警察犬はどんな仕事をしているの?足跡追及や麻薬探知など捜査だけではない活躍の場
警察犬といえばジャーマンシェパードが有名ですが、警察犬がどんな仕事をしているかご存知でしょうか?多くの方が犯人を追いかけたり、事件現場を警察官と一緒に歩いている姿をイメージすると思います。今回の記事では、警察犬の能力や活躍する場所、仕事内容、歴史などについてご説明します。
警察犬の活躍の場とは?
警察犬は、どんな場所で活躍するのでしょうか?基本的には、普段警察が活動する範囲に付き添っていると考えてよいでしょう。
事件・事故現場
最も多い警察犬の活躍の場は、事件や事故の現場です。現場に残された遺留品が誰のものなのか、その後犯人はどこに向かったのかを探し出します。犯人を見つけると、場合によっては逮捕も行うことがあります。
空港
空港で警察犬を見たことのある方も、いらっしゃるのではないでしょうか。後述しますが、そのほとんどが麻薬を探知する目的です。いち早く麻薬を見つけることで、国内外へ麻薬が広がるのを未然に防いでいます。
警察犬の仕事内容について
日頃からニュースで見かけることもある警察犬ですが、どのような仕事をしているのでしょうか?警察犬の主な仕事内容についてご紹介します。
捜索
警察犬は、行方不明者を中心に、捜索活動を行います。行方不明者の残したにおいから、捜索対象を見つけ出します。
場合によっては事件の犯人の捜索も行います。
麻薬探知
空港で見かけることが多いですが、国内外に麻薬を持ち込ませないために、旅行客のキャリーバッグや衣類のにおいを嗅ぎ、麻薬を発見します。
麻薬のにおいを嗅ぐとその場で座るように訓練されており、いち早く麻薬の発見を行います。
足跡追及、臭気選別
犬の優れた嗅覚を活かし、足跡追及や臭気選別をします。
足跡追及は行方不明者や犯人の残した足跡を辿り、対象者や遺留品を見つけ出します。
臭気選別は、遺留品が行方不明者や犯人のものであるかを事件・事故解決に向けて選別をします。
日本の警察犬の歴史
世界中で活躍する警察犬ですが、意外にも歴史は浅く、一番はじめに採用されたドイツでも19世紀末頃だと言われています。
それでは、日本ではいつ頃から警察犬が活躍しているのでしょうか?
1912年にはじめて導入
日本で警察犬が導入されたのは、1912年とされています。
東京警視庁がイギリスから2頭の警察犬を持ち込み、その後今日に至るまで、日本中で警察犬が普及しました。
警察犬として活躍している頭数は?
日本中で活躍している警察犬ですが、一体どれくらいの頭数が活動しているのでしょうか?
ジャーマンシェパードをはじめ、ラブラドールレトリバーなど計7犬種が指定されている警察犬の頭数についてご説明します。
2018年時点で1,449頭
日本警察犬協会によると、2018年時点での警察犬登録犬数は、1,449頭とされています。
内訳としてはジャーマンシェパードが一番多く977頭、ラブラドールレトリバーが273頭、ゴールデンレトリバーが103頭、ドーベルマンが72頭、エアデールテリアが18頭、ボクサー4頭、そしてコリーが2頭です。
警察犬は私たちの暮らしを守ってくれている
私たちが住んでいる街にはいたるところに交番があり、警察の人たちが街の平和を守っています。
それと同時に警察犬も、私たち人間が安心して暮らすことができるように、見守ってくれており、時には大きな力となってくれます。
これからもより良い社会を目指すために、警察犬には活躍していってほしいですね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!