パグをしつける時のポイントは?噛み癖や吠え癖を治すコツ
潰れた鼻に小さい耳、短い手足が可愛らしいパグは世代を問わず人気のワンちゃんです。最近では街中で見かけることはもちろん、SNSなどにもパグの可愛らしい写真や動画が数多く投稿されています。そんな大人気のパグですが、実際に飼うにあたってしつけはしっかりと行いたいですよね。パグに限らずワンちゃんを飼育する際、しつけに関して不安がある方や自信が無い方は多いかと思います。本記事では、パグをしつける際のポイントやしつけの中でも特に気を付けたい噛み癖や吠え癖の治し方について解説していきます。パグを飼っている方も、これからパグを迎える方も是非参考にしてみてください。
パグはどんなワンちゃん?
パグのしつけについて解説していく前に、まずはパグはどういった性格をしているのかについてご紹介していきます。
パグを飼っている方であればだいたい想像がつくかと思いますが、パグの基本的な性格と言えば陽気で明るいのが特徴です。意外と寂しがり屋な一面もあるため、飼い主さんに構ってもらえないと不貞腐れることもあります。また、人懐っこい一面もあるので初めてワンちゃんを迎える方でも飼いやすいと言われています。
一方でパグは活発で遊び好きな子が多く、興奮しやすい一面も持ち合わせているため、遊んでいる時につい本気になってしまったり、気が荒くなってしまうなんてこともあります。
パグを飼う時には、上記のような性格傾向を理解した上で迎えるといいでしょう。
パグをしつける際のポイント
パグは比較的頭がいい犬種ですが、頑固な一面もあるためしつける際のポイントを抑えて行わないとうまくいかないことがあります。ここではどんなところに気を付けるべきなのかをご紹介していくので、パグのしつけ方を知りたい方はチェックしてくださいね。
言葉を統一する
パグは賢い犬種であるため、一度覚えたことはきちんとできるワンちゃんですが、なるべく早く覚えてもらうためには、しつけの言葉(コマンド)を家族内で統一するようにしましょう。
パグに限らず、ワンちゃんは人間の言葉を単語やイントネーションなどで聞き分けています。当然のことですが言葉の意味までは理解していないため、同じ意味の言葉でも言い方が異なると混乱してしまいます。そのため、しつけ全般において指示する時の言葉は必ず統一しましょう。
また、可能であれば言葉だけでなくイントネーションやジェスチャーなども統一すると、パグにとって理解しやすくしつけがスムーズにいくことがあります。
できなくても叱らない
しつけを行う中でうまくいかないことも当然ながらあるかと思いますが、愛犬が失敗しても決して𠮟らないように注意しましょう。
ワンちゃんを厳しく叱ってしまうと飼い主に対する信頼を失いかねず、かえって問題行動を起こす可能性が高まります。
ワンちゃんが失敗した時に大声で怒鳴ってもしつけがうまくいくことは絶対にありません。お互いの信頼関係の構築のためにも、できないことに対して叱るようなことは決してしないようにしましょう。
信頼関係を築く
上記でも少し触れましたが、パグをしつけるにあたってお互いの信頼関係を築き、ワンちゃんが安心できる環境を整えてあげると、しつけがうまくいきやすくなります。
信頼関係は日常からスキンシップをたくさんとってあげたり、散歩に行ったりなど、コミュニケーションをとることで構築されます。うまくできないことに対して叱るのはNGですが、過度に甘やかすのは飼い主の指示を聞かなくなることもあり逆効果なので注意が必要です。
また、しつけを行っていく中で一貫した行動をとることも重要です。
例えば、前回は許してもらえたことが今日は怒られたり、今まで褒めてもらえていたことが急に褒められなくなったりなど、飼い主の気まぐれや気分のムラで曖昧な行動をとってしまうと、ワンちゃんは何が良くて何が悪いのか混乱し、不信感を抱いてしまいます。
トレーニングの順序が正しくても、信頼関係が無ければしつけがうまくいかない可能性も十分に考えられるため、ワンちゃんが安心して飼い主の指示を聞ける環境を整えてあげましょう。
できたらたくさん褒める
しつけを行う中で、愛犬がうまくできた時にはたくさん褒めてあげましょう。
しつけの中で意外と陥りがちなのが、何をしたら正解で何をしたらいけないかの区別が愛犬にきちんと伝わっていないことです。
そのため、トレーニングが成功したら褒めたりおやつを与えるなどして、ワンちゃんに何が正解か分かってもらいましょう。
「こうしたら褒めてもらえる」「これをしたらおやつをくれる」と一度認識すると、その行為を繰り返し行います。
パグは頭のいい犬種のため、学習スピードは早い傾向にあります。褒めてしつけのモチベーションを保ち、ぐんぐん吸収できるようにしてあげましょう。
短時間で済ませる
しつけを長時間ダラダラと続けても意味がありません。
一般的に、ワンちゃんが集中できる時間は5分程度と言われており、子犬の場合になると更に短く3分程度と言われています。
必要以上に時間をかけてトレーニングを行ったとしても集中力が切れてしまい、逆にトレーニングの効果が薄れてしまいます。
そのため、しつけの時間は愛犬の様子を見ながら短時間でサクッと済ませることを意識しましょう。
またトレーニングは、毎日コツコツと継続することが大事です。短い時間のトレーニングを継続して行うことで、ワンちゃんはトレーニングの意味を理解することができ、主従関係の構築にも繋がります。
パグの噛み癖
ワンちゃんが噛むのは自然なことですが、パグは噛む力が強いため噛み癖には気を付けなければなりません。噛み癖を放置してしまうと人間や他のワンちゃんに怪我をさせてしまう可能性があるため、子犬の時期から噛み癖がつかないようしつける必要があります。ここでは、パグの噛み癖に関して、噛んでしまう理由とその対処法について解説していきます。
なぜ噛んでしまう?
