柴犬の種類は何がある?柴犬の特徴も併せてご紹介
飼い主へ忠実なところや、愛嬌のある表情が魅力的な柴犬は、今や街中を歩けば必ずと言っていいほど見かけますよね。ご存じの通り、柴犬は日本犬の中でも最も有名で人気のある犬種です。そんな柴犬ですが、いくつかの種類があることをご存じでしょうか。本記事では、柴犬の種類やその特徴、性格や飼育のポイントなどを解説していきます。これから柴犬を飼おうか迷われている方は、是非本記事を参考にしてみてください。
柴犬の特徴
ここでは柴犬の特徴について簡単にご紹介します。
性格
柴犬を飼っている方であれば想像がつくかと思いますが、柴犬はさまざまな犬種の中でも賢いと言われており、飼い主に忠実なワンちゃんです。
また、柴犬に対して「番犬」のイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。柴犬は飼い主や家族にはよく懐く性格をしている一方で、外部の人間や来客への関心は薄く、警戒心が強い傾向があります。
更に、比較的小柄ながら勇敢な一面もあり、義理堅い性格の持ち主です。
このように、番犬として活躍していた柴犬は、自立心が強く、誰にでも人懐っこく甘えるタイプではないと言われています。
被毛
次に柴犬の被毛の特徴についてご紹介していきます。
皆さんは、「ダブルコート」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
ダブルコートとは、太くてしっかりとした上毛と、柔らかくて細い下毛の二重構造になった被毛のことを言います。柴犬の被毛はこのダブルコートに当てはまり、柴犬の他にもチワワやダックスフンド、更にはフレンチブルドッグなどが含まれます。
ダブルコートは保温や保湿をしてくれるので、シングルコートに比べて寒さに強い特徴があります。
毛色
毛色はどうでしょうか。柴犬と言っても茶色や黒、白など、柴犬に詳しくなくても複数の毛色をご存じの方も多いのではないでしょうか。柴犬の毛色は主に赤、黒、白、胡麻の4種類に分けることができます。一つ一つその特徴を見ていきましょう。
①赤
ほとんどの方が、柴犬と言えば茶色の毛色を思い浮かべるのではないでしょうか。一般的に、キツネのようなベースが茶色で頬や目の周り、耳の内側、胸、お腹などが白っぽい毛色をした柴犬を、赤柴と呼びます。赤柴は、最も柴犬らしいカラーで人気の毛色です。
②黒
黒の毛色をした柴犬を、黒柴と呼びます。赤柴に比べて比較的よく耳にしますよね。黒柴の毛色は黒をベースとしており、眉や頬、耳の内側、胸、お腹などが白や薄い茶色になっており、全身が真っ黒というわけではありません。また、黒柴は他の毛色と比べてスタイリッシュに見えクールな見た目をしているため、赤に続き人気のカラーです。
③白
街中で頻繁に見かけることは少ないかとは思いますが、一度は見たことがあるのではないでしょうか。テレビのコマーシャルなどにも出演していることがあり、馴染みもあるでしょう。白柴は、身体全体が白い被毛に包まれており、赤や黒と比べて個体数が少ないため、珍しい毛色と言われています。清潔感があり、顔の表情も明るく見えるため、白柴の人気も増えてきています。
④胡麻
最後に胡麻色の柴犬についてご紹介していきます。「柴犬に胡麻色なんてあるの?」と思った方も多いかと思います。胡麻色の柴犬を胡麻柴と呼びますが、胡麻柴は赤、黒、白が混ざった珍しい毛色をしているのが特徴です。柴犬に詳しい方でないと胡麻柴がいることもご存じでないかと思います。
また、同じ胡麻柴の中でも赤の毛色が多い柴犬を「赤胡麻」と呼び、黒色の割合が多い子を「黒胡麻」と呼びます。胡麻柴も白柴と同じく個体数が少なく、希少と言われています。
体格・体重
柴犬は体格がよく、どちらかというと筋肉質なワンちゃんですよね。
一般的に、オスの柴犬は、体高が約38〜41cm、体重は約9〜11kgほどと言われており、メスの場合だと体高は約35〜38cm、体重は約7〜9kgと言われています。
もちろん個体差はありますが、肥満体型ややせ型体型で無い限り、一般的な中型犬の体格に含まれます。
平均寿命
平均寿命は12〜15歳前後と言われています。
また、平均寿命は性別や毛色による違いは特になく、健康的な生活をしていれば12〜15歳まで生きるだろうと言われています。
しかし、柴犬は比較的長生きしやすい犬種と言われており、元来山鳥やうさぎのような小動物を狩る習性があり丈夫な身体をしているため、15歳以上生きるケースもあります。
柴犬の種類
柴犬の特徴をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。柴犬をこれから飼う方にとっては、役に立つことができたのではないでしょうか。ここでは、皆さんが気になっている柴犬の種類についてそれぞれ解説していきます。柴犬の種類について知りたい方は必読です。
