チワワの歴史を深堀!チワワの原種は古代犬種だった?!
パッチリおめめが愛らしい世界的に人気のある犬種チワワですが、どの国で生まれどんな歴史を歩んできたのか、チワワ好きさんでも良く知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は、チワワの原産国や歴史、原種などについて解説していきたいと思います!
チワワはどこからやってきたの?
世界でもっとも小さな純血種と言われているチワワ。そんな小さなチワワがどこからやってきた犬種なのか、チワワの原産国についてご紹介します。
チワワの生まれはメキシコだった!
これは最近になって特定されたそうなのですが、それまでチワワの原産国には諸説あり、中国・ヨーロッパ・メキシコなど様々な国がチワワの原産国として挙げられていました。
しかし、2013年にスウェーデンにある王立工科大学『KTH Royal Institute of Technology』のDNA調査によって、チワワの原産国がメキシコであることが特定されました。
【参考文献はこちら】
また、『チワワ』という名前の由来もメキシコにある最大面積を誇るチワワ州(chihuahua)に由来しています。
ちなみにチワワ好きの方は「いつかチワワの原産国であるチワワ州にも行ってみたいなあ」なんて思いますよね。
そんな可愛いチワワが生まれた国メキシコですが、現在は治安がとても悪いそう。
外務省の海外安全ホームページにもメキシコの危険情報が公開されており、その中にもチワワ州チワワ市・チワワ州フアレス市などが危険地域として発表されています。
メキシコは、大規模なテロや襲撃事件などの情報はないものの殺人や誘拐といった凶悪犯罪は多く発生しており、日本人もその被害に遭っているそうです。殺人事件数は2017年に史上最多を記録し、誘拐事件も推計では年間7万件にも上るとの記載があります。残念ですが大好きなチワワが生まれた国に行ってみたい気持ちは抑えた方が良さそうです・・(残念)
チワワは毛の長さで2つのタイプが存在する
チワワには短毛の「スムースコート」と長毛の「ロングコート」の2種類があります。ロングコートは全身がふさふさとしていてサラサラな耳の飾り毛が特徴的です。一方スムースコートは短毛でツルツルとなめらかな毛質が特徴的です。
当初チワワは毛の短い【スムースコート】しか存在していませんでした。
ロングコートのチワワはアメリカで長毛種を育種するためにパピヨンやポメラニアン、ヨークシャー・テリアなどの長毛種との交配によりロングコートが誕生することになりました。
チワワの原種は「テチチ」と言う古代犬種と言われている
チワワの原産国がメキシコと分かったところで更に歴史を深堀りしていきたいと思います。
チワワの祖先犬と言われる「テチチ」について
実はチワワの起源については不明な点が多く、チワワの歴史として語られている事柄も推測の域を出ないものが多いです。
西暦900〜1168年ごろの間、古代メキシコのトルテック族によって「テチチ」と呼ばれる、豚に似た小さな犬が飼育されていたんだそうです。この「テチチ」という古代犬種がチワワの祖先なのではないかと言われています。
テチチはすでに絶滅しており、当時は映像や写真の技術がまだ発展していなかったため、現代でテチチの姿を確認することはできませんが、その血はチワワに受け継がれているのではないかといわれています。
テチチは、地中の穴に住み、野生の状態で棲息する小さな犬でしたが、トルテック族により家畜化されたと言うのが定説となっています。
さらに、メキシコ先住民の墓からは、人と共に埋葬されたテチチの骨が発掘されています。
このことによりテチチは宗教的な祭りごとに使われていたとされていて、「テチチを人と共に葬ると人の罪悪が犬に乗り移る」「犬が悪霊から死人を守ってくれる」など、人の死後の世界の平穏を願ってテチチは人と一緒に埋葬されていたそうです。
また、テチチは被毛の色によって宗教的用途が違ったようで、ブルー系の被毛のテチチは神聖な神の使いとして、レッド系の被毛のテチチは食用や火葬の生贄として使われていたと伝えられています。
犬を食用としていたというのは今の私たちにはショッキングなことですが、多くの遺跡の壁画や彫刻などに描かれていることから、当時の方達にとってテチチは生活に欠かせない存在だったことが分かります。
その後、トルテック族が滅ぼされ、アズテカ族が支配するようになっても、チワワは重宝され、のちに現在のスムースコートに近い、チワワの原型が誕生したと言われています。
テチチってどんな犬??
