引っ越しは犬にとってストレスに。負担を軽減する方法と新居に慣れてもらうためのコツ
引っ越しは、人間にとってなにかと負担がかかるイベントですが、愛犬にとってはさらに大きなストレスがかかります。 なるべく愛犬に負担をかけない引っ越しをするためにも事前準備が大切です。今回は、引っ越し後に気をつけたいこと、新しい環境に慣れてもらうための工夫について紹介します。
引っ越しが犬に与えるストレス
愛犬との引っ越しは、終わってからが本番です。知らない場所、臭いの環境で犬は不安になり体調を崩してしまうことが多いようです。 引っ越し後は、人間も荷物の整理などで忙しく落ち着かない時期ですが、愛犬のことにより気を遣ってあげるようにしましょう。
ストレスのサインに気付こう
神経質な性格の犬でなくとも、引っ越しは何かしらのストレスを感じます。犬もストレスが溜まると体調不良の原因にもなるため、愛犬のストレスサインを見逃さないようによく観察してあげましょう。
ストレスのサインとしては、トイレをしなくなる、粗祖をする、お腹がゆるくなる、夜に眠らない、夜鳴きする、無駄吠えが増えるなどです。
無駄吠えが増えた
引っ越し後は、ストレスから物音や気配に敏感になります。そのため、前の家では吠えることがなかった犬でも、警戒心をいだき吠えることが多くなるという例も少なくありません。 ちょっとした刺激にも敏感に反応してしまうので、刺激をなるべく感じさせない環境を引っ越し先につくってあげるようにしましょう。 犬が外の音に反応して吠えてしまうのであれば、テレビやラジオをつけて音を消します。
また、窓の外に見えるものが刺激になるのであればカーテンをしめたり、ケージをタオルや毛布で覆ってあげるなどして落ち着ける環境を整えましょう。
トイレができなくなった
引っ越しのストレスが原因でトイレをしない、粗祖をするようになってしまった場合は、改めてトレーニングする必要があります。トイレトレーニングがしっかりとされている愛犬であれば、覚えも早い場合が多いです。 引っ越し後に、粗々をしてしまっても決して怒らずに優しく教えてあげましょう。
慣れるまで一緒にいてあげよう
愛犬が、引越し先の全く知らない環境に慣れるまでは、なるべくひとりぼっちでお留守番をさせないようにしましょう。 知らない場所に置き去りにされたと強い不安を感じてしまうため、新しい家でのお留守番ができなくなってしまう可能性もあります。
新しい環境に慣れるまではひとりで置いておかず、自宅で一緒に過ごして慣れてきたら徐々にひとりでの時間を増やしていくようにしましょう。 可能であれば長期休暇が取れるタイミングでの引っ越しを計画するのがいいでしょう。
愛犬の負担を軽減する方法
犬の性格によって引越し先の新しい環境に慣れるペースは異なりますが、なるべくストレスなく慣らしてあげたいものですよね。
そのためには、愛犬が感じる不安を軽減させてあげることが大切です。ここでは犬がより早く新居に馴染めるように慣らす工夫について紹介します。
使っていたものをそのまま使う
以前の慣れ親しんだ環境との差を、なるべく愛犬が感じないようにしてあげましょう。 心機一転、引っ越したタイミングで愛犬のベッドや家具を新調したくなりますが、愛犬にとってはストレス増加の原因になりえます。
愛犬と飼い主の臭いが染み付いた慣れ親しんだものに囲まれることで、愛犬のストレスや負担が少なくなりますので、新調したい気持ちをぐっとこらえましょう。 また、犬のトイレやインテリアの配置などもなるべく、引っ越し前の家と同じようにすることで、不安も軽減されます。
円滑に引っ越すためにしておくべき事前準備
よりスムーズに引っ越しが完了するようにするためには、事前準備が必要です。
事前にトレーニングを行って慣れさせたり、引っ越し後に備えて情報収集などをしておけば、愛犬にも飼い主もストレスがかかりにくく、安心して引っ越し当日を迎えられるでしょう。
クレートで訓練
引っ越し前に愛犬がクレートのなかで落ち着いていられるように訓練しておくと、飼い主も不安が少なくなります。 引っ越しには、車や船、電車、飛行機などの移動手段を使い、愛犬はクレートにいれての移動になると思います。
遠方へ引っ越す方でなくとも、引っ越し業者がやってきたり、知らない人が出入りすることに加えて、踏まれたりとケガをする可能性もあるため、引っ越し当日は愛犬が落ち着けるクレートに入れておいた方がいいでしょう。
詳しくはこちらの記事で解説しています
近隣の動物病院をチェック
引っ越し後は、環境の急激な変化によるストレスから、愛犬が下痢をはじめとした体調不良を起こす可能性もあります。 新居に引っ越す前に近くの動物病院の情報や、口コミなどを確認してなにかが起こったときにすぐに向かえるようにしておくと安心です。
また、愛犬の体調に異常がなくても引っ越しが終わったら早めに新しい動物病院を訪れるようにしましょう。 異常がない状態を事前に知ってもらうことで、なにかあったときにすぐに対応してもらえるようになります。
愛犬のストレスを減らすためにできること
愛犬との引っ越しは、なにかと気をつけなければならないことが多く大仕事になります。愛犬にとっては、なぜ急に知らない場所に移ったのか全く理解できないので、心身ともにかなりの負担になります。 なるべく愛犬への負担を減らしてあげるためにも、事前の準備や引っ越し後の対応をきちんと計画しておきましょう。
この記事もチェック!
この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
関連記事
犬の生態/気持ち
小型犬をお迎えしたい方必見!小型犬種ランキングを人気の理由と共に解説!
小型犬と言えばいつまでも小さく可愛らしい姿が最大の特徴ですよね!マンションやアパートなどでも飼...
2024年1月18日
犬の生態/気持ち
小型犬の種類が知りたい!特徴や代表的な犬種をまとめてご紹介!
日本の住環境でも飼いやすいことから人気のある小型犬は、街中でも見かけることの多い犬種ですよね。...
2023年12月20日
犬の生態/気持ち
【獣医師監修】犬が吠える10の理由|知っておきたい対策方法をまとめました
子犬の時期はあっという間で、生後7ヶ月の頃には自我が芽生え始め、ワンワン!と吠えることが増えて...
2023年12月15日
犬の生態/気持ち
【獣医師監修】犬が拒否反応を示すのはわがままではない?理由を知って愛犬の気持ちを汲み取ろう
愛犬が拒否反応を示す行動をとるとき、単にわがままをいっている、飼い主さんを試しているだけと感じ...
2023年12月8日
犬の生態/気持ち
子犬が狂ったように暴れるのはなぜ?ズーミーの理由と対処法を解説します
念願の子犬との暮らし!と思いきや、「何の前触れもなく突然子犬が狂ったように暴れだすことがあり困...
2023年12月5日