早速ポメラニアンの基本情報から見ていきましょう！ 

ポメラニアンはバリエーション豊富な毛色やカットがあり、国内外問わずとても人気がある犬種です。日本でもとても人気があり街中でも度々みかける犬種ではないでしょうか。何と言ってもふわふわの毛が最大の特徴とも言えますよね。

毛並みはダブルコートで、顔の周りや胸元に沢山の毛がありなんとも豪華です。しっぽの飾り毛は扇のように広がっています。くりくりの丸い目がとても愛らしいです。

ポメラニアンの性格は、パワフルで好奇心旺盛、社交性が高くフレンドリーな子が多いです。飼い主さんに対して忠誠心が高く、甘え上手です。育て方によっては、終始甘えん坊の子もいますがポメラニアンは独立心があるため、基本的にはベッタリというより、一人遊びも上手に出来てしまう個体が多く、留守番もちゃんとできる傾向にあります。

また、もともと牧羊犬の祖先をもつポメラニアンは注意深い一面があり、自分より大きなものにでも物怖じせずに立ち向かって行こうとします。番犬向きともいえますが、警戒心が高ぶった時は吠えたり噛みつきやすいといった傾向もあります。

ポメラニアンはバルト海に面しているポーランド北西部からドイツ北東部のポメラニア地方にちなんで「ポメラニアン」と呼ばれるようになりました。ポメラニアンは元はスピッツ系の犬のサモエドが祖先だと言われていています。

ちなみに『スピッツ（シュピッツ）』というのはドイツ語で「鋭利な、尖った」という意味があります。その名の通り、スピッツ系犬種に分類される犬は口元が尖っており、耳もピンと立っています。【スピッツ】と聞くとパッと思い浮かぶのは真っ白でふわふわの被毛が特徴の「日本スピッツ」だと思いますが、実は柴犬や秋田犬など、日本犬と呼ばれる犬達も全てスピッツ系の犬種に該当します。ポメラニアンも勿論スピッツ系です。

日本ケンネル・クラブ（JKC）は様々な犬種を生存目的や形態・用途によって10のグループに分類していて、ポメラニアン含むスピッツ系は10あるグループの【5G：原始的な犬・スピッツ】に部類されています。

 スピッツ系の代表犬種

●ポメラニアン

柴犬・豆柴

サモエド

シベリアンハスキー

チャウチャウ

などなど・・・

話が少し脱線しましたが、スピッツ系である中型犬の「ジャーマン・スピッツ」を品種改良していく中で、小型化し誕生したのがポメラニアンだと言われています。 

ポメラニアンはあらゆる犬種の中で、最も多様な毛色を持っていると言われています。

初期のポメラニアンはホワイト一色でしたが、時代の移り変わりと共に様々な毛色が流行し、今ではオレンジが主流となっているのではないでしょうか。

現在ジャパン・ケネルクラブ(JKC)で認められているポメラニアンの毛色は以下の13種類です。

ブラウン

ホワイト

ブラック

クリーム

チョコレート

レッド

オレンジ

オレンジ・セーブル

ウルフ・セーブル

ビーバー

ブルー

パーティーカラー

ブラック・タン

公認、非公認を含めると、実際は20色以上あるみたいです。ポメラニアンが最も多様な毛色を持っていると言われるのも納得できますね！

バリエーション豊富なポメラニアンの毛色ですが、ここでは人気カラー4選をご紹介したいと思います！

定番のオレンジ色ですね！街中でも良くみかける可愛い色です。登録数も一番多く、繁殖が安定していることから、長年人気で親しまれている色です。また、オレンジ色はポメラニアンの毛質を美しく見せる色とも言われており、ドックショーなどでは、オレンジ系のポメラニアンが多く活躍しています。

オレンジのポメラニアンの平均価格は約20万円～40万円ほどになります。最近は毛の先端に黒または褐色が入ったカラーの「オレンジ・セーブル」も人気があるみたいです！

ポメラニアンのルーツであるサモエドを感じさせる最も古くからあるカラーのホワイトは最近CMやYouTuberの方も飼っている方が多く価格も年々上がっているようです。

また、ホワイトの子犬期は真っ白でも成長とともにクリームっぽくなったり、一部に濃い色が入ることも多く、完全に真っ白で成長するのは珍しいようです。

ホワイトのポメラニアンの平均価格は約50万円～80万円程度になります。

真っ黒のポメラニアンは日本ではまだ珍しいですが1890年代のイギリスでは最も人気が高い色でした。ここ最近日本でもブラックのポメラニアンが人気が出てきていますが、交配が難しいためレア度が高いカラーになっています。

