にもなるので、ケージを設置することはメリットが多いです。

1日中ケージの中で過ごさせるというわけではなく、ケージは必要な場面で活用することで、犬と飼い主さんに安心を提供してくれるアイテムと言えるでしょう。

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さまざまなメリットがあるケージですが、購入する際には気を付けるべきポイントがあります。1つずつ見ていきましょう。

ケージの大きさは使用目的によっても多少異なります。留守番の時間が長い場合、ケージの中には寝床となるベッド・クレートやトイレを一緒に入れることになるため、それらを入れてもゆとりのある広いケージを選ぶようにしましょう。犬は綺麗好きなので寝床とトイレを近くに設置すると排泄しなくなることがあります。「小型犬だから小さいもの」と決めつけて選ばないよう注意してください。

反対に、その子の性格によっては広すぎると落ち着かないというケースもあります。ちょうどいい大きさの目安は、ケージ内で方向転換できたり、伏せをしてもスペースが余るくらいの広さです。せっかく用意したケージが愛犬にとってストレスになってしまうことがないよう、その子に合った「ちょうどいい大きさ」を見極めることが重要になります。

家の中で犬がくつろぐ空間（短時間の利用を目的）としてケージを用意するのであれば、トイレを入れなくてもいいのでコンパクトなタイプのもので問題ありません。立ち上がって方向転換することができ、ゆったり寝れるだけのスペースがあれば十分です。

犬は綺麗好きなので、できるだけ毎日掃除してあげましょう。そのため、掃除のしやすさもケージを選ぶ際のポイントになります。屋根が取り外せるタイプのケージは上から掃除ができるので便利です。さらに、トイレのスペースが独立していたり、床の部分をスライドさせることができるようになっているケージであれば、部分的なお手入れもしやすいので飼い主さんの負担を減らすことができます。

ケージはプラスチックや木、金属などの素材のものが多いです。それぞれにメリット・デメリットがあるので用途や状況に応じて最適なものを選びましょう。

クレート代わりにケージのまま外に連れ出せるようになっているタイプのものもあります。布製の軽量素材で作られているものや、キャスターが付いているタイプは持ち運びやすく、災害時にも役立ちます。折りたたむことができるタイプであれば、使わないときはコンパクトになるので収納のしやすさもうれしいポイントですね。

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大きさや値段、素材などケージには色々なタイプがあるので、一体どれがいいのか迷ってしまいますよね。ここでは小型犬におすすめのケージをいくつかご紹介していきます。

ペティオのケージは、中にある仕切りドアで「トイレスペース」と「居住スペース」が区切られているタイプのケージで、サイズに合わせたトイレも付いてくるので別途用意する必要がありません。排泄のサインが見られたらトイレスペースへ誘導するだけなので成功する可能性が高く、トイレトレーニング中の子にぴったりです。入口はスライド式のドアになっており、スペースをとらずに開閉可能。スモールは超小型犬、レギュラーは超小型犬～小型犬向きです。単品は屋根が付いていないので注意してください。よじ登ったりジャンプして脱走しないようにするためにも、専用屋根をあわせて購入することをおすすめします。

折りたたみ式のケージは使わないときは収納でき、持ち運びにも便利なタイプです。アイリスオーヤマの折りたたみソフトケージは、パッと開いてすぐに使えるようになっているので、使いたい時に簡単に組み立てることができます。S/Mサイズはシートベルトで固定すればドライブボックスとしても◎。給水ボトルが取り付けられるようになっているため、お出かけはもちろん、災害時は簡易ペットハウスとしても活用できます。ファスナーでの開け閉めなので脱走してしまう心配もありません。

お部屋のインテリアになじむデザインのケージが欲しいなら、アイリスオーヤマのナチュラルファニチャーペットサークルがおすすめです。入口の部分以外は木目調のパネルが使われているので温かみのあるデザインになっており、天板には物を置くこともできます。（耐荷重10㎏）ドアは両開きなので掃除もしやすく、床や側面は傷や汚れに強い素材で作られているところも嬉しいポイントです。

リッチェルのケージは名前の通り、お手入れのしやすさ抜群の作りになっています。入口はスライドドアですが、お掃除のときはスイングアップでフルオープンの状態にすることができ、高さのあるものもそのまま引き出せるのでお手入れが楽チンです。トレーだけ引き出すことも可能で、プラスチック製なので丸洗いもOK！キャスター付きなので移動も簡単です。

ケージは愛犬が安心してくつろぐことができる空間になります。ペットホテルや動物病院ではケージやクレートに入ることも多いので、不安にならないよう子犬のうちから練習しておくとよいでしょう。

ただし、いくら自分専用の空間だからと言って長時間ケージで過ごすのはストレスになってしまいます。小型犬であっても運動は必要なので、ケージの中で過ごす時間、ケージの外で過ごす時間のメリハリをつける工夫が大切です。

おしゃれなもの、掃除のしやすいもの、持ち運べるものなど、さまざまなタイプのケージが販売されているので迷ってしまいますが、留守番用やしつけ用などの用途でも選ぶケージのタイプは変わるので、愛犬と飼い主さんに合ったものを見つけましょう。

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