パグに限らず子犬はいろいろなものを噛みますが、子犬が噛む理由としては、好奇心や歯の生え変わりが挙げられます。
子犬の時期は好奇心旺盛でやんちゃな性格をしている子が多く、興味のあるものを口に入れたり噛んだりして確かめようとする子が多いです。
また、一般的には生後4ヶ月頃から歯が生え変わる時期なので、歯や歯茎に痒みや違和感を感じると、それを解消するためにものを噛むことがあります。
噛み癖の対処法
歯の生え変わりが原因で噛んでくる場合は、成長とともに自然と落ち着くことがほとんどなので、歯の痒みを解消するためのおもちゃや専用のグッズを与えましょう。
それ以外が原因で噛んでくる場合の主な対処法としては、以下のようなものが挙げられます。
- 噛まれても無視する
- 大きな声や音を発して驚かせる
- 遊びや動きを止めて落ち着かせる
- 仰向けにして押さえ、目を見ながら低い声で叱る
しかし、上記でご紹介した対処法は、ワンちゃんの性格によって相性があるので、愛犬に合わせて試してみましょう。どの対処法を試した場合であっても愛犬が噛むのをやめたら褒めることが大切です。
「噛むのをやめる=いいこと」と認識させることで噛み癖が治りやすくなります。
パグの吠え癖
パグは落ち着いた性格をしているので比較的無駄吠えが少ないと言われていますが、ワンちゃんによってはひどく吠えてしまう子もいます。愛犬に吠え癖がある場合は、なぜ吠えているのかの原因を探り、それぞれに合ったしつけを行いましょう。ここでは、パグの吠え癖に関して吠えてしまう理由とその対処法についてご紹介していきます。
吠える理由
ワンちゃんが吠える理由は大きく分けて以下のようなものがあります。
- 要求吠え
- 興奮吠え
- 警戒吠え
- 不安吠え
- ストレス吠え
要求吠えは、主にご飯が欲しい時や遊んでほしい時など何かしら飼い主に対して訴えたいことがある時や要求がある時によく見られます。
興奮吠えは、遊びがヒートアップした時や、初めて見る生き物に遭遇した時、他のワンちゃんとじゃれている時などに見られます。
ワンちゃんを飼っている方であれば経験がある方も少なくないと思いますが、来客があった時などには、警戒心から吠えることも珍しくありません。
また、環境が変わった時や留守番の時などに不安やストレスを感じると吠えることでそれを表現することもあります。
このように、吠えると一括りに言ってもさまざまな理由があるのです。
吠え癖を治すためには
ワンちゃんはさまざまな理由があって吠えることが分かりました。
ワンちゃんにとっての吠えは、意思を伝えたり気持ちを表すための大切なコミュニケーションです。そのため、上記でご紹介した吠える理由をもとに、愛犬が何が原因で吠えているのかを突き止めてあげる必要があります。
要求吠えや興奮吠えは、構ってあげることで更に吠えてしまうことがあるので基本的には無視で対応しましょう。ワンちゃんのわがままに従ったり、気分に左右されてしまうと主従関係が逆転ししつけがうまくいかないことがあります。
警戒・不安・ストレスが原因で吠えている時は、まずは気持ちを落ち着かせるために優しく声をかけたり撫でたりしましょう。
怯えているワンちゃんに対して、まずはリラックスさせられるように飼い主側が落ち着いた態度をとることが大切です。
ワンちゃんはさまざまな理由があって吠えるので、それぞれに合った対処法を試してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、パグのしつけに関して、ポイントや注意点、しつけの中でも特に重要な噛み癖と吠え癖について解説しました。
近年パグを飼っている人は増えてきており、可愛らしい見た目や頭のいい性格から世代を問わず人気ですが、よい関係を築くためにもしつけはしっかり行う必要があります。
パグは顎が発達しており噛む力も体力もあるので、特に噛み癖には注意しなければなりません。
パグを飼い始めた方は、うまく関係を築いていけるようにしつけていきましょう。これからパグを飼い始める方も是非本記事を参考にしてみてください。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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