キースホンドはたぬきみたいな愛らしさが魅力の犬種!歴史・寿命・性格などの基本情報をご紹介します
まるでタヌキのような愛らしい風貌が魅力の犬種「キースホンド」は、数百年にわたってオランダで愛されてきた犬種です。 日本でも年に数頭ほどの登録数があり、まるでポメラニアンを大きくしたような見た目が大きな特徴となっていますね。 今回は、キースホンドがたどってきた歴史をひも解きつつ、その特徴や性格、飼い方のコツに至るまで解説していきます。
キースホンドの歴史
キースホンドの起源はハッキリと分かっていませんが、スカンジナビア半島にいた北方犬がドイツでウルフ・スピッツとなり、オランダで改良されたという説が有力です。キースホンドは古くから運河に停泊する船舶の番犬として活躍していました。
犬種名の由来は諸説あり、オランダ語で「噛む」を意味する「ケーセン」と言う言葉から“噛む犬”という名前が語源になったとされていて、そこから犬種名がキースホンドになった説があります。オランダ語の発音は「キ」よりも「ケ」の方が近いみたいですね。
また、それ以外の説として、18世紀後半の紛争下にあったオランダで、愛国党の党首だったキース・ド・ギズラーがこの犬を飼っており、党のシンボルとして掲げたことから、党首の名前を取って“キース”ホンドと呼ばれるようになったという説もあります。 しかし愛国党の衰退と共に、キースホンドも忘れ去られた存在となり、一時は絶滅の危機に瀕したこともあったと言われています。
しかし1920年に、キースホンドが姿を消すことを惜しんだ愛好家が残っている犬たちの繁殖に取り組みました。その後イギリスやアメリカのクラブで公認され、少し遅れて原産国オランダのケネルクラブでも公認されるに至っています。
犬種グループ
JKC(ジャパンケネルクラブ)によれば、キースホンドは5G(原始的な犬・スピッツ)に分類されていて、スカンジナビア半島にいた北方系スピッツの名残を色濃く残しています。また外見や被毛の特徴がポメラニアンに酷似していますが、実際にポメラニアンの祖先にあたる犬だと推測されてもいます。
キースホンドの寿命・健康管理
次にキースホンドの健康面について見ていきましょう。やはり健康のバロメーターとして「体重の増減」「運動量」などの管理は欠かせないところですね。
適正体重
キースホンドの適正体重は、成犬で14~18kg程度とされています。しかしカロリーの摂り過ぎや運動不足は肥満の原因となるため、飼い主さんがきちんと体重管理を心掛けることが大切です。またフードの量は犬の年齢に適したものでなければなりません。キースホンドは過体重になる傾向があるため、カロリー消費量と体重レベルに注意する必要があります。
運動量
キースホンドは活発に活動する犬種ですから、毎日の適度な運動は欠かせません。散歩は1日2回。それぞれ40分程度が必要となります。しかし被毛が分厚くて熱がこもってしまう傾向にありますから、気温が高めの時は日陰で休ませるなど、犬の様子を見ながら適度に休憩を取るなどするといいでしょう。
平均寿命
キースホンドの平均寿命は約12~15年程度。中型犬の部類に属しますが、比較的長寿だと言えます。バランスの良い食餌と適度な運動量によって、健康寿命を延ばすことは十分可能です。
キースホンドの被毛の特徴
キースホンドの最大の特徴は、何といっても豊かな被毛にあります。コートはダブルコートで、うぶ毛のように密生したアンダーコートと、長く真っすぐなオーバーコートで構成されています。特に首回りの部分は、まるでたてがみのようなラフに覆われ、背中から尾にかけて堂々たる被毛が覆っています。またカラーはまるでオオカミのようなシルバーグレーが特徴的ですね。
被毛のお手入れ方法
基本的なお手入れはブラッシングがメインとなります。週に1度が目安ですが、抜け毛が多く出る時期は頻度を増やすようにする必要があります。ブラッシングの際は、静電気予防のためにスプレーやミストを掛けるのが良いです。静電気が発生すると毛がまとわりついたり、くし通りが悪くなるといったトラブルが起こりやすいからです。
被毛が分厚いため、きちんとアンダーコートまで届くように念入りなブラッシングが求められます。毛先が丸いスリッカーブラシを用いると肌を傷つける心配がありません。
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キースホンドの性格
広く愛好されているだけあり、その性格は従順かつ愛情にあふれたものです。家族の誰に対しても優しく接しますし、物覚えも良く大変利口です。また注意深い面もあるため、番犬としての素質も併せ持っています。ただし見知らぬ他人に対して好意を見せる場合がありますから、もし番犬としての役目をさせるなら、相応の訓練が必要となるでしょう。
性格に合わせたしつけのコツ
従順で利口な性格のキースホンドは、比較的しつけやトレーニングがしやすい犬種となります。 飼い主さんは常に犬のリーダーだという自覚を持ちさえすれば、犬は本能的に従うようになります。
まず基本的なこととして、トイレトレーニングや、名前を呼んだ時に来るかどうかなど、いくつかのタスクでトレーニングし始めましょう。またコマンドを指示する時には、できるだけ短い言葉ではっきりと言ってください。「おすわり」「来て」「待て」など、それぞれのコマンドに対して特定の言葉を組み合わせることにより、犬は何を指示されているかを理解できます。
またコマンドを出す際に、手でジェスチャーを交えることも有効な方法です。例えば座らせる場合は指を下に向けて地面を指し、立たせる時は指を上に向けます。犬の興味や意欲を維持するために、うまくできたら褒めてあげたり、ご褒美をあげることを忘れないことが大切です。
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キースホンドは日本で根強い人気がある!
キースホンドは、日本での登録頭数こそ少ない犬種となりますが、愛好者の方もたくさんいて根強い人気のある犬種です。ネットを見ると、飼い主さんたちのオフ会も開催されているようですから、是非ともチェックしてみたいところですね。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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