どうして犬は『甘噛み』してくるの?その理由と対策を紹介!
子犬と遊んでいるとよく手を甘噛みされる、という飼い主さんは多いのではないでしょうか。実際に、子犬が甘噛みをして困っているという声はとても多いようです。今回は、犬がなぜ甘噛みをするのか、その理由や犬が甘噛みをしてくるときの対策や注意点を紹介します。
目次
犬が甘噛みをする理由・心理について
犬の甘噛みとは、本気で噛む行動とは違い、じゃれたり遊んだりしている時に噛みつくことを指します。この甘噛みは子犬に多く見られる行動ですが、まれに成犬でも甘噛みをする場合があります。まずは子犬、成犬それぞれが甘噛みをする理由を見ていきましょう。
子犬が甘噛みをする場合
犬の甘噛みは、子犬の頃であればどんな犬でも必ず通る道だと思っても過言ではありません。なぜ子犬は甘噛みをするのか、その理由は大きく分けて4つあります。
- 歯の生え変わり(子犬は生後5ヶ月を迎えた頃から歯の生え変わりが始まります。乳歯から永久歯への生え変わり時期には、歯や歯茎がムズムズし何かを噛みたくなります)
- 甘えたいとき(相手をして欲しい時に甘噛みをすることがありますが、相手をしてしまうと甘噛みをすれば相手をしてもらえると覚えてしまうため注意が必要です)
- 犬の本能(人間の赤ちゃんと同じように、新しいものをまずは口に入れて感触を確かめたり、食べられるものかを確認する行動も甘噛みの一つです)
- 興奮や嬉しいとき(子犬は興奮しやすく、嬉しくなったりするとついつい人の手を噛むことがあります)
成犬が甘噛みをする場合
歯の生え変わり時期を過ぎて成犬に近くなっても、まだ甘噛みをする犬はいます。これは大きく分けて3つの原因が考えられます。また、成犬になっても甘噛みを続けていると、次第に本気噛みとなってしまうため、絶対にやめさせる必要があります。
- 子犬が甘噛みをし始めた時に、きちんと叱ってやめさせなかったことで、甘噛みをしてもいいと思っている。
- 性格的に甘えん坊で、寂しかったり嬉しかったりすると甘噛みしてしまう。
- 子犬の頃に、甘噛みをされると要求に答えていたことから、要求を通すために甘噛みをしている。
犬の甘噛みの癖はそのまま放置してはダメ!
子犬は、親犬や兄弟犬から噛まれると痛いということを学習します。特に母犬は、強く噛む子犬に対して激しく怒り、噛まれると痛いということを教えていきます。これが子犬の社会化の第一歩です。
しかし、母犬から早く離された子犬は、この社会化を経験していないため、甘噛みの加減を知りません。甘噛みを容認していると、成犬になってから本気噛みへと移行する可能性があるため、なるべく早いうちにしつけをしてやめさせることが大切です。
犬に甘噛みをやめさせるしつけ方法について
子犬の甘噛みを可愛いからといって許してしまうと、噛んでも良い、噛むと相手をしてくれるなどと学習してしまいます。子犬の歯は鋭く強く噛まれると穴が開くこともあるため、なるべく早いうちに甘噛みをやめさせる必要があります。
この際、家族全員で同じ言葉を使うのをやめさせることが大切です。
手を噛んではいけないことを教える
子犬から見ると人間の手は、自分と同じ犬の頭部に見えているのではないかとされる説があります。子犬同士では、頭やマズルを噛み合ったり舐め合ったりして遊びます。この延長で、子犬は人の手を甘噛みしている可能性もあるのです。犬同士では、「キャン」と大きな声で鳴くことで痛いまたはやめてほしいと伝えます。
人の場合では、まずは「痛い」と大きな声を出して、子犬に対してやめなさいという意思を伝えましょう。それでも甘噛みをやめない場合は、子犬と遊ぶことを中断した上で無視しましょう。ここでのポイントは、甘噛みをされたら、「痛い」「NO」など家族全員が必ず同じ言葉で子犬に伝え、無視するなどの行動をとることです。
低い声で注意する
甘噛みに限らず、犬を叱る時は、低い声で短く伝えることが基本です。高い声を出しながら「やめて」と言っても、犬は遊んでくれている、楽しんでいると勘違いしてしまい、その行動がますますエスカレートする可能性があります。
子犬が甘噛みをしてきたら、「痛い」「いけない」「NO」などの短い言葉を、低い声ではっきり伝えましょう。子犬期から、「低い声で叱る」ことを徹底することで、成犬になっても怒られていることが自覚できるようになります。
犬の甘噛みをしつけするときの注意点
犬の甘噛みは早い段階できちんとやめさせる必要があるのですが、歯の生え変わり時期に感じる違和感は消えることはありません。人に対する甘噛みは禁止する代わりに、何か別の物を与えてあげないと、犬はその違和感でストレスが溜まってしまいます。
そのストレスが別の問題行動に発展しないとも限りませんので、噛んでもよいおもちゃを与えてあげましょう。 おもちゃは犬用の物で、噛んでも壊れにくく適度な噛み応えのあるものがおすすめです。
ただし、永久歯が生えそろっていないような子犬の場合には、あまり固いおもちゃを与えると歯や歯茎を傷めてしまいますので、その点は注意するようにしてください。
おもちゃを与える
歯の生え変わり期や何かを噛みたいという欲求が強い場合には、噛んで遊ぶことができるおもちゃを与えましょう。柔らかめのものからとても固いものまで、さまざまなタイプのおもちゃが市販されているので、いくつか揃えて子犬が気にいる物を探すことがおすすめです。
甘噛み防止のおもちゃ・グッズを与えるのもOK!
犬の甘噛みにはさまざまな理由があります。人の手を噛むことをやめさせるのはもちろんですが、早いうちにやめさせたいのが家具など家の中にあるものを噛む行動です。
家の中には、犬が噛んでしまうと命にかかわる危険なものも多く、絶対にやめさせたいもの。そこで、甘噛み防止グッズを上手に活用することがおすすめです。
ここでは、おすすめの2タイプの甘噛み防止グッズをご紹介します。
- 嫌な匂いで甘噛みを防止するビターアップル/スプレー
- 永久歯が生えるまでの子犬に特化して設計されたパピーチュウ
1.嫌な匂いで甘噛みを防止するビターアップル/スプレー
犬が嫌いな苦味成分をリンゴから抽出し作られているスプレーで、噛んでほしくない家具などに吹きかけることで甘噛みを防止するグッズです。効果に差がありますが、試してみる価値はあります。
- ニチドウ ビターアップル
2.永久歯が生えるまでの子犬に特化して設計されたパピーチュウ
子犬の歯や顎の成長を考えて設計された子犬専用の噛むおもちゃです。3種類のリングそれぞれに突起がつけられ、様々な噛み心地を楽しめます。
- Nylabone ナイラボーン パピーティージング リングス
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犬の甘噛みは早めの対策が大切!
犬の甘噛みは、それが通常の動作となり噛み癖になってしまうと、完全になくすためのしつけは飼い主さんにとっても犬にとっても、かなり大変な作業となります。子犬のうちだからこそ、甘噛みをやめさせるチャンスだと思い、しっかりと対策を講じるようにしましょう。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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