古代には写真の技術がなかったため、見た目の詳細な特徴については断定できませんが、見た目を予想できるようなテチチに関する遺物がいくつか発見されています。遺物からは下記のような特徴が見られるほか、性格については「吠えない犬」とされていることから、大人しかったと考えられています。
【 テチチの特徴 】
- 体が小さい(小型犬ほど)
- 丸い頭
- 立ち耳
- 尻尾が短い
- マズルが短い
- 短毛
- 赤褐色の毛色
現在のチワワになるまで
1850年にアメリカ人がメキシコのチワワ市から基礎犬を連れ帰った事とされています。
メキシコに来ていたアメリカ人旅行者によって絶滅したと思われていたテチチに似た子孫3匹が発見されそのままアメリカに連れて帰ったそうです。
「チワワ」と呼ばれるようになったのも、アメリカ人が「チワワ州の犬」と呼んだことをキッカケに、チワワと名付けられたんだとか。
元来より小型ではありましたが、アメリカでの選択繁殖でチャイニーズクレステッドドッグなどと交配され、50年にもわたる犬種固定と計画繁殖の努力が実を結び、個体数は確実に増加し、1904年にはアメリカンケネルクラブに犬種登録されるまでになりました。
当時はあまり人気がなかったチワワ
チワワのような小型犬は当初アメリカではあまり人気がなかったそうです。アメリカは、住宅事情にゆとりがあり、小型犬よりも大型犬の方が人気があり、小型犬はあまり需要が少なかったのです。また、世界でもっとも小さな犬種ともいわれるチワワは、使役犬としても使えないなども不人気の理由の1つだったようです。
しかし1960年以降、都市化が進んだアメリカでは住宅事情が変わったため、家庭で飼いやすい犬種として小型犬も注目を集めるようになり、使役犬の代わりに愛玩犬の人気が高まってきてきました。
さらにアメリカではチワワがテレビのCMに出演するようになってから、チワワは人気に火がつき一気に人気犬種にその後は悲しいことに野良チワワが社会問題になりましたが、アメリカでは今でも常に登録頭数上位に入るほどの人気犬種となっています。
チワワが日本にやってきたのはいつ頃?
チワワが日本で人気を博したのはやっぱりあのアイ●ルのCMからではないでしょうか?(笑)
現在でも大人気のチワワですが、日本でチワワが本格的に輸入されるようになったのは、現在から約50年前の1970年頃だと言われています。当時日本で犬は家の外で飼うことが当たり前とされていました。アメリカと同様に番犬としてという意味でも小型犬より大型犬の方が当時の日本では人気がありました。
しかし時代が経つにつれて日本も都市化が進みます。今まで一軒家が主流だった日本でもマンションやアパートなどの部屋に住む人が増加したことで、狭い部屋でも飼いやすい小型犬の人気が高まっていったのです。
それまでの犬は「番犬」から「家族」へと飼い主の意識変化が進んだといわれます。
チワワの人気は90年代後半からは第2次ペットブームが始まり、2000年頃テレビCMなどでチワワが起用されるようになりチワワが大ブレイクしたとされています。
チワワには深い歴史があった!
いかがでしたか?今となっては愛玩犬として最もポピュラーとも言えるチワワですが、その歴史はなんとも深く未だ未解明なことが沢山あります。チワワの原種と言われている古代犬種のテチチも今はその実態がまったく掴めないものとなっていますが、現代文明が進むと共にもしかしたらいつか未来でその姿ももっと詳しく解明されチワワの歴史ももっと明確なものになっていくかもしれませんね。
この記事を読んでチワワに更に興味をもっていただけたら嬉しいです!
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この記事のライター
ずーこ
動物全般が大好きで現在は猫を飼ってます!犬もだいすきなのでpetanでは犬に関する様々な情報を発信していきたいと思います!!
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