ブラックはブラッシングなど日頃のお手入れをしっかりおこなうと毛ツヤがとても綺麗で気品があるように見えるのも魅力の一つですね。

そんなブラックのポメラニアンの平均価格は約35万円～60万円程度になります。

急に自分の意見を取り入れてご紹介します！笑

クリーム色のポメラニアンはふんわりカラーが優しい雰囲気が本当に可愛いくて癒し系NO1だと思っています！！筆者の意見に関係なくクリームは人気がありますが、ポメラニアンが流行り出した頃は、クリーム色が最も人気で主流だったそうです。ホワイトほど涙やけも気にならず、お手入れもしやすいです。クリームのポメラニアンの平均価格は約20万円～40万円程度になります。 

・チョコレート

「ブラウン」より少し薄めの色が「チョコレート」になります。

繁殖が難しいため日本ではほとんど販売されていません。もし、出会えた方はラッキーですね！滅多にお目にかかることがないのでかなりの希少カラーです。実のところブラウンとチョコレートの判断は素人では判断が難しいです。ブリーダーの中には、ブラウンをチョコレートとして登録している場合もあるそうなので注意が必要です。

・ウルフセーブル

こちらは一時期SNSなどで「たぬき」みたいと話題にもなったカラーです。

くすんだベージュカラーに差し色で黒っぽい色が混じっています。ウルフセーブルは口周りが黒っぽくなる子が多いので余計にたぬき感が増して可愛いんですよね！こちらは人為的な交配によって作られた色ではなく、昔からある毛色になります。

・ビーバー

ビーバー色とは・・って感じですが、オレンジセーブルと濃いクリーム色の中間色のような毛色で、動物のビーバーに似ていることからそう名付けられています。こちらもなかなかに珍しい色で交配が難しいため滅多にお目にかかれない色です！

・パーティーカラー

パーティーとい言うととんでもなく騒がしいカラーなのかと思ってしまいますが、パーティーカラーには明確な色の定義がなく、複数の色が混ざりあったものをパーティーカラーといいます。

ホワイトがベースとなっていて、様々な箇所に色々なカラーや模様が入っているので、全く同じ個体がないため個性的なポメラニアンを飼いたい方へオススメできるカラーです。

その他にもブルーマール、ブラックタンなどまだ珍しい色がたくさん存在しています。

ブルーマールは独特のまだら模様と青みがかったブルーの毛がとても美しいカラーです。カラーに「マール」とつく毛色の子は「マール因子」という遺伝子を持っている個体になります。このマール遺伝子には、元の色を薄くする作用があります。ブルーマールの元の色はブラックで、ブラックの毛色の遺伝子にマール遺伝子が入る事でブルーがかった灰色の被毛が誕生します。

ブルーマールのポメラニアンは目の色もブルーの子やこげ茶色の子がいたりブルーと焦げ茶色のオッドアイになる事もあります。目の細胞に影響して視力が弱い子が生まれることがあります。

マール遺伝子を持つポメラニアンは目の疾患以外にも耳の疾患や、マール遺伝子を持たない犬に比べて寿命が短いと言われています。

両親ともにマールカラーの場合「マール因子」×「マール因子」のマール同士の掛け合わせは「ダブルマール」と言われていてダブルマールの遺伝子をもって産まれた子犬は25%の確率で重度の先天性の障害を持って生まれてくるとされています。

マールカラーを飼うこと自体が悪いという事は全くありません。でも人為的に作りだされたカラーはお金目的でむやみにブリーディングされている可能性があり、悪徳業者の場合も少なくありません。また健康リスクなどを理解した上で購入するという事、悪質なブリーダーからは譲り受けないように気をつけましょう。

豊富な毛色が特徴的なポメラニアンですが、ポメラニアンの毛色は、子犬の時期から成犬、シニア犬となる過程で、それぞれ毛色が変わりやすいという特徴があります。どの色の子でも多少なりとも成長とともに変化する子が殆どのようです。

退色には個体差がありますが、色の変化は多い個体で7回を超える場合もあるそうです。

例えば・・・

チョコレート→カフェオレ

ホワイト→クリーム

など・・・

退色自体を防ぐことは中々難しいので、「退色は成長の証」と考え、退色の過程も楽しむくらいが丁度良いかと思います。色に囚われすぎず、ポメラニアンの毛色の変化と向き合っていくことが重要だと思います。

いかがでしたか？ポメラニアンの毛色の種類はどの犬種よりも多いですし、様々なカットスタイルが楽しめるのも飼い主さんとしては嬉しいですよね。

色々な毛色の子がいますので是非お気に入りの子を探してみてください。

そしてポメラニアンは成長と共に毛色が変化していく特徴があります。あまり毛色を重視してしまうと、毛色が変化したときにショックが大きくなってしまいますよね。珍しいカラーのポメラニアンをお迎えした場合でも退色は仕方ない！と考えて愛犬の成長を見守ってあげましょう。

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