愛犬のトリミングで失敗しないために!トリミングサロンでのオーダーのコツをご紹介
被毛が伸び続ける犬種は、放っておくと健康面や衛生的にもよくないことから、定期的なトリミングが必要になります。ところが、可愛くなると思ってトリミングサロンにお願いしたのに、イメージと違うカットにされてしまった!失敗されてしまった!ということはありませんか。最近では、犬のヘアアレンジも多彩になり、季節や流行に合わせてお洒落なトリミングをお願いしたくなります。しかし、イメージと違う仕上がりになることもしばしば。
そこで、今回はイメージ通りの可愛い仕上がりにするための方法や自宅でするトリミングのコツについてご紹介します。
トリミングで失敗した?まずはチェックポイント
トリミングサロンで可愛いカットをお願いしたのに、イメージとは全く違う!などのトラブルが多くあります。トリマーのセンスや経験によってもカットの仕上がりがイメージと異なる場合があります。
そこで、まずは失敗しないトリミングのためにどうすればいいのかを知っておきましょう。
愛犬のことをよく理解しよう!
トリミングサロンにお願いする前に、まずは愛犬のことをよく理解しておく必要があります。とは言っても、家にいる時や飼い主と一緒にいる時には、気がつかないこともあるかもしれません。
そこで、以下のチェックポイントを確認して、被毛と性格の状態を把握しましょう。
毛質のチェックポイント5つ
- 毛玉ができやすい
- 柔らかいまたは硬い
- 伸びやすい
- 毛量が多い・少ない
- 巻き毛のクセが強い
性格のチェックポイント6つ
- 人見知りである
- 興奮しやすい
- 怖がりである
- 嫌なことがあると噛む
- 触られるのが嫌な場所がある
- シャンプー嫌い
注意が必要な犬とは
どんなにおとなしくいい子でも、いつもとは違う環境となるトリミングサロンでは、緊張や不安から震えてしまったり、じっとしていられなかったりするものです。
中でも注意したいのは、嫌なことをされると噛む癖がある犬や人見知りが激しい犬の場合です。飼い主の姿が見えなくなることで極度に緊張してしまい、噛む、吠えるなどの問題行動に出ることがあります。
また、シャンプー、ドライヤー嫌いの犬も注意が必要です。「飼い主の姿が見えない」「嫌なことをされている」と思ってしまうとトリミング中に暴れてしまったり、最悪の場合はトリマーを傷付けてしまうこともあり、きちんとトリミングできず、失敗してしまう可能性もあるのです。
トリミングで失敗しないオーダーのコツ4選
失敗しないトリミングのために、一番重要となることが仕上がりイメージの伝え方です。単に「可愛く」や「〇〇のように」などと抽象的な伝え方をしてしまうと、イメージとは違う仕上がりになることがあります。
- 写真を持参する
- 嫌だと思う事ははっきりと伝えよう
- トリマーとのコミュニケーションは丁寧に
- トリマーと相談しながら決めることも大切
【1】写真を持参する
どんな仕上がりにして欲しいかと伝えるためには、より具体的な説明が必要です。そこで役に立つのが写真。雑誌やインターネットの写真で、「こんなイメージ」と希望を伝えましょう。特に、ヘアカタログのような雑誌には、カットのポイントや長さについてアドバイスが記載されていることがあるので、より具体的にイメージを伝えることができます。
この時のポイントは、同じ犬種の写真を持参すること。また、体型が似ている犬の写真を選ぶことでよりカットのイメージが伝わりやすくなります。
【2】嫌だと思う事ははっきりと伝えよう
イメージの伝え方は実は意外と難しいもの。人によってイメージの受け取り方やイメージするものが違います。そのため、具体的にイメージでを伝えたと思っていても、全く違う仕上がりになることも。
そこで、こんな感じは嫌ですとはっきり伝えることがおすすめです。例えば、顔を丸く仕上げて欲しいとお願いしても、卵形などの楕円形に仕上がってしまうこともあるのです。もし、まんまるがイメージとしてあるのなら、楕円形は嫌だということをはっきりと伝えることが必要です。
【3】トリマーとのコミュニケーションは丁寧に
犬の特徴や性格、カットのタイプなどのカルテを作成しているトリミングサロンも多くあります。カルテの作成には、トリマーとのコミュニケーションが重要です。また、仕上がりの好みを細かく伝えることも失敗しないコツです。
具体的には、耳はどのぐらいカットして欲しいか、顔はどのようにカットしたいのかなど、できる限り細かく要望を伝えることが大切です。そのためにも、トリマーとゆっくり話をして信頼関係を作っておきましょう。
【4】トリマーと相談しながら決めることも大切
カットの仕上がりイメージの写真を持参しても、愛犬がその犬と全く同じ体型や毛質とは限りません。毛質が違ったり、骨格が異なる事で同じ仕上がりにすることが難しいケースも多くあります。
また、トリマーによって得手不得手もあります。そのため、愛犬を見せながら希望を伝え、トリマーの意見を聞くことも大切です。
自宅でのセルフトリミングに挑戦してみよう
コロナ禍において、思うようにトリミングサロンに行けない時には、自宅でセルフトリミングに挑戦してみましょう。トリミングが必要な犬種は、毛を伸ばしっぱなしにすることで衛生面はもちろん、健康面にもリスクがあります。
定期的なトリミングに行けなくなってしまった時のためにも、セルフトリミングの方法を覚えておくことがおすすめです。
セルフカットのコツ
家庭でカットする場合は、必要最低限のカットをすることがおすすめです。衛生面や健康面からカットが必要な部位は、目、口周りと耳の周りそして足裏です。カットのコツは、最初からたくさん切らないこと。少しずつカットして形を整えるようにしましょう。
また、左右のバランスを揃えることも大切です。カットした方を見ながら、同じ長さに揃うようにカットしていきましょう。
なお、顔を丸くするなどのスタイリングをするカットには、専用のハサミや技術が必要となるため、初めのうちは必要最低限のカットにとどめておくことが失敗しないコツです。
道具を揃えよう
トリミングには、よく切れるハサミやバリカンが必要となります。プロのトリマーは、カットのタイプや部位によって数種類のハサミを使い分けていますが、家庭では、顔周りのカットに必要なミニバサミと呼ばれる刃先の短いハサミとすきバサミを用意しましょう。
また、全身を刈り込む場合や足裏カット用にバリカンがあると役立ちます。
トリミングを失敗しないコツは「おまかせ」にしないこと
トリミングサロンやトリマーによって、得意なカットの傾向があります。行きつけのサロンでもいつもと違うトリマーが担当した場合は、カットの仕上がりが違うこともあるのです。そのため、できるだけ細かくこうして欲しいと希望を伝えることが大切です。
おまかせとオーダーをして、仕上がりがイメージとは違いトリミングの失敗と言われてしまっては、トリマーにも失礼です。なるべくトリマーと信頼関係を築いて、失敗のない素敵なトリミングをしてもらってくださいね。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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