①山陰柴犬
まずは「山陰柴犬」をご紹介します。
山陰柴犬とは、山陰地方で生まれ育った柴犬のことを指し、弥生文化戸と共に朝鮮半島から渡来した弥生犬が祖先と言われています。
山陰柴犬の特徴として「太刀尾」が挙げられます。太刀尾とは、尻尾の先が上を向いており尻尾を巻きあげないのが特徴的です。
また、太刀尾の他にも「差し尾」というものもあり、差し尾はくるりと巻かれずに背中と平行に沿っています。
山陰柴犬は、シャープな顔つきをしており、キツネ顔なのが特徴です。
更に、身体全体で見ると脚は比較的長く、やや細身の体型をしており、性格としては無駄吠えがなく物静かで大人しいと言われています。
②信州柴犬
次に「信州柴犬」です。
信州柴犬は元々、長野県や群馬県の山間部で狩猟犬として活躍しており、現在のほとんどの柴犬が信州柴犬ベースになっていると言われています。
見た目の特徴で言うと、広い額をしており、小さく三角形に立ち上がった耳やよく引き締まった唇などが挙げられます。
性格面では、信州柴犬は、元来狩猟犬として活躍していた背景があるため、他の種類と比べても警戒心が高く、しつこい接触はたとえ飼い主であってもあまり好みません。
そのため、付かず離れずの距離を保とうとすることが多々あり、これを「柴距離」と言います。柴犬を飼っている方であれば、この微妙な距離感を経験されたこともあるかと思います。
懐いているようで懐いていない距離感、これが信州柴犬の特徴なのです。
③縄文柴犬
「縄文柴犬」も有名ですよね。
縄文柴犬とは、すでに絶滅した日本犬の先祖といわれる縄文犬を、復元しようと改良された柴犬のことを言います。
縄文柴犬の見た目は、鼻筋の通ったキツネ顔をしており、たくましい体格をしています。
また、縄文柴犬は現代の日本犬と比較すると、オスとメスの体格差が大きいのが特徴でもあります。
更に、狩猟犬や番犬として活躍してきた縄文柴犬は、忠誠心が強い性格をしています。
④美濃柴犬
岐阜県の山岳地帯などを中心に、古くから飼育されてきた柴犬を「美濃柴犬」と言います。
美濃柴犬の一番の特徴と言えば、鮮やかな毛色が挙げられます。
一般的な柴犬は、お腹や耳の内側などに白い毛が生えていることがほとんどですが、美濃柴犬は一色の毛で覆われています。
また、顔つきはふっくらとしたタヌキ顔としており、どこか童顔な印象を受けます。
性格も一般的な柴犬と比べると、警戒心が少なくフレンドリーであることが特徴的です。
⑤川上犬
長野県の南佐久郡川上村で、古くから猟犬として飼育されてきた日本犬を「川上犬」と言います。
川上犬は運動能力が高く、「川上犬は猟師によって飼いならされたヤマイヌ(ニホンオオカミ)だ」という言い伝えもあるほどです。
川上犬は-25度の寒さの厳しい環境でも耐えられる一方で、夏のような高温多湿となる気候には向いていません。
川上犬は、長野県の文化財保護条例が適応されているため、誰でも気軽に飼える犬種ではありません。
そのため、川上犬を飼育したい場合は川上犬保存会に連絡し、審査の上譲渡してもらう必要があるので気を付けましょう。
⑥豆柴・小豆柴
柴犬の中でも「豆柴」と「小豆柴」も人気ですよね。
ご存じの通り、豆柴や小豆柴は、普通の柴犬よりも小柄で可愛らしいのが特徴です。
しかし、小さい柴犬同士をかけ合わされた豆柴と小豆柴は通称であり、正式に認められた犬種ではありません。
また、豆柴と小豆柴は、小柄な柴犬同士を交配して生み出しているものの、飼っている間に通常の柴犬くらいの大きさになってしまうことがあるため、小柄だからという理由だけで飼うのは避けた方がいいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、柴犬の特徴と種類をそれぞれご紹介しました。
柴犬と一括りに言っても、さまざまな種類があることに驚かれた方も多いのではないでしょうか。
現在の柴犬のルーツと言われている信州柴犬から、保存会に申請を行い厳しい審査を通った場合でしか飼うことができない川上犬までさまざまです。
また、ご紹介した通り、柴犬は種類によって特徴や性格が異なるため、その子に合わせたしつけや飼育をしてあげる必要があります。
これから柴犬を飼う方は、本記事を参考に愛犬と向き合ってみてください。
また、柴犬に興味のある方も、全ての種類を比べてみたり、性格などから相性が良さそうか確認してみましょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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