セントバーナードの子犬をお迎えしたい!育て方のポイントと注意点まとめ
セントバーナードといえば、映画やアニメなどにも頻繁に登場する魅力的な犬ですよね。しかし意外に日本で登録されている頭数は少なく250頭ほど。とはいっても専門のブリーダーさんもいらっしゃいますし、子犬も毎年30頭ほど登録されていますので、それなりに愛好されている犬種だと言えます。今回はセントバーナードの子犬の基本的な育て方を中心に、ポイントや注意点などを解説していきます。
セントバーナードの魅力はこんなところ!
セントバーナードといえば、大きくて優しく力持ち。そんなイメージがある方も多いはず。そんなセントバーナードの魅力はどんなところにあるのでしょうか?
1.セントバーナードは最大クラスの大きさ
全ての犬種の中でも最大クラスに分類され、体高はオスで70cm〜90cm、メスで65cm〜80cmとなっており、体重は最も重い犬で90キロくらいになります。凍死寸前の遭難者を引っ張ったり、背中に乗せたりする役目を負っていたため、大きな体が必要だったのですね。
体格は筋肉質でがっしりしていて垂れ耳。ショートとロングの被毛のタイプがありますが、いずれもダブルコートで耐寒性が高いと言えるでしょう。
2.セントバーナードは穏やかで人懐っこい!
全般的に穏やかで人懐こく、使役犬らしい責任感と行動力に富む性格です。時には頑固な一面もありますが、おおむね皆さんが持つイメージ通りの犬種だと言えるでしょう。
3.セントバーナードは遭難者を救ってきた!
セントバーナードの祖先は、古くはローマ帝国の軍用犬として活躍していて、当時はガリア地方と呼ばれたフランスやベルギーへ軍を進めた時にアルプスの山々へ入ってきたとされています。やがて17世紀となり、使役犬としてアルプスの僧院で彼らは育てられました。その僧院の名は「サント・ベルナール」。そう。セントバーナードの語源となったのです。高いアルプス山脈を越える際に、彼らは遭難してしまった人々を救助するために活躍しました。なんと20世紀になるまでに2千人以上もの遭難者を救助したそうです。
1887年には、国際畜犬会議でセントバーナードは正式にスイスの犬種として公認されることになり、現在に至ります。ちなみにセントバーナードはスイスの国犬でもあります。
セントバーナードの子犬はどれくらいで成長する?
成犬になれば人間より重たくなるセントバーナード。大型犬だけにその成長スピードも速いのでしょうか?
成長が早いので幼犬期のしつけが大切
セントバーナードの成長スピードはやはり速く、生後3ヶ月には体重が10キロを超えます。さらに生後半年ともなると軽く30キロを超える場合も珍しくないため、幼犬期でのしつけが非常に重要なのです。体が大きくなってしまってからでは、引っ張っても言うことを聞かないことも多いため、まだ体が小さいうちから散歩やトイレなどのトレーニングは済ませておきたいところです。
生後1年のメスの場合は60キロを超えますので、この時点でほぼ成長が止まります。オスは体が大きいため70〜90キロ程度まで成長します。
エサの量はどのように調節したらいい?
セントバーナードは太りやすい体質なので、高栄養価のフードをたくさん食べさせる必要はありません。もし生後2ヶ月で体重が10キロを超えるようなら太り気味のサイン。
基本的に大量にフードを食べる犬種ですから、高カロリーのものはなるべく避ける必要があります。低カロリー低脂肪のフードが望ましく、動物性タンパクもカロリーの少ないチキンやダック、サーモンなどが良いかもしれませんね。
散歩やシャンプーを始める時期はいつがいい?
セントバーナードのお散歩やシャンプーは、身体が大きいだけにとても大変です。特にリードを強く引かれると大人の男性でも力負けしますし、帰ってくる頃にはヘトヘトになっているはず。では、しつけを含めたお散歩は、いつ頃始めれば良いのでしょうか?
シャンプーを始めるのはいつがいい?
シャンプーを始める時期については、特に決まった時期はありません。しかし分厚いダブルコートで暑さが苦手な犬種ですから、子犬の頃から水に慣れさせる意味も込めて、こまめにシャンプーした方が良いでしょう。
お散歩は大切なしつけのシーン
おおむね生後3ヶ月あたりまでに3回目のワクチン接種が終わるのですが、お散歩デビューはその後になります。その頃はまだ体重も10キロ程度ですから、リーダーウォークによるしつけが可能です。行ってはいけない場所や、他の犬との接し方などを教えてあげましょう。またドッグランデビューもいいかも知れません。
そこから飛躍的に体が大きくなっていきますから、生後3ヶ月〜半年あたりで全てのことを覚えこませるようにしたいところです。
広いスペースでのびのびと育てよう!
セントバーナードを室内飼いしている飼い主さんも中にはおられますが、基本的に広い飼育スペースが必要となります。子犬の頃にお迎えしたとしても、あっという間に大きくなりますから、それを踏まえて広いスペースを確保しておいた方が良いでしょう。 ストレスを感じさせない環境作りこそが、犬も人も幸せになれる空間を作るものです。